- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591143094
感想・レビュー・書評
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すごく面白かった!!
文体は本当に普通のお父さんなのに、ユーモアが最高で、何度も吹き出して笑ってしまった。でもとても愛情深くて、読んでてこのお父さんが大好きになった。(リハビリ施設に入った息子に理由を尋ねたくだり、ちょっと泣けてしまったのだよな。考えすぎかな...)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出来の悪い息子に父親(競馬解説者)が
送り続けた手紙が載っています。
ほぼ手紙だけ。でもこれがとっても面白い!!
ベストセラーになったのも頷けます。
(amazon.ukではレビューが553ついています)
「これがイギリス人というものか…」と
思わずにいられないフレーズのオンパレード。
家族の近況も書いているものの、頻繁に誰それ
(近所の人?)が亡くなったということや、
誰それの家の食事はまずかった(!)ことなども
書かれている。
印象に残ったフレーズをいくつか抜粋。
「お前に深刻な手紙を書くのは、寝室用のスリッパを
履いて重さ三十トンのコンクリートの塊を
蹴っ飛ばすことと同じくらい無駄なことだと、
私には分かっている」(p63)
「ここ七年、お前は来る日も来る日も自分の
ゴールに向けてボールを蹴り続け、今
チームをくびになりかけているところだ。」(p69)
「翌朝夫人はささやかな二日酔いに見舞われ、
ジステンバーから回復中のパグみたいな顔をして
現れた。」(p101)
「私の最新刊がフィナンシャル・タイムズ紙で
べた褒めされた。たぶん三冊くらいは余計に
売れるだろう。」(p119)
「サーティースが新しい車を買った。やたらと
車体の長いボルボで、霊柩車にはぴったりだ」(p122)
「彼女のご家族は、まるでサーカスから逃げ出した
怪物を見るような目で、私をじっと見つめたまま
立ち尽くしていた。」(p124)
「今夜はこれからサーティース家で夕食だ。
納屋に二十人が詰め込まれる!」(p138)