山手線探偵3: まわる各駅停車と消えた妖精の謎 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591140321

感想・レビュー・書評

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  • 七尾与史はシリーズ作るの本当にうまい。
    山手線探偵、やまたんシリーズは3巻で終わっているのですが、このラスト好きだなぁ・・・。

    シリーズのしまい方がうまい作家さんですよね。

    このシリーズの続きが読みたいけど、この終わり方でいい気もする素晴らしい作品。

  • シホが霧村と知り合うきっかけで、やまたんの初クライアントとなるきっかけって、それ?!
    シホが目撃した「小さいおじさん」。
    えええっ。
    おじさんを本気で探そうとする雨&ミキミキにもびっくり。
    いやいやいや、いないでしょう、と思っていたので、その正体にびっくり。
    さらに、おじさんが目撃されてる場所の意味ときたら。
    そんなすごい意味があったなんて。
    とんだとんでも展開に目が回るw
    出会いがあれば別れがある。
    シリーズはこれで完結かな。
    みんな、元気でいてね。

  • 本シリーズの完結作となる一冊。霧村とシホの出会いにも関わる小さいおっさんを探すのが本作での依頼内容。シホの依頼でもあり、新たなクライアントからの依頼でもある。
    話しの内容としてはファンタジー寄りですかね、そう思って読めばなかなかスリリングな展開もあって楽しむことができました。山手線探偵という設定からして若干ファンタジー的ですから、物語のまとまり具合としてはちょうどよく、全3作品のなかでは一番よかったと思います。
    最後はAIのプログラムを書き換えたり、小さいおっさんみずからの意思で自爆してしまったり、さらには霧村、ミキミキの2人がシホの前から姿を消してしまったりとちょっと切ない展開。シホ自身が小学生であること、話しの前半でそろそろ助手を卒業という会話がなされていたことを考えるとある程度は予想できましたが、いざ実際に読んでみるとちょっぴりさみしさもあります。最後のシーン、シホの前向きな姿が未来での再会を予感させる内容になっており、それが小さいけれども一滴の明るい希望となって輝いている、そんなキレイな終わり方でした。

  • シリーズの中では一番楽しく読めました。
    今回の「小さいおっさん」は、実際いるのかもしれない、
    とまで思えます。
    やまたんとミキミキさんのシホを見る眼差しが、
    だんだん変わっていくところも面白いです。
    あと10年もたてば恋愛小説になってしまいそう。
    というわけで、10年後の彼らを見たいものです。
    なお、オチがいいですね。先生方は喜ぶでしょう。

  •  大変です。
     シホちゃんが小学5年生から6年生になってます。成長してます。
     つまりこのお話は、サザエさん時空ではない。

     お話の中でも、シホちゃんももうすぐ中学生だし、そろそろ助手も引退だ…ということが示唆されています。
     そんな…。

     フィクションだけれど、何か急に現実味を帯びた感じがして切ない。
     何となく、ずっといつまでもこの3人でわちゃわちゃしながら楽しくやっていくストーリーが続く気でいたのに(殺人事件も起きてるから、楽しくという言い方はアレだけれど)。

     ちなみに、私は理系は大変苦手なので全然分かんないんですけど、実際にこの分野はもうこんなくらいまで研究が進んでるんですかね。

  • 何事も引き際が肝心だけれど、このシリーズ好きだったので最終回だと思うとやっぱり寂しいです。霧村さんがやまたんの伝説はシホちゃんが作ったものだと気がついていた下りがまた切ない。シホちゃんがレディになる頃には…何歳でレディにカテゴライズされるかわからないけれど、霧村さんもミキミキさんもかなり歳ですね。大体10年後?くらいに再会する図を思い描いてニヤニヤしました。今回の表紙については霧村さんがいつにも増してイケメン!あと読み終わってからじっくり見て小さいおっさんの存在に気がつきました。これがインビジブルモードか…!

  • 図書館にて借りる。シホちゃん、素敵なレディになってね(笑)

  • やまたんシリーズ。
    山手線で目撃される「小さいおっさん」の謎に,やまたんチームが挑む。
    お気入りのシリーズだったが最終回っぽい。
    割とむちゃくちゃな展開だが,いい話だった。

  • シホと霧村さんの出会い
    やまたんの初依頼が妖精=ちっさいおっさん探しだった…突拍子ない内容に笑っちゃったけど
    解決に向かい
    物語も一段落するのがスッキリ

    シホのテンポよい語り口が良かったしたくましくって好き
    完全無敵のレディ目指して叶えそう

  • 山手線探偵の最終巻。小学生のシホがなぜやまたんの助手になったのか、謎がとける。そしてシホの依頼も終わり、やまたんは日本を救った伝説となる。とても面白かった。

著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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