旅はワン連れ

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著者 : 片野ゆか
  • ポプラ社 (2014年10月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591141342

旅はワン連れの感想・レビュー・書評

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  • この本を読もうという人のほとんどは犬好きであろう。当たり前だ。でも、高野秀行さんの奥さんが書いてて高野さんも登場するから、などという理由で読む、犬が苦手な人っていうのも、わたしの他にもいるよね? … いないかな…。

    子供の頃近所の大きな犬に本気で(と思う)追いかけられた恐怖体験が忘れられず、犬は基本的に怖い。記憶の中で迫ってくる犬はずんずん巨大化して、まさにバスカビルの魔犬である。つながれてない犬は、リボンなんぞ付けたティーカッププードルでもダメだ。

    そんなわたしが、ノーリードでタイの遺跡を駆け回るマドの姿にはしみじみ嬉しくなった。黒犬マド(ソマリ語で「黒」って意味だそうだ)は、放浪→保健所→愛護団体→高野家という経歴の持ち主で、極端な怖がり。著者の言う「ビビリ犬」である。そのビビリ癖をなんとかしようと、高野夫妻とマドは旅に出る。たっぷり一緒にいて、楽しい経験をいっぱいさせて、怖がらなくていいよ、この世界は楽しいところだよと伝えようというのだ。

    その行き先タイは、人も犬もいきいきと、かつ、のんびり暮らす、お二人にとってはホームグラウンドのようなところ。敷居の高い犬連れ海外旅行もここならば大丈夫!と選んだはずが、意外や、散歩もままならない困った状況に直面することとなる。可愛がられて自由に暮らす地元の犬たちにとって、マドはテリトリーの侵犯者なのだ。かくて高野夫妻とマドの「小さな群れ」は、のびのび散歩できるところを求めて、タイの各地を旅することになる。

    犬連れの旅って大変だなあと思う。出国入国時の検疫手続き(日本は世界一厳しいと言われているそうだ)など、簡略化されたとはいえ、なかなかややこしそうだ。移動手段も限られる。それでも、行く先々に、マドを見て笑顔になり声をかけたりなでてやったりする人がいる。犬連れだからこその旅の味わいというものも、また間違いなくあるのだなあと思わされる。ビビリ犬だったマドも、少しずつ変わっていく。表紙にも使われている、世界遺産スコータイの遺跡での写真、マドがもう実にいい顔をしてるんだよねえ。かわいいなあ。あれ?わたしってほんとは犬好きだったのか?

    「高野さんと旅」とくれば、これはもうお約束、ありゃ~というトラブルもちゃんと(?)ある。そういう体質なのか。体質と言えば、ご自分でも書かれているが、高野さんってあまり頑健じゃないよねえ。この旅でも倒れちゃってる。先日ツイッターをのぞいたらミャンマーで熱出してたし。体の弱い探検家? 笑い事じゃないけど、つい笑ってしまう。

  • 著者の愛犬は、生い立ちが影響して超ビビり。
    怖がらなくてすむようにしてあげたい、というのはよくわかるのだけど、そこで選んだ方法が海外旅行というのがすごい。
    知らずに読み始めたら、著者はノンフィクション作家高野秀行さんのパートナーで、高野さんも一緒にタイ旅行へ。
    読みやすい文章から愛犬(と時折高野さん)への愛情が滲み出ていて、夢中で読んだ。
    ものすごく犬と暮らしたくなるのと、ものすごくタイに行きたくなるのを覚悟の上、是非、と人に薦めたくなる本だった。

  • 面白かったー!
    時間を忘れて止まらず、惹きこまれました。
    著者の片野ゆかさんは、「犬部」や「ゼロ!」など犬を扱ったノンフィクションがおなじみで、いくつか読んだことがあるのだけれど、
    やはり!
    ご自身相当な愛犬家っぷり!を赤裸々の本書に、微笑ましくて終始親近感でした。

    愛犬マドとのタイ旅行記、
    準備の段階からタイ入国、滞在の詳細な実記録に、へぇぇーーー、ほぉぉーーーと。
    興味深く、参考になる事も満載でした。

    ありそうでないと思うなー、こういう本。
    写真も、其処の空気感が実によく伝わってくるー。

    何より驚いたのは、
    片野ゆかさんと、辺境地著書が人気の高野秀行さんって、ご夫婦だったのー!!
    愛犬マドもすごくかわいくて、楽しそうなご一家に、魅了されました。次作も心待ち♪

  • 犬を海外に連れ出すのは意外と大変なんだなぁと思った。
    犬好き、旅好き必見です。

  • 愛犬のビビりを克服するため、著者が最終段階として選んだ方法、それが海外旅行でした。けれど犬を連れての海外旅行は著者も初めて。戸惑いながら問題を解決し、旅を続けるのですが犬連れだからこそ気づく風景もあるようです。タイの旅行記としてはもちろん、犬を連れての旅の参考にもなります。

  • ワンコの幸せそうな顔が印象的でした。

    「いいなあ~」と多少あこがれながらも、面倒くさがりのウチの場合はやっぱり車移動のできる範囲でのキャンプにかぎるなあ・・・。

  •  飼い犬をタイまで連れて行って旅をした、という記録というかその顛末を記したエッセイである。
     飼い犬がビビリなので、それを直そうと思いついたそうで、作家という時間の融通が利く職業でもあり、外国旅行にも慣れているので、決行に及んだそうだ。検疫がたいへんで、その辺りは詳しく書いてある。
     大の犬好きの人ならおもしろいかもしれない。

  • 飼い犬を連れてタイを旅行した夫婦の旅行記です。
    犬の検疫というのはとても大変だと聞いたことがありますが、今は少し簡単になったようです。それでも多くの書類を揃えたり、気が抜けないことの連続です。
    そしてこの本を読む前から心配だったのは、タイには飼い犬か野良犬かわからないけれど、とにかくつながれていない犬がたくさんうろうろしているということです。実際、安心して散歩できる場所を探すのにはかなりの苦労があったようでした。
    それでも、犬のビビりを治すのには大きな効果があり、飼い主との関係も良くなったそうです。
    タイで遊ぶ犬の写真もとても素敵です。
    タイが好きな人にも、犬を旅行に連れていきたい人にもおすすめです。

  • あっという間に読んでしまいました。

  • 著者と愛犬マド、旦那さんの高野秀行さんというご家族ね、犬連れ家族海外旅行記。マドちゃんのビビり対策の為に海外に旅に行く、という発想自体が自由すぎて面白い。犬連れで海外に行くことを計画する人には何かと手続きや、ちょっとした犬の挙動など参考になるはず!

    ということで、犬好きだとか犬連れ海外旅行計画がある人にはオススメ。

    多分奇書だと思う。
    文体もノンフィクションレポートの時とは違ってライト。肩の力を抜いて気楽に読める。

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