- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591137727
感想・レビュー・書評
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いい感じに静かな本やった。
タイトルが秀逸。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
静謐さの中に躍動する生。死はそこにあるけれど、わたしたちは生きている。
ただときとして、立ち止まる時間が必要なのだ。 -
2014.03.19読了。初栗田作品。いきなりの文庫化みたいなのですが、皆さんの感想を見ると「栗田感」が出ていないらしい。私はほわわ~としてて好きです♪主人公はサナという女性。母親が亡くなり、最後のお願いを聞いて欲しいと言われ、卵の様な楕円形のその町に行く所から始まります。お願いとは…「シイナ」という人物に母親の死を知らせる事でした。どこの町よりも個人情報の保護がしっかりの為人捜しに苦戦します。出会った彫刻家のエイキや、エイキの友人のクウによってシイナを捜す事に成功し…母親に愛されてたと言う事がわかります。シイナに会えて良かった。
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表紙にやられました。ふわふわ優しいお話。読書したい!という時ではなくゆったりしたいなぁ、くらいの時に読むのがいいです。人の温もりとか穏やかな空気が流れていて、つい大切な人のことを考えてしまいました。
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しずかな、しずかなお話。
しっとりしていて。
わたしは好きだなぁ。
くりたゆきさんの本、もっと読みたい。
心地いい。 -
うーん、思ってたほどよくなかった。なんていうか、国語のテストに好んで出題されそうなかんじ。
わかりやすい起伏はなく、たんたんと綴られてく。主人公に感情移入出来なかった。
亡くなった母親が好きじゃなかった、と自分で納得するまでの話、と一言でまとめられてしまう。
卵町にそこまで惹かれてしまう理由が、こちらに伝わってこない。とにかく、再読はないなと思う。久々の外れ。 -
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サナは、亡くなった母の願いを叶えるため、かつて彼女が過ごしたという卵町を訪れる。卵町は、とても静かで、とてもやさしい、特別な場所だった。サナは、そこで彫刻家のエイキ、妻を亡くしたクウさん、元看護師のタマキさん、そして母にとって特別な存在であったシイナと出会う。そして、想像もしなかった、母の秘密を知ることになり――。心温まる感動作が、いきなり文庫で登場です!
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母が亡くなったが泣けなかったサナ。母が寄ってくると、その分自分から距離を取るような、そんな関係だった母の最期の願いが、自分がかつて暮らした卵町に行ってシイナに自分の死を伝えてほしいということだった。卵町は、死にゆく人と彼らを見守る人たちの町で、曇り空の下に静かに穏やかに息をしているような町だった。サナは、そこで借りた部屋の大家のスミや、森の彫刻家エイキらと触れ合いながらシイナを探し当て、彼女から母の思い出話を聞くことになる。そこに走らなかった母の若いころがあり、生き生きとした母の姿があって、サナは当惑しながらものめりこんでいく。いつしか卵町を去りがたくなってくるほどだった。いまここに自分があるのは、誰かとつながっていたからなのだと、静かに自然に受け入れられるような穏やかな気持ちにさせてくれる一冊である。 -
不思議な街のちょっと奇妙な生活。
最後、題名の意味が分かると、スーッと安堵感が出た。 -
読んでしばらくしてから、よかったなぁと思った。卵町の空の、ぼんやりしたくもり空みたいなお話。
パン、美味しそうだなぁ。