みんなの少年探偵団

  • ポプラ社
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本棚登録 : 871
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591141717

作品紹介・あらすじ

2019年10月TV「あさイチ」で紹介され話題!

少年探偵団と怪人二十面相の息詰まる対決に胸を躍らせた過去を共有する人気作家5名が、当時のドキドキ感を筆に込めて、見事なオマージュ・アンソロジーを紡ぎだしました。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第一弾のオマージュ作品。
    子供の頃私はルブランのルパン派だったので、江戸川乱歩は数冊しか読んでいないが、このオマージュ作品どの話も見事に怪人二十面相と少年探偵団の世界観を各作家らしく表現されていて、初めて読む人も楽しめるし、作品のファンの人も懐かしく楽しめる内容だなぁと思った。特に万城目さんの話が雰囲気が出ていて良かったな。
    ファンが多い作品なので、少し読者の反応を意識しすぎて抽象的になってしまったのかな?と思う話もあったが…概ね楽しめました。江戸川乱歩読みたくなる。

    • hs19501112さん
      はじめまして♪のコメントです。

      自分もこの本の中では万城目さんのハナシが一番好きでした♪
      はじめまして♪のコメントです。

      自分もこの本の中では万城目さんのハナシが一番好きでした♪
      2019/11/19
  • 今年は何故か江戸川乱歩を読みたいと思っている。
    その前に好きな作家さんたちが書いたこちらの本から。
    万城目さんの作品が最初の文章だからかハラハラドキドキでとても楽しめた。
    それから湊さんのも。いやいや全ての話が面白かった。
    第2弾の方も読んでみよう!

  • 楽しいタイトルと企画ですね。
    少年探偵団への愛をこめたオマージュ作品が並びます。
    江戸川乱歩生誕120年記念企画だとか。

    「永遠 」  万城目 学
    「少女探偵団 」  湊 かなえ
    「東京の探偵たち 」  小路 幸也
    「指数犬 」  向井 湘吾
    「解散二十面相」  藤谷 治

    どんな変化球を出してくるかな?という楽しみがありました。
    なぜか双子が出てくる設定が凝っていて、時代色たっぷりな万城目さんの作品。
    女の子が出てくる意外性となめらかな語り口。不思議な方向へ引っ張っていかれるところが乱歩っぽい、湊作品。
    犬の数が倍々に増えるという珍妙な現象が楽しい向井作品。

    この表紙絵が昔のままですね。
    少年探偵団もの、たくさん読んだに違いないけれど、具体的な内容はほとんど忘れています。
    大人になって読み返したものの印象はあるけど、ごく一部ですよねえ。
    ビブリア古書店のシリーズに、乱歩は子どもが違和感を持たないよう、時代の変化に合うように、何度も書き直していたとあり、びっくりしました。さすが!

    この本の中に実はちょっと‥思いつきだけで終わってる苦しい作品もありました。ミステリ書きじゃないということもあるだろうけど。わからないままじゃ、ねえ。
    このために感想を書く気がなかなか出なかったんです。
    短いし、別に~読み流せばいいかなとも思ったんだけど。
    企画としては面白いので、興味を持つ人もいるかな、とご紹介しておきます。

  • 一気に読んじゃいました。
    懐かしい表紙の絵柄が、遠き日の初めて怪人二十面相や少年探偵団を知った小学校の図書室を思い出させてくれました。
    シャーロック・ホームズに夢中だったわたし。名残惜しくも、全巻読み終わってしまい、さあ次は……と、手に取ったのが、このシリーズ。でも、表紙の絵が怖くて怖くて。

    今、本当に思うのは、面白い本は残っていくのだなぁ、と。それに、同じ本を読んだ人たちが、日本中(世界中)にたくさんいるのは、とっても嬉しいことだなぁと。

    今回のオマージュ・アンソロジー。
    大好きな作家さんと、少年探偵団や二十面相を通して、距離がちょっぴり近くなった気がします。どのストーリーも、それぞれ面白くて、少年探偵団や二十面相に愛を感じました。
    そのなかでも、わたしは『永遠 万城目学』がすきです。あの頃に感じた、恐ろしくてどきどき、最後にはすかっと感!を思い出させてくれました。

  • ☆☆☆☆☆5つ!

