([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫 お 12-1)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 928
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591140963

感想・レビュー・書評

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  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    小野寺さんのファンなんですが、みつばの郵便屋さんシリーズが高評価なので手にしました。
    淡々と描かれる日常は、小野寺さんらしい作風に感じました。

    とてもあたたかみのあるお話で、ちょっと息抜きにという気持ちで手にしたこの本は正解でした(^-^)

    全8話の連作短編集の形で、その中には重たい話もあって、なかなかによかったです。
    登場人物たちは各々で道を切り開いていこうと進んでいて、カッコいい登場人物が多かったです。

    主人公のセリフ
    「世の中に、ぼくのかなわない人は多い。」
    ほんと、私も常に感じてます。
    せっかくの人生、そんなところに向かって歩んでいきたい。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    蜜葉市が舞台のストーリー。
    2月下旬から始まり、12月までゆっくりと物語が展開していきます。

    蜜葉市には2本の鉄道路線がほぼ並列して走っている。
    みつばには、みつば駅があり、よつばには、四葉駅がある。そんな地域に密着して、主人公秋宏は、今日もバイクを走らせていきます。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    平本秋宏 25歳、あきひろ、高卒、郵便局員
    平本春行 26歳、はるゆき、秋宏兄、タレント
    百波 23歳、もなみ、人気タレント、春行彼女、本名林福江

    小松課長
    木下 秋宏2歳年上の先輩
    セトッチ 秋宏友達
    出口愛加 秋宏初恋の子
    井上聖奈 秋宏元彼女
    園田くん アルバイト、28歳、ミュージシャン
    今井博利 66歳、カーサみつばのオーナー

    [1区みつば]区画整理されている
    ■カーサみつば
    三好たまき 20代女性、縁無しメガネ、201号室
    岩崎幸司 202号室、たまき彼氏

    ■メゾンしおさい
    片岡泉 103号室

    [3区よつば]雑木林や空き地がいたるところに残されている
    ■ソーアン バー
    吉野草安 マスター、50代
    吉野叙安 草安娘

    • なおなおさん
      新しいアイコンでレビューされましたね!
      Manideさんのアイコン、色がいいです。イケメンです!グーჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)グッ!
      新しいアイコンでレビューされましたね!
      Manideさんのアイコン、色がいいです。イケメンです!グーჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)グッ!
      2023/09/17
    • Manideさん
      ほん3さん、こんばんは〜

      そうなんですよ〜
      念願かなって、アイコンきょうだいになりました〜
      アイコン、かわいいですよね(^-^)


      なお...
      ほん3さん、こんばんは〜

      そうなんですよ〜
      念願かなって、アイコンきょうだいになりました〜
      アイコン、かわいいですよね(^-^)


      なおなおさん、ありがとうございます〜

      次はハロウィーンが楽しみですね(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
      2023/09/17
  • 小野寺さんのシリーズもの、やっと読み始めることができた。
    秋宏の真面目な性格とみつばの町の空気感が相まって、穏やかで優しい物語。
    若いイケメンの郵便屋さん、実際にいたらもっと人気が出そうだなぁ。

  • 図書館で出会いました。シリーズ物です。
    最近読んでいた本が骨太続きで、久々のほのぼの本。....ほうほう....そうですか....なるほど....登場人物多いですね....ていう感じです(は?)
    とりあえず、次いってみようー!

  • 小野寺さんの作品は、本当に何を読んでもホッとする。
    本作に登場する片岡泉ちゃんは、他作品「みつばの泉ちゃん 」を先に読んでいたので会えたのも嬉しいし、同じシーンを別視点から読めたのも面白かった。

    人気タレントの兄がいる郵便配達員の秋宏。
    兄とは違って目立たない地味な郵便局員としての日常が描かれているんですが、配達先での小さな出会いや変化、密かに楽しんでいるジンクスなどに和みました。
    町の住人とののんびりした交流がとてもいい。
    個人的に共感ポイントが沢山でした。

    ゆる~い気持ち、肩の力を抜いて読めて、リラックス出来るシリーズ。
    そして何気ない日常が味わい深いものになる。
    主人公・秋宏の朴訥とした人柄にも癒されました。
    ちょっお疲れ気味のときに読みたくなる感じ。
    小野寺さんの小説はリラックス効果あるなぁ。

