コンビニたそがれ堂 セレクション (一般書)

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著者 : 村山早紀
  • ポプラ社 (2015年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591144831

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コンビニたそがれ堂 セレクション (一般書)の感想・レビュー・書評

  • 既読のお話もいくつかありましたが、さすがセレクション、とても良かったです。

    #星に願いを
    春には中学生になる愛、
    ずっと大好きだったお隣のお兄ちゃんがもうすぐ引っ越してしまう。
    一緒に流星群を見るのも今宵限り、
    美味しいお弁当を作って、お兄ちゃんに想いを伝えたい。
    そう決意し「たそがれ堂」で買ってきた可愛いお弁当箱、
    それが突然しゃべりだした───

    古い物や、大切にされていた品物には、魂が宿ることがあり、
    それを”つくも神”というのだそうです。
    好きだと言えなかったこと、伝えられなかったこと、
    無念の思いが”つくも神”になる。
    せつないですよね…

    そして、昔お別れしたはずの、はつかねずみの「ぴーちゃん」も会いに来てくれた。
    「ぼくね、愛ちゃんに言いたいことがあったの。」
    その言葉を聞いたら、もう涙がぽろぽろ止まらなくて…

    流星の降りしきる夜、こんな”奇跡”が起きてくれたらいいのになぁ…


    #天使の絵本
    終戦の混乱の中、焼け跡の廃屋で、
    盗みやひったくりをして生きのびていた三太郎。
    心の拠り所は白い子猫だけ。
    猫を連れ、盗みに入ったお屋敷のお嬢さまにサンタさんと間違われてしまいます。
    三太郎は目を患っている彼女に、
    「この世界に存在するはずのない絵本」を読んであげるのです───

    もうね、すごく良かったです。
    無くしてしまったもの、壊れてしまったもの、
    それはいつか取り戻すことができるのだと。
    負けずに生きてさえいれば…


    #花明かりの夜に
    十代のころに災害で、大切な妹と、かわいがっていた猫と子犬を失い、
    それがきっかけで医師の道を志した女医。
    妹にいつか読んでね…と言われていた本、救えなかった命。
    自分に差し出される小さな手、決して離さないようにしていても、
    それでもこぼれ落ちて行ってしまう命。
    何もかもがむなしくなっていたとき、奇跡のような出来事が…

    「またね」

    そんな”奇跡”がもしかしたら私にも…と信じていたくなる。

    最後の章で「たそがれ堂」の謎のお兄さんの真実がわかったのも嬉しかったです。

  • 図書館より。

    ようやく読了。
    セレクションとだけあって、うち二つは読了済みの物語。でも、泣けるんだよね。
    個人的には未読だった女医さんものと、書きおろしに涙。やっぱり泣ける。
    結局全部読んで泣いてる(笑)セレクションは伊達じゃないか。

  • 恒川光太郎さん、梨木香歩さんが好きな人にオススメ。作者さんは童話作家出身で、この作品は大人向けに書かれたそうですが、美しくとてもきれいな作品です。こういった光に満ちた本に子供の頃に触れておくことは周囲に愛されて育つことと同様に性善説を発動させるのに欠かせないと思います。大人になるとこういった救いのある話を無条件に受け入れるのが難しくなると思うので。

  • ゆっくり時間をかけて楽しんで来た1冊。
    ああ、もう、どうしてこんなに美しい世界があるのだろう。
    何度も涙腺が崩壊して、温かい気持ちでいっぱいになる。
    店長さんが店長さんになったお話も読めて、なんだか嬉しい。
    書き下ろしの1編も、とっても素敵。

    きっと、何度でも読み返してしまう、そんな1冊。

    ページの隅(時にはど真ん中にも)にも素敵なイラストがあるのも嬉しい。

  • やっぱり村山さんの物語好きだなあ。
    創作メモが愛に溢れていてほっこりしました。

  • 『コンビニたそがれ堂』シリーズの愛蔵版。
    装丁もとても綺麗だし、ページのところどころに描かれているイラストも素敵です。

    読んでいると、登場人物と一緒に風早の街を歩いているような気持ちになり、心の中で、「ただいま、風早!」と思ってしまいます。

    愛蔵版ということで、
    ・『あんず』
    ・『人魚姫』
    ・『星に願いを』
    ・『天使の絵本』(書き下ろし)
    ・『花明かりの夜に』
    ・『エピローグ 風早の伝説』(書き下ろし)
    が収録されています。

    『コンビニたそがれ堂』のお話は、どれも好きなのですが、中でも特にお気に入りの『あんず』が最初だったので、いきなり涙が。
    あんずちゃんには、長生きをして欲しかったけれど、でも、幸せな一生で、良かった・・・。

    『人魚姫』も、少し怖いけれど、好きなお話です。
    ネトゲにはまった事のある人なら、「うんうん」と頷きたくなる所が色々あります。
    真衣が、少しずつ回復していく過程が、とても丁寧に描かれていて、重めの話なのに、最後は何だか元気が出てきます。

    『星に願いを』は、頑張る愛ちゃんがとても可愛い!
    最後に登場する男女は、お弁当箱の元の持ち主と、万年筆の元の持ち主ですよね。

    そして、書き下ろしの『天使の絵本』!
    村山早紀さんの書かれるクリスマスのお話って、どれも秀逸だと思うのですが、このお話にも泣かされました。
    風早三郎の力だけではなく、色んな思いが、奇跡を起こしたんでしょうね。
    そして、風早三郎は、あの日からずーっと、三太郎さんを待ち続けていたんですね。

    『花明かりの夜に』は、『海馬亭通信』の千鶴ちゃんが登場するお話。
    千鶴ちゃん、というより、もう、千鶴先生、と呼んだ方が良いのかな。
    『人魚姫』で、真衣が子供の頃、抱きしめてくれた、優しい女医さんは、ひょっとしたら、院長先生なのかな・・・?