    表紙がレトロです。且つ少年向け本の様な外観です。事実、内容も少年向けです。

    誰がどういう企画のもとにこの本を作ったのか、ちっとも知らないけど、来年とかがもしかすると江戸川乱歩の100年記念かなにかにあたるのだろうか。
    で、調べたら没後50年なのだ。「50回忌」って云うのかな。
    まてよ50回忌ということは、乱歩のおっさん、オレが6歳の時まで生きていたのかい。ドヒャー結構古い、おれ(笑)

    湊かなえの作品の題名は「少女探偵団」となっていますが、じつは調べると「少年」という言葉には女性も含まれるので別に「少女」と言わなくいいのです。
    なぜ唐突にこんな事を書くかというと、過日読んだ『明日の子供たち』のせいです。仔細は本を読んで下さい。なんでも近道しようとするんぢゃない! ネットで調べても、二三日経つと何も覚えてないでしょ。なに、覚えてる!って。そうか、NETで調べると覚えが悪いのはわたしだけだったか。すまぬ。

    一番最後の作品「解散二十面相」はちょっと変わった雰囲気を持った作品で、キラリと光るものがあった。
    なので、もう一度作者 藤谷治のプロフィールを読み直すと、著書『船に乗れ(三部作)』が2010年の本屋大賞で7位になる、とあった。
    なんだ1位ならともかく7位 ってどーよ、と思ったけどちょっと気になったので我が読書歴を調べると・・・読んでました。しかも☆5つ。そうなのね面白い人はやはり面白い作品になる場合が多いからね。というわけでこの本も☆5つ! すまぬ。

    ちなみに収録作品は全部書きおろしだそうです。
    そして第二部も近々発売されるそうです。やれめでたし。

  • 中年の小林少年も…5作家が描く「少年探偵団」 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
    http://www.yomiuri.co.jp/culture/20141003-OYT1T50119.html

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    「少年探偵団と怪人二十面相の息詰まる対決に胸を躍らせた過去を共有する人気作家5名が、当時のドキドキ感を筆に込めて、見事なオマージュ・アンソロジーを紡ぎだしました。 」

  • 一番お気に入りは「解散二十面相」。
    筆者へのメタな愚痴など、パスティーシュならではのユーモアが楽しい。
    派手な仕掛け・主要キャラ勢揃いと、面白さが詰まっている。
    乱歩の雰囲気にいちばん近いと感じたのは「永遠」。

  • 永遠 / 万城目 学
    少女探偵団 / 湊 かなえ
    東京の探偵たち / 小路 幸也
    指数犬 / 向井 湘吾
    解散二十面相 / 藤谷 治

    江戸川乱歩生誕120年記念とのこと。
    すでに今の少年探偵団の装丁はずいぶん軽い感じなのに、記念本はこれなのね、と複雑。
    それぞれに思い入れと遊び心のある探偵小説。
    孤児になった双子が巻き込まれた事件。
    海辺の町の高級ホテルに舞い込んだ挑戦状。
    依頼人が吸血鬼に襲われた?
    怪しげな老人から譲られた犬は一晩経つと前日の倍に増える犬で。
    バンザーイの声を聞く二十面相の心のうちとは。
    「少女探偵団」はシリーズを読んでいるようでドキドキしたし、「解散二十面相」もラストにニヤリ。
    ただどうも「東京の探偵たち」だけはダメだった。長編もだけど小路さんと私の少年探偵団感が違うのかも。

    「おどろくことくらい、人間にとって大事なことはない。おどろかなくなったら、おどろくことが楽しくなくなったら、人間は人間じゃなくなる。」
    「まるで『面白いこと』が、どこかに転がっているとでも思ってる。ふざけちゃいけない。面白いことっていうのは、自分で努力して作り出すものなんだ。」

  • 図書館より。
    予想以上に面白かった!
    それぞれに個性的で、読んでいて飽きなかった。

  • 江戸川乱歩生誕120周年記念プロジェクトということで、怪人二十面相と少年探偵団を5人の作家さんたちが書いています。
    オリジナルをもはや覚えてないのが問題なのかしら。

    マキメさんのお話はタイトルが切なくていいですね。

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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