定職をもたない息子への手紙

  • ポプラ社
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本棚登録 : 75
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591143094

感想・レビュー・書評

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  • すごく面白かった!!
    文体は本当に普通のお父さんなのに、ユーモアが最高で、何度も吹き出して笑ってしまった。でもとても愛情深くて、読んでてこのお父さんが大好きになった。(リハビリ施設に入った息子に理由を尋ねたくだり、ちょっと泣けてしまったのだよな。考えすぎかな...)

  • 出来の悪い息子に父親(競馬解説者)が
    送り続けた手紙が載っています。
    ほぼ手紙だけ。でもこれがとっても面白い!!
    ベストセラーになったのも頷けます。
    (amazon.ukではレビューが553ついています)

    「これがイギリス人というものか…」と
    思わずにいられないフレーズのオンパレード。
    家族の近況も書いているものの、頻繁に誰それ
    (近所の人?)が亡くなったということや、
    誰それの家の食事はまずかった(!)ことなども
    書かれている。

    印象に残ったフレーズをいくつか抜粋。
    「お前に深刻な手紙を書くのは、寝室用のスリッパを
    履いて重さ三十トンのコンクリートの塊を
    蹴っ飛ばすことと同じくらい無駄なことだと、
    私には分かっている」(p63)
    「ここ七年、お前は来る日も来る日も自分の
    ゴールに向けてボールを蹴り続け、今
    チームをくびになりかけているところだ。」(p69)
    「翌朝夫人はささやかな二日酔いに見舞われ、
    ジステンバーから回復中のパグみたいな顔をして
    現れた。」(p101)
    「私の最新刊がフィナンシャル・タイムズ紙で
    べた褒めされた。たぶん三冊くらいは余計に
    売れるだろう。」(p119)
    「サーティースが新しい車を買った。やたらと
    車体の長いボルボで、霊柩車にはぴったりだ」(p122)
    「彼女のご家族は、まるでサーカスから逃げ出した
    怪物を見るような目で、私をじっと見つめたまま
    立ち尽くしていた。」(p124)
    「今夜はこれからサーティース家で夕食だ。
    納屋に二十人が詰め込まれる!」(p138)

  • 面白かった。父親のユーモラスと息子への小言が面白い。息子を傷つけないように遠回しでも伝えたいことは言うぞ!思いが伝わってくる。
    息子に父親のようなユーモラスは遺伝してない。

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