(032)勝ち上がりの条件 (ポプラ新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591140352

感想・レビュー・書評

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  • 2人の知識量半端ない。参謀にはこれに発想力、洞察力が必要。半藤一利さんの勝海舟好き、長州嫌いは相変わらず。
    黒田官兵衛、小早川隆景、真田昌幸、本多正信、勝海舟、大村益次郎、川上操六、秋山真之、児玉源太郎…

  • 【教養】勝ち上がりの条件 | ほっと一息(いー山形どっとこむ)
    https://e-yamagata.com/special/hot-hitoiki/2024/03/01/202403-2/

    「国民的熱狂をつくってはいけない」半藤一利さんが残した昭和史5つの教訓:東京新聞 TOKYO Web(2021年1月13日)
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/79716

    半藤一利|人物|NHKアーカイブス
    https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250625_00000

    磯田 道史 | 書評家 | ALL REVIEWS
    https://allreviews.jp/reviewer/77

    (032)勝ち上がりの条件|ポプラ新書|知識・教養|本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201032.html

  •  「軍師たちの日本史」とタイトルを変えて最近増刷。対談形式で読みやすい。いろいろな参謀が出てきますが、軍師官兵衛、勝海舟、秋山真之の3人の評価がとても高い。「大将の仕事は人事」「願望と現実を見極める能力」「チャンスは貯金できない」など仕事でも活用できるワードがたくさん。歴史はもちろん、人生の指針にもなることを勉強できました。江戸時代に詳しい磯田さん、太平洋戦争に詳しい半藤さんという印象。

  • 対談を盛り上げるためか、推測が多いし人物を好き嫌いで面白おかしく語っている印象だが、軽い読み物と考えれば悪くはない。直江兼続が処刑されなかった理由について、史料が存在していたのは知らなかったので参考になった。

  • 半藤さんと磯田さんの対談形式で進む一冊。
    お二人とも知識豊富で出てくる話、一つ一つが面白い…!全てメモしたくなる感覚。

    前田家ファンとしては、加賀前田家の生き残り策を取り上げてくれているのが嬉しかった…
    利常は前田家の言わば取締役会に徳川家参謀の息子を連れてきていた。それは「謀反を企ててもすぐわかる」というメッセージ。
    そこから工芸などを盛んにして、財力を全面的に文化の方面に遣るのもさすがだよなぁ。
    それが御二方曰く「大局観」で、そこが直江兼続は欠けてたってのは私も同意見。
    何でそこまでして?という答えを、とにかく越後を奪い返したかった、というのも面白い。
    山を越えないとどこにもいけないからこそ、秀吉は会津に上杉を閉じ込めた。元々上杉が大事にしていた越後だけでも取り戻したい、という想いはあったのかもしれないな。

    参謀に必要な能力は、知識・発想力・洞察力。
    知識があってもピースを結びつけて大事な何かを発見しないと意味がない。
    現代にも繋がる大事な考え方がたくさんあった一冊。参謀は最悪の事態を想定し、悪い報告こそ先に伝えるというのも今に繋がると思う。
    最後の海軍大将・井上成美がその辺りに長けていたのに、昭和史があんな風になってしまったのは本当に悔やまれるなぁ………。

  • 軍師と参謀の違い。
    時代によって意味合いも立ち位置も異なる。

  • 軍師、参謀的な役割について様々な状況、時代背景を踏まえて分かりやすく書いてある本。有名な軍師からこの人軍師的な動きをしていたんだと今さら気づくことの多い本です。
    二人とも本音トークのような感じで気が合えば楽しく読めます。

  • 参謀に必要なのは、知識、洞察力、発想力という。このうち、一番難しいのは洞察力。どうやったら、洞察力を身につけられるだろう。まぁ、俺は別に参謀になりたいわけじゃないけど。歴史に深い知識を持つ二人の対談だけに、知らない名前も多々出てきた。西郷隆盛や織田信長だけじゃない。歴史とは、多くの、それに知られていない優れた人たちの働きがあって、積み重ねられていること感じたね。刺激的で、面白い本だった。

  • 磯田道史✖︎半藤一利という歴史探究者2人の夢のタッグ!図書館で借りて読んだのだが、購入し手元に置いておきたくなる1冊。
    歴史のお勉強にもなり、仕事においてのアドバイス書にもなる。
    対談方式の本書だが、半藤さんが磯田さんに負けじと知識を披露し、磯田さんが気を使っているような場面が所々にある。笑


    古代中世では天体・陰陽道などの知識も求められるなど、時代によって参謀・軍師のあり方が違うが、いずれの時代においても情報収集と作戦計画の立案が求められたとのこと。
    面白かった箇所は、薩摩人の気質について「起きてもいないことで動く・自分の仕事でもないことに手を突っ込む・頼まれてもいないのにやる」。
    身近な人間に当てはまっており笑う。
    お節介気質のようだが、スパイ・諜報活動に向いているとあり、そうなのかと驚いた。自分の頭で考えることを鍛えられる郷中教育の「詮議」は自分も日頃行わないといけないと思う。

    私がこの本を読んでのキーワードは「反実仮想力」「大局観」「洞察力」

  • 半藤一利と磯田道史と言う夢のコラボが実現しただけでも欣喜雀躍なのだが、さらにこの二人が軍師、参謀論を語るのを読めるなんて! ポプラ社グッジョブ。
    二人の歴史オタクの豊富な知識にも驚かされるが、示唆に富む洞察が溢れていて最近読んだ本の中ではピカイチ。
    曰く参謀に必要な能力は願望と現実を見極める能力、曰くコチコチの愛国者ほど国をダメにする者はいない、曰く日本で成功率の高い改革法は母屋を残したまま別館を建てる、曰く参謀として最もやってはいけないのは少ない情報で判断すること、等々。
    日々の自分を顧みて反省することしきりである。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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