文学少年と運命の書 (TEENS' ENTERTAINMENT)

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著者 : 渡辺仙州
  • ポプラ社 (2014年9月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591141151

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文学少年と運命の書 (TEENS' ENTERTAINMENT)の感想・レビュー・書評

  • 歴史ファンタジーが大好きで、その国その国の風俗文化が感じられるものが特に大大大好きな私にはご褒美のようなお話だった。まあ、多少うんちく入りすぎかな、とは思ったけど。そこで離れる人はいそうだな。
    物語というもの、物語るということに真摯な姿がとても心を打ちます。活字中毒者を中国では書痴、と言うらしい。気持ちわかるなあ。
    白華がかわいかった。男の子だといいな派。「白華がどちらでも構わない」とはっきり告げた阿恩は、強い。ちょっとここも高評価だ。
    常坤もすごく男前で良いです。かっこいい。
    ラストがちょっと寂しかったので星は4つにしておきました。助かって欲しかったなぁ。玉策。
    作者さんの略歴読んだら中国にお住まいだそうで。なるほどそれでこんなに手に取るように空気が描写できるのか。

  •  本が大好きな少年・呉承恩(ゴ ショウオン)は、父と行商へ出かけた途中で、本を食べる少女と出会う。
     少女の名前は玉策(ギョクサク)。文字が書かれた紙を食べると、書いた人の過去や未来が見える。運命を変えることができたが、引き換えに片目の視力を失ってしまう。
     評判が広まると、玉策の力で国を変えたい権力者たちから狙われるようになってしまう。これ以上力を使わせたくない承恩は、玉策を守りきれるのか。
     「呉承恩」と聞いて『西遊記』!と気づいた方にはぜひ読んでほしい、中国の古典文学の知識が詰め込まれた一冊です。
    (YA担当/なこ)平成28年4月特集「本の出てくる本」

  • 本好きな主人公・阿恩と本を食べる少女玉策が出会い、友情を育みながら大冒険する物語。可愛らしいお話でした。
    特別な力を持つからこそ、人々の欲望に巻き込まれていく玉策の様子はすこし切ないです。
    お話の筋は児童書のためか単純ですこしありきたりなところもありますが、阿恩のうんちくで出てくる本の注釈なんかはかなり本格的で、ちびっ子は理解できるのかしら!とびっくりしてしまいました。

  • 中国が舞台のファンタジー。書物が大好きな少年・呉承恩が出会った少女は、人の生死がすべて書かれている禄命簿・玉策の化身だった。面白い!随所に水滸伝とか三国志とかの内容が出てくるから読みたくなる。

  • 封神演義のような香りのする荒唐無稽な中国の物語.書を食べる玉策がいじらしくて可愛い.呉承恩の若かりし頃のかくもあらんという物語かな?

  • 読み終わったあと、ブクログの他の方のレビューで、西遊記の作者が呉承恩(という説がある)という事を知り、なるほど!となった。
    ストーリーとしても面白かったけど、歴史や文学に関する考え方がさりげなく書かれている気もして面白かった。

  • 阿恩(あおん)こと呉承恩(ごしょうおん)は、14歳くらいのひ弱で、書を読むことの好きな少年。父親は呉鋭(ごえい)、淮安府(わいあんふ)の商人。息子には科挙(かきょ=官吏=役人になること)を望んでいるが…
    そんなある日、商売で訪れた徐州で書を食べる少女「玉策(ぎょくさく)」に出会い、事件に巻き込まれる。
    「玉策」とは何者か?彼女と阿恩の運命は?

    タイトルがちょっと残念かも~と思いつつ、ぴったりのタイトルってどんなんだろうか?



