幕末・維新人物伝 横井小楠 (コミック版 日本の歴史)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591139141

作品紹介・あらすじ

学問で頭角を現した熊本藩士・横井小楠は、江戸遊学を経て、やがて福井藩に藩政の相談役として招かれる。勝海舟、坂本龍馬、高杉晋作など、幕末・維新の英雄たちに多大な影響を与えた男の生涯を描く!!

感想・レビュー・書評

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  • 本歌取りなエピソードが多いが本当なら相当凄い人

  • 大久保利通を超えるほど頭が良い人なのかなと思いました。

  • <目次>
    第一章 わんpかう優等生
    第二章 百戦あやうからず
    第三章 ようこそ福井藩へ
    第四章 士道忘却事件
    第五章 受け継がれる志

    <メモ>
    ・福井藩・松平春嶽の正室は熊本藩主・細川斉護の娘だった。
     その縁で、松平春嶽の政治顧問になる。
    ・酒で失敗したことがある。
    ・賊に襲われた時、刀を帯同していなかったため、失脚する。
    ・息子の時雄は同志社大学第三代総長。


    2014.04.13 維新の功労者である横井小楠について知りたい。

  • 横井 小楠(よこい しょうなん)は、日本の武士(熊本藩士)、儒学者、政治家。維新の十傑の1人。

    学問で頭角を現した熊本藩士・横井小楠は、江戸遊学を経て、やがて福井藩に藩政の相談役として招かれる。勝海舟、坂本龍馬、高杉晋作など、幕末・維新の英雄たちに多大な影響を与えた男の生涯を描く!!


    幕末は思想家が活躍した時代でもあった。
    鎖国から開国へという流れの中にあって、これまで知り得なかった海外の国々の知識が一挙に流入してきたので、
    知識欲に溢れた人たちにとっては無理からぬことでもあった。

    横井小楠は九州は熊本藩の細川家に仕える家の次男として生を受けた。1809年の生まれなので、1853年にペリーが来航して幕末の戸が開かれたときは既に40代の壮年である。他の幕末に活躍した志士たちは20代から30代が多かったので、彼らよりもやや上の年代である。

    幼い頃は腕白で知られた小楠も長じてからは学問に打ち込み、藩内でも知らぬものがいない俊才となる。
    やがて江戸へ出て水戸藩の藤田東湖や幕臣の川路聖謨らと交わる。
    けれど酒に酔った末に乱闘事件を起こして国に呼び戻されてしまう。
    国許で私塾を開いた小楠の下へ諸藩の藩士が学びに来て、その中に松平春嶽の越前藩士がいた。
    細川家の藩主の娘が春嶽の妻となっていたという縁もあり、越前藩に招かれて講義を実施。

    1853年にはペリーが浦賀に来航していよいよ開国への気運が高まりつつある中で、小楠は長州の吉田松陰とも親交を結んだ。
    越前藩士で春嶽の側近である橋本左内も小楠に深く傾倒。当初は「尊王攘夷」であった小楠もやがて「尊王開国派」へと転じていく。
    けれど、国内では井伊大老による安政の大獄で多くの志士たちが処刑。
    橋本左内・吉田松陰も犠牲となった。越前藩でも松平春嶽は隠居させられ、小楠は藩内をまとめるために力を尽くした。

    長州の高杉晋作
    土佐の坂本竜馬
    幕臣の勝海舟
    らも小楠の先見性に感心し親交を結んだ。

    そんな小楠の身に暗殺の危険が迫る。小楠自身は難を逃れたものの、逃げ出したことを熊本藩から不届きと責められ武士としても身分や家禄も没収されてしまった。この事件が後年の小楠暗殺事件で大きな禍根となって残ることになる。

    やがて幕府は大政奉還し、明治維新が来ると小楠は「参議」として新政府に招かれて出仕する身となった。
    多忙な小楠は故郷の熊本に残してきた妻子と暮らす日々を夢見ていたのだが・・・・1869年正月五日。
    朝廷の帰りの途上、賊の襲撃を受け殺害された。享年61歳。
    過去の武士道不覚悟の逃亡事件を責められた経緯から逃亡は考えられず立ち向かっての最後であった。

    既に60の峠を越していた小楠にとってはもう活躍できる期間は僅かではあったかもしれない。
    けれど、幕末時代からこの老人が影響を与えた若者は数知れず、勝海舟をして
    「俺は今までに恐ろしいと思った人物と二人出会った。横井小楠と西郷隆盛だ。」と言わしめた。
    維新後の日本を創る人材を育てることが自身の最後の仕事と考えていたことであろう。

  • こんな渋いセレクトをしたこの「日本の歴史」シリーズ、すごいな~~~。

    確かにこの人がいなければ、維新の内容も様変わりしていたかもしれないし、維新自体なかったかもしれない。そういう人をもっと知ってもらうべきだと思うので、この本はすごく意義があると思えます。龍馬の船中八策の元ネタの一人だし、龍馬の師匠・勝海舟も一目置いている人という意味でも・・・ね。

    ただ・・・酒がなかったら歴史的にももっとメジャーになってたかもなぁ・・・w

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