ズッコケ中年三人組age49

  • ポプラ社
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本棚登録 : 144
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591142493

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしさにかられて。
    ズッコケ三人組が40歳になった「ズッコケ中年三人組」シリーズ。本作では49歳に。
    ハチベエは実家の八百屋をコンビニにして店長、そこから市議会議員に。ハカセは中学校の教師で6年2組のマドンナだった荒井陽子と結婚。モーちゃんは最初の会社が倒産して地元の工務店に再就職。と当時の三人組がリアルに今を生きている感じ。
    話自体は特にオススメ、ってほどのもんでもないですが、彼らを読んで育った世代には何とも言えぬ感情が湧き上がってきます。

    蛇足ですが一番好きだったのはこちらズッコケ株式会社ですかね。子供ながらにお金を稼ぐと言うことはどういうことなのかを教えてくれる傑作です。
    実は半分くらいで止まってて、いつか全巻読みたいなぁと思ってます。

  • 12月6日に読了。ズッコケシリーズを夢中になって読み進める楽しみは小学生の頃から変わらない。40代になってからも三人組の活躍を毎年読み続けてきた。今作はおめでたい話も哀しい話も、50代目前の主人公に重ねるといよいよしんみりと感じられてしまった。続きを匂わせる展開もあり早くも来年が楽しみだが、当初の予定通り次巻が最終巻なら寂しくなる。ちなみに、9月に那須正幹先生が出演された『ゴロウ・デラックス』(TBS系列)をご覧になった方にはニヤリとする展開がある。

  • ロマノフ王朝の末裔を自称する男が現れ、花山駅前再開発計画に80億円を融資をしてくれると言う。
    ハチベエは歴史の知識をまったく持っていないので、ハカセに相談したところ、どうやらとても胡散臭いらしい。
    モーちゃんの母親はガンが見つかり、余命宣告されてしまう。
    結局、再開発計画にはユニクロみたいな名前の会社が融資してくれることになり、ハカセの推理通りロマノフ王朝の末裔は嘘だったらしい。

    モーちゃんの母親は亡くなり、ハチベエの息子は結婚する。ハカセが偽ロマノフ王朝の末裔の家でもらってきた宝石は本物だった。なんとなく怪盗Xが現れそうな雰囲気のまま、最終巻へと続く。

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    何ページも何ページもロシアの歴史を読んだのに、物知りっぽいハカセが現れたから偽ロマノフ王朝の末裔は自分からすべてを話してしまう。こんな展開あっていいのかとは思うが、これがズッコケシリーズなのだとも思う。

    怪しい動きをしていた金融コンサルタントの稲垣五郎は怪盗Xだったんじゃないだろうか。この次の最終巻にもXは出てくるんじゃないだろうか。そしてこれまで通り、うまいこと捕まらずになんとなく終わるんじゃないだろうか。
    そういう終わり方がズッコケシリーズっぽい気がする。最終巻もすぐに読むぞ。


    (202ページの通夜のシーンで、女性たちは弔問客の対応、男性たちは奥でビールを飲む、という描写があったけど、正直あんまりよくない気がした。地方社会に根付く男尊女卑って感じ)

  • 久しぶりの大冒険。
    過去の繋がりも回収されて大満足な一冊。

  • 2017/4/3読了

    中年シリーズを読んだらまた印象は変わるだろうが、、、
    メインがロマノフ王朝やらソ連の末裔の詐欺の話やらで大きくなりすぎて
    そしてシメも予想通りであり残念だったから多少ながらがっかりしてしまいました。
    やはり中年三人の中年らしい生活がメインとなるのか
    かなりリアルで、小学生のドタバタ劇とは違う「現実」なのだなとしみじみ。
    職業や、子供の境遇、親世代の健康状態
    人は嫌でも年を取ること、生活するということを
    成長したかつての子供たちが、中年というまさに「人生」を体現する世代で表現する なんてことは
    私にとってはだが、どうもつらくて、楽しみながら読むなんてことは厳しく思えた。
    まだシリーズは続いているのかな。子供や親を指針にするのはしんどいが、読んでみたいという気持ちも少なからずある。

  • そう言えば、シリーズ続刊してたかしらと検索したら、残り2冊で完結していた。

    ズッコケ三人組も49歳。はぁ。時の流れを感じます。

    今作はとんでも案件がメインだったわけですが、何だかそちらは呆気なく収束してしまい肩透かしを食らった気分。だけれども、何やら最終巻への伏線ぽくもあるので、そちらに期待。

    冠婚葬祭詰め込んでおります。
    歳をとれば死も身近になってくる。そして新たな縁はなかなか増えなくなっていく中での我が子の結婚。初孫。
    凝縮されています。

    とんでも案件と、若者の口調以外はいつも通りリアルに描かれていました。著者の言いたいこともそこかしこに散りばめてあるし。何となく、コラムを読んでいるようなところがあります。

    サクッと数時間で読める一冊。

    ところで同名の人物が二人出てくるのって、前作までに触れられてましたっけ?何故同じ名前にしたんだろうか……気になる。

  • 小学生の時、全部ではないけれど何冊か読んだことのあるズッコケシリーズのその後を描いたシリーズ。
    今回読んだのがたまたまそのとき読んだ巻の後日談が出てきて懐かしかった。
    あと、その時のゲストキャラも意外な形で登場するなんて…まるで古い友達に久しぶりに再会したような感じでした。

  • 読み終わって 気になる箇所が 数件…次、最終回で 解決してくれるのかな!?
    早く 読みたいような、読んだら 終っちゃうので さみしくて 読みたくないような…複雑な心境(^^;;

  • 49歳まで来ました。
    この話はなんか少年時代の記憶がうっすら。
    爽快ではないけど、なんかいいよね、という感じ。

  • 詐欺話の合間に人生の悲喜こもごも。こちらのほうに惹きこまれたのはひとえに年齢としかw何故ロシアと思わないではなかったのが最後の作者さんの弁で納得。「熟年」は読んだはずなのに作者さんの言われていたことが書かれていたか記憶に無くwww

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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