    『町は広いようで狭い。その狭いなかに人が集まっているのだから、よく見ればいろいろなことが起きている。(中略)町はぼくを飽きさせない。』

  • 蜜葉市で郵便配達員をしている平本秋宏の目から見る、様々な人々や事件。
    久しぶりの再読。最近になって続編が出ていることを知って改めて読んでみた。

    主人公の秋宏は25歳という年齢には思えないほど落ち着きがあり、慎重さと勤勉さが印象的。

    例えば配達中、女性物の下着がアパートのベランダから風に飛ばされて目の前に落ちてきた。知らぬふりで通り過ぎる人がほとんどだとは思うが、彼はそうしない。かと言って女性物の下着に手を触れるわけにはいかない。ではどうするか。

    秋宏のやり方が正解かどうかは分からない。だが一般人ではない、郵便配達員という立場であること、また秋宏ならではの慎重さだなと感じた。
    その後も相手の勘違いで誤配と決めつけられて怒鳴られたり、イタズラなのか脅迫なのか分からない謎の手紙を配達することになったり、様々な家庭やカップル事情を知ることになったりと、郵便配達員の日々にも色々ある。それを秋宏は時に迷いながら相談しながらも一つ一つ着実に受け止め前へ進んでいく。
    その度に自分ならどうするだろう、などと考えた。そのくらい微妙な問題もある。

    そんな彼には人気タレントの兄がいて、兄にそっくりな秋宏も時折『誰かに似てない?』と聞かれるくらい格好いい。
    一見軽そうな兄も先の分からない芸能界で色々思うところがありそうだし、似て無いようで似ている兄弟だ。
    秋宏も愚直ということではなく、柔軟なところもある。
    奥手なようで気になる女性に声をかけるくらいの勇気はある。

    大都会というほどではないが、住宅地もオフィス街もライブハウスもあるくらいの中規模な都市の蜜葉。
    これからもどんなことが起こるのか、しばらく読んでいこうと思う。

  • シリーズ物と知らずに最新刊を読んでしまった…
    まずはこの作品を読まねば笑

    なんて良い人!うちにも配達して欲しい(°▽°)

    なんだか気づかないうちに「ポプラ文庫」が本棚に増えたような…

    「ポプラ文庫」とは

    20代から30代の知的好奇心が旺盛な女性を購読ターゲットにしている[1]。偶数月刊行。キャッチフレーズは「きっとみつかる。」

    えっ?50代ですけど?なんだか恥ずかしい(〃ω〃)

    • ひまわりめろんさん
      大丈夫!
      足して50だ!w
      そして知的好奇心旺盛な女性の部分はどんぴしゃだ!

      よってぎりターゲット内だ!
      大丈夫!
      足して50だ!w
      そして知的好奇心旺盛な女性の部分はどんぴしゃだ!

      よってぎりターゲット内だ!
      2022/07/20
    • みんみんさん
      ポプラに気後れする前に…
      腐女子に照れなさいって話しよね( ̄ー ̄)笑
      全て知的好奇心ですよ〜♪
      ポプラに気後れする前に…
      腐女子に照れなさいって話しよね( ̄ー ̄)笑
      全て知的好奇心ですよ〜♪
      2022/07/20
    • ひまわりめろんさん
      物は言いよう!
      物は言いよう!
      2022/07/20
  • 悪い人がいなく、ほっこりとしていて読みやすかった。
    けど、あまりにもたいした出来事が起きず、日常を綴っただけで、1ヶ月もしたらこの本の内容を忘れているような気がする。

  • 郵便配達員の平本秋宏が主人公の、優しいお話。
    郵便屋さんって、こんな風に郵便物を届けてくれているんだなと、お仕事小説のように楽しみました。

    この郵便屋さんは、真面目で責任感が強くて、でもちょっと淡白な感じ。
    そのおかげなのか、それぞれのお話はハッピーな出来事が少ないのに、何となく穏やかに安心して読めるのが面白いと思う。

  • 題名や表紙が可愛くて惹かれたのですが、内容もとても好みでシリーズもののようなのでこれからも読み続けて行きたいと思いました。何と言っても主人公の性格やら行動が真面目で純粋でとても魅力的でした。

  • 面白かったです。やっぱり、小野寺史宜さんの作品が好きです。大きな事件が起こったり、山場という山場がわかりやすくある物語ではないんですけど、日常の何気ない出来事が描かれていて、引き込まれます。ちょっとハラハラ、ちょっとドキドキ、がちょうどいい。このあと、郵便屋さんがどうなっていくのかも楽しみなので、続きも読みます。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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