- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591137727
感想・レビュー・書評
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不思議な卵町なんだけど、引き込まれちゃう。
この空気感が好きだな。
余韻を残すような終わり方にも好感が持てた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
町全体がホスピスのような静かな町。
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栗田さんの作る世界は、現実的にみえる非現実だ。異空間の中にあるかわいさ、のようなものを感じる。大事な部分を言葉に出さず、けれど全員が感じている、というのを見て、してやられた、と感動。
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しずかな、しずかなお話。
しっとりしていて。
わたしは好きだなぁ。
くりたゆきさんの本、もっと読みたい。
心地いい。 -
読んでしばらくしてから、よかったなぁと思った。卵町の空の、ぼんやりしたくもり空みたいなお話。
パン、美味しそうだなぁ。 -
カテゴリに悩んだ結果、青春小説としました。
卵のような町、そこに住む人々の生活。
日常にありながら、非日常を匂わせる。
その境目を硬い殻に。
半面で柔らかな内側を白身と黄身に。
例えたようなタイトルは実に見事でした。
文体も柔らかでいて、芯が感じられ、この町に住む人々をあらわすに相応しかったです。
するすると目に入ってくる文章は読みやすく、一日あれば読めてしまうかもしれません。
ただ、一度読み進めた後で、振り返って読み直したくなる内容でした。
誰かを否定することなく、様々な立場、それぞれの考えを滑らかに書き綴っている。
優しい作品。
あまり先入観なく読んだ方がいい作品かもしれません。 -
サナは母に頼まれ、過去に母がいた卵町に人探しへ。
人を探しながら卵町で過ごす様子が静かに描かれた物語。
卵町で働く人の出勤帰宅時間以外は人もおらず、交通手段も静かなものだけ。
音もしない静かで不思議な場所…なんだろう上手く言えないけど卵町の雰囲気に浸る感覚がすごく心地よかった。 -
私も卵町に行きたい。そこで暮らしたい。静かに穏やかに生きたい。
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母を亡くしたばかりでどこか不安定だった主人公が、母の過去や、街の人々に触れ、穏やかに回復していく物語。
独特な空気感が柔らかくて優しい。
いつも曇ってる空。カタカナの名前。人通りのない道。など、どこかファンタジック。 -
ものすごーく、卵サンドイッチが食べたくなる。意外とオチもあったりして。いい感じでした。