    ③内容
    ・対象: 高、YA
    ・特色&ジャンル 明の時代の中国を舞台にしたファンタジー 
    ・時代 明代、正徳九年(せいとく)1514年
    ・舞台 中国
    ・主人公 阿恩

    ④キーワード
    ・オススメ 中国の有名な物語とその文章がたくさん引用されている「三国志」「封神演義」「西遊記」「白蛇伝」などなど

    ⑤コメント
    ・著者情報 渡辺仙州(わたなべせんしゅう)
    ・出版情報 ポプラ社
    ・翻訳の場合は原題
    ・背景

    P183「そうじゃない。劉将軍もおっしゃっていたけど、むしろその逆だ。ぼくは『三国演義』のような講談は大好きさ。こういうのは、正史は正史、演義は演義としてわりきるべきなんだ。彼らのつかう武器は後漢のものではないし、歴史的矛盾をつくことはいくらでもできる。けど、それは重要じゃないんだ。正史との相違に目くじらを立てる人もいるけど、それは演義の読み方じゃない。演義っていうのは、物語が面白くて、当時のことがいまの人にもわかりやすく描かれていればいいんだ。それこそが「演義」んばんだし、物語をつくる講談師も正史と違うことなんて百も承知でやってるのだから、そんなことをいちいち詩的するのは無粋だと思う。だから時代錯誤の武器や戦術が出てきたとしても、それは物語を面白くするためだと思えばいい。唐三蔵の西天取経の講談には妖魔が出てきたりするけど、それを「嘘だからつまらない」と怒るのは見当違いだろ」

    P188「知識があれば面白くなる。知ってると知らないとじゃ、おなじものを見ても面白さがぜんぜん違うからな。書もそうさ。『三国演義』や『水滸伝』も、史実を知って読むのと知らないで読むのとでは、面白さがまったく異なる」

    P280「劉将軍、玉策が書きだしたのは、変えられたかもしれないあなたの未来だ。だけどあなたは愚かにも玉策
    にそれを書かせ、天命を決めてしまった。あなたほどの才があれば変えられたかもしれない未来を、あなたは自分の力を信じずに、玉策に頼ることを選んだ」
    「それがあなたの器だということだ。ぼくには講談を書くという夢がある。だけどそれには、玉策
    の力は必要ない。ぼくは自分を信じている。それに物語を結末から読むことなど、決まった未来をなぞることなど、何が面白い。だから愚か者だといったのだ!」


    何より本と物語が好きな少年・呉承恩と、金篋から転がり出た、本を食べる少女・玉策の物語。涙がこぼれるあたたかいファンタジー!
    呉承恩は、西遊記の作者(とされている)らしい
    http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=40520130

  • 読まなくても良かった。

  • 明の時代、山賊の常坤(じょうこん)は仲間を引き連れ、泰山山頂の金篋に入っている、すべての者の生死を記した禄名簿『玉策』を手に入れようと闇夜の山中を進んでいた。
    山賊の首領の病を治すために『玉策』を手に入れ、天命を書き換えようと考えていたのだ。
    首尾よく金篋を手にしたところで警備の者に見つかり、逃げる途中で金篋を崖下に落としてしまった。

    父親の行商に同行しながら各地に伝わる物語を楽しんでいる呉承恩は、道中の宿で、読みかけの書を薄汚れた童女に奪われ、目の前で書を食べられてしまった。
    さらに翌日、童女は呉承恩たちの荷物の中に忍び込み、父親の大事な帳簿まで食べてしまっていた。
    しかし童女は食べた書物を全て諳んじることができることがわかったので、親子は帳簿を復元させるために童女を家に連れて帰った。

    童女の名は玉策と言い、書物を食べることで空腹を満たすようで、さらに文字が書かれた紙を食べれば、書いた人の過去がわかるという不思議な力を持っていた。
    その噂を聞きつけた人々が呉承恩の家に押しかけ、玉策は占いの店を開くことになった。

    そのうちに玉策の噂は正徳帝の耳にまで届き、皇帝は玉策を手に入れろと命令を下した。

  • ★★★☆☆
    西遊記の作者(とされている)呉承恩が主人公の少年と本を食べる少女・玉策の物語。
    ラストが拍子抜けな感じですが、それまではこの少年がこのエピソードをどんなふうに西遊記に反映したのかなあ~!とわくわく読めました。
    中国の奇書を片っ端から読みたくなるかも!
    (まっきー)

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