([お]7-7)てのひらの父 (ポプラ文庫 お 7-7)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591139721

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物がいい味出している。
    特にトモミさんがよかった。
    ぎこちないながらも、不器用ながらも、住人たちのためにと努力するさまは面白くまた心がやさしくなる。主人公含め三人が三人とも色々事情があるのだけれど、そこに首を突っ込んでいくトモミさんがナイスでした。
    でこちゃんは父というよりは上堂園くんとのあれこれがメインな気もしなくないけれど、前へ進もうとする皆が最後はキラキラして見えたよ。
    あと、最後のボイスレコーダーは卑怯だなあ。あれはすごくよかった。トモミさんの本心がそこに詰まっているのだなあ。父親ではないけれど、彼は三人のもう一人の父になったのだろう。
    少しぎゅっと詰め過ぎた感じもあるけれど、ホッとできる作品だったよ。

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著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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