(039)10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡 (ポプラ新書)

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  • ポプラ社 (2014年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591141250

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(039)10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡 (ポプラ新書)の感想・レビュー・書評

  • 良書です。このように疎開を進め、戦の最中県民と行動を共にし亡くなった沖縄県知事がいたことは、沖縄県民の私も不明にして知らなかった。沖縄戦時に鉄血勤王隊の隊員だった太田昌秀元沖縄県知事が尊敬するというのも納得である。

  • 何度も沖縄には行ってるのに島田叡さんという名を知らなかった
    内地でももっと大きく取り扱っていい人だと思う

  • 先日、沖縄県知事選挙は元那覇市長の翁長雄志氏が当選した。
    辺野古基地移設反対の勢力が現在の与党の力に圧勝した瞬間だ。
    しかし、果たして本当に翁長氏は沖縄県民の為に全政治生命をかけて、いや命をかけて沖縄県民を守ってくれるのだろうか?
    この本を読んで、初めて島田あきら知事の事を知ると、最近の県知事の行動のぶれが見えてくる。
    昭和20年当時の内務省では全国の府と県を一等から三等に分類していた。沖縄県は一番低い三等。
    戦争の状況が悪化するにつれて、沖縄県に内務省から赴任した知事は出張を言い訳に沖縄から逃げていた。そのため、誰も着任希望がいない。
    その時に島田あきらに赴任の通知がきた。
    島田はすぐ赴任を了承した。
    米軍が上陸前の昭和20年に1月に赴任して、まず行ったのは、米軍が上陸する前に県民を県外の疎開と、北部(やんばる)への疎開で避難することである。
    しかし、県民はなかなか地元を離れない。そこで、農村を直接訪問して、県民と酒を呑みながら話をしたり、この頃、以前の知事から禁止されていた、村芝居とか沖縄方言を復活させて、お酒も増配させて、大変な時期に戦時中でも楽しみは必要と考えての行動だった。
    さらに、米軍が上陸して、焼野原になった時も、一緒に防空壕に入り、県庁の会議を壕の中で行い、常に県民の近くに寄り添い、県民にこう発令した。『どこの畑の作物でもいい、これは全て県民共用の食糧である。自由にとってよいから命をつなげなさい。これは泥棒ではない。そのかわりとったイモを食べずに蓄積したり、捨てるようなことはしてはいけない。食べるだけとったら、次の人のためにイモの葉を植えておこう』と皆に伝えた。
    食糧が尽きかけた時は、知事が自ら台湾に行き、食糧を調達した。
    また陸軍に対しては、南部には陸軍は移動するな!首里の日本陸軍の基地を守って、県民が多く逃げいる南部には行くなと伝えたが、戦況は最悪の状況になっていく。
    海軍の司令官大田が自決の前に島田知事の意思を継いで、歴史に残る電報を送った。
    『県民のうち、青年、壮年の男子は全て軍の召集に捧げ、残された老人、子供、女性は相次ぐ砲撃、爆撃で家や財産の全てを焼かれ、軍の作戦行動に支障のない場所にある小さな防空壕に避難した。そのうえ、砲撃や爆撃の下で風雨にさらされ、乏しい生活に甘んじるしかなかった。それでも若い女性は率先して軍に身をささげて、看護や炊事はもとより、砲弾の運搬や捨て身の斬りこみ隊参加を申し出る者もいた。』と伝えた。
    結局、沖縄戦では、県民60万人のうち、14万人の県民が犠牲になった。実に県民4人に1人の割合いである。
    唯一の救いは、島田知事のお陰で、20万人の命が救われたことである。

  •  島田叡は、戦中最後の沖縄県知事である。昭和20年1月に前任知事が病気などと言って逃げ出したので後任として送り込まれた。すでに、米軍上陸間近と目されていたときである。
     高官が逃げ出し、組織の体をなしていなかった県政をまとめ、台湾から米を取り寄せ、県民と共に戦争に巻き込まれていった島田叡の経歴、エピソード、知事としての行動などを、生き残った人や同級生などにも話を聞いてまとめたものである。
     世間にはあまり知られていない人で、確かに立派な人だったようである。だが、テレビの報道ドラマを作った人たちが書いただけに、表現が過剰で、思いこみが多く、イメージ先にありきのドキュメンタリーになっている。かえって本当の姿が見えないのではないかと思う。いい素材だけに、その点が残念である。

  • 沖縄のシンドラーだ。 何から沖縄県民を守ると言うならば、米軍よりもむしろ日本軍だった。 非戦闘員を顧みない日本軍から県民を守ったのだろう。 家を失い、職場を失い、何日も劣悪な環境の壕の中で砲弾や米軍、そして日本軍の強引な抑圧に身を潜めて、最後に命を失うことが半ば判っていた人たちが、どんなに虚しく腹立たしい思いを抱いていたのかは想像に絶する。
    「沖縄から東京は見える。 東京から沖縄は見えない。」 この話も、こんなにもむごい歴史を繰り返さないために、語り継いで今の日本人の記録に残すべきだ。
    島田叡、この本を妻にすすめられて読んだが はじめて知る人物だった。

  • TBS「テレビ未来遺産」が書籍化!沖縄県知事・島田叡の人物像と沖縄戦の新たな一面に迫る | テレビ関連ニュース [テレビドガッチ]
    http://dogatch.jp/news/tbs/26849

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