(054)親子共依存 (ポプラ新書 お 2-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591144237

作品紹介・あらすじ

「反抗期がなくて楽チン」なんて
いつまで子どもの面倒見続けますか?

お風呂も一緒、就活も一緒。
親ラブな子どもと、お世話を焼きすぎる親。
「仲良し」親子なのはいいけれど、それはとても危険な兆候?

反抗期は自立のための大切なステージ。
頼りすぎる子どもとお世話しすぎる親が、お互いの成長を阻害しあい、日本社会全体も未成熟な状態に陥っています。
「最優先すべきは個々の自立」と唱える著者が、日本の教育システム、家族観、世界観について問いかけなおす、意欲作。
尾木ママ最新刊!

感想・レビュー・書評

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  • ちょうど子供が大学生になり、親元から旅立って寂しい思いの真っ最中。
    子離れしてると思ってたけど、実際は違うもんだなと思っていた時に、TVで尾木ママがこの本の紹介をしていた。
    自分も一歩間違えれば、干渉し過ぎるところだった。
    子供も自分で何でも決めていかないといけないのだ。
    自立していかないといけないのだから、もう親は口出ししちゃダメ。
    自分もそうやって大人になったのだから。

  • 自分の息子との接し方を考えさせられた本でした。
    正直、自分は息子の先に周りアレヤコレヤと世話を焼いている典型的な子離れ出来ていない親という事だ。
    子供の能動的な行動、主体的な行動を見守って、質問や、相談があったら答えるスタイルにしないとこりゃ大変な事になっちゃうなぁと実感しました。
    少しだけでもこうやって意識できた事に感謝m(__)m

  • 11歳の娘の私への接し方がつめたくなった寂しさを噛みしめている父です。
    それはむしろ「子どもの成長が順調であることをよろこぶべき」との本書の指摘にほっとするものの、早くその成長過程が終わらないかなと思う今日この頃です。(大学生になる頃には終わるようです)

    尾木ママはテレビで見ていたころには変わった人といった程度で何も思わなかったのですが、ラジオでちょっと長めのトークを聞いたら素晴らしい教育者だということがわかりファンになりました。

    この本で尾木ママはこんなことを書いています。

       子どもや親だけでなく、生きづらさを感じている
      すべての人々を見ると、日本という国はあまりにも
      現状への「適応」さをもとめすぎているのではないか、
      と感じることがあります。私たちはよい子、よい大学生、
      よい社会人、よい親、よい日本人になろとしすぎて
      きたのではないかと。

  • 親子関係の共依存、インパクトなかった。
    事例の分析が詳しかったら、惹き付けられたかも。
    過保護より、過干渉が問題は参考になった。

  • 読んでいて、自分の過去を振り返りやっぱり私は親子共依存状態なんだなって思う。適度に距離を取りつつ時々過保護になる。自分は自立できていないんだなって改めて突き付けられた

  • 最近「仲良し親子」が増え、反抗期がない子どもが増えている、と聞く。とくに母と息子の関係のねじれ。いつまでも互いに離れられない共依存は、子どもの自立や自分らしく生きる力を失わせ、母として一番願うはずの息子の幸福を奪うと感じていたから、尾木ママの述べることがいろいろとふにおちた。

    わが家は娘も息子も大学進学を機に実家を離れ、それぞれ自分で生きている。家にいないから自ずと口出しする機会もなく、寂しいが気楽でもある。それぞれ反抗期があり、親子が反発しあったことには意味があったと思う。

    SNSに縛られて思春期・反抗期の子どもが、友だちに自分の本心や悩み、愚痴、等々他愛もないことを話せなくなっていることが、親子共依存の一因であると知る。そして常にスマホを気にして、ぼーっとしながら「自分とは」「生きるとは」などを考える時間を持てないと知る。それでは確かに内面が充実しにくいに違いない。今の子どもは大変だ…。

    国民総子ども化した日本。
    今後が恐ろしい。
    子どもの精神的な自立を親が阻んではいけない。
    そのためにはまず親が自立しなくては。

  • 尾木ママの本は読みやすくて例えがわかりやすい。親子の仲がいいのは良いことだが、過保護過干渉になってはいないかと気をつけてはいた。傷付けられるリスクが少ない、家庭にこもりがちになるのは頷ける。しっかり意識を持って、親は親自身のの人生を自立しなくてはと思った。

  • 親子共依存の文字に、自身の親のことが頭に浮かび、手に取ったが、ここまでではなかった。
    単純に私は遠方の大学へ行き、お金を出してもらうことができて一人暮らしをすることがきっかけで自立のチャンスを得られたからかもしれないが…。
    実家に残る兄弟が心配になりもし、また、自身の弟への接し方が依存親みたいになっている自分への危機感を感じた。
    子どもをもったときに依存しない、させないよう意識を持ちたいと思えた。

  • 子供のじりつの必要性を痛感した。

  • まさに私も親子共依存状態だと思った。
    だが、私の場合はそれは大人になってから起きている。それは、自身の病気が大きく影響している。
    しかし、病気があろうと、親以外の人と繋がりむしろよりたくましく生きていける人になりたい。

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著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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