    エピローグも良かったです。
    1月に、伏見稲荷大社の天辺まで登ったところなので、大小さまざまなお狐さまがぎっしりお祀りされている光景がすぐに浮かびました。
    風早三郎は、本当に、風早の街と、そこに暮らす人々が大好きなのですね。

  • どの話も好きになれなかった。

  • 優しく暖かくなる物語たち
    やっぱり『あんず』が好き

  • 大事な探し物がある人だけたどり着くことのできるコンビニ。そこにはありとあらゆる物が揃っている。ネコのあんずの願いや引きこもりの真衣など、少し空恐ろしい感じる物も含めて、優しくて前向きになれる物語だった。

  • ★2016年12月30日『コンビニたそがれ堂 セレクション』村山早紀著 評価A
    あったかくて、ほんのり悲しいショートストーリーが村上さんの持ち味。
    いつも行けるわけではないけれど、本当にそこに行きたいもしくは欲しいと思うものがあれば、いつの間にかたどり着いてしまうコンビニたそがれ堂。そこでは、その人が強く思えば、世の中には無いはずのものも手に入れる事ができてしまう便利なコンビニなのだ。どの作品も心温かくさせてくれる良いテイストのものばかりである。

    あんず
    人の家に拾われて暮らしてきた猫が、人になりたいと願ってコンビニたそがれ堂で手に入れたのは、人間になれる魔法のキャンディ。そして少女になって家に帰ってみるものの、猫のあんずの想い人は、どうしても可愛い妹扱いしかしてくれない。しかしそれは、その男の子が必死にお父さんお代わりに頑張る支えに子猫のあんずにたよっていたからだった。

    人魚姫
     引っ込み思案で友達の出来ない真衣は、ゲーマーの間では神のような存在。ところが現実ではありますがただの引きこもり。いとこの秋姫は明るくて勉学優秀でスポーツも万能の明るい美人な女の子。なぜかそんな二人が知り合ってみたい意気投合するも、久しぶりに会う前に台風の濁流に飲まれてしまう秋姫。その原因は真衣に渡そうとしたお土産にあると知ってますます落ち込む真衣。コンビニたそがれ堂に行って、秋姫の好きなモンブランを買って、死んだ秋姫を招待する真衣。海から現れた死体の秋姫を一旦は怖くて拒否するも、結局反省をして受け入れて秋姫と思い出を語る真衣。

    星に願いを
     憧れの人と見る天体観測に綺麗なおべんとうばこをもっていきたいと願う愛。コンビニたそがれ堂でようやく願いのお弁当箱を手に入れて、その夜にお弁当を持って臨むも、彼は彼女をやはり天体観測に誘っており、愛は振られてしまうも、好きですと告白はする。

    天使の絵本
     ある日三太郎がクリスマスの夜に忍び入った金持ちの家で会った赤井美桜子は目が見えなかった。そこでひょんな事から、彼女が大切にしまっていた金庫の中の絵本を読む羽目に陥るのだが、その絵本はすでに空襲のために中は綺麗に焼け落ちてしまっていた。そこで三太郎はその絵本を読むふりをして、創作童話を読み聞かせたのだった。その後、彼女の目は奇跡的なおり、ゆうめいな女優になって大活躍をしたのだった。その彼女は歳をとってから、そのサンタクロースが読んでくれた話をして懐かしんでいることを知る。三太郎は、コンビニたそがれ堂でその絵本を願い、死の間際にいる彼女へプレゼントするのだった。

    花明かりの夜に
     若い女医だった頃に、急患の女の子を救う為に、町の大きな病院に向かって村の診療所を出たものの途中で山崩れにあって、車を出て女の子を抱いて歩いた。そのうちにコンビニたそがれ堂が現れて、美味しいコーヒーを飲んで再出発、桜の花の光を頼りに、不思議と簡単に病院へたどり着けて助かったことが過去にあった。

  • 綺麗な話でした。
    綺麗な話過ぎて、どこかでひどいどんでん返しがあるに違いない!と、最悪の想像をしながら読んでいたのですが、最後まで綺麗な話でした。
    自分の心の汚さを知って地味に凹みました。

    いや、ほら、綺麗な話だと思っていたけど、嫌なイベントがあることもあるではないですか。
    そういうものに当たってしまうと、私とてもショックを受けてしまうので、それを少しでも軽減させるためにそういうことしていたのですよ。
    注射の時に、ものすごい痛みがある、と考えると、実際打った時に「あれ、こんなもんなのか」という、ショック療法(?)。
    あれを素でやっていました…

    元が児童書って知っていたら、もう少し素直に読めたかもしれない…

  • おそらく、村山さんの書籍や文章は、今回で初見に思う。

    タイトルだけで図書館から借りた(*買わずにゴメン♬)。

    村山さん、児童文学の方なんすね( ´ ▽ ` )ノ?
    道理で優しい文体だと思った。。。

    ブクログ見たら、本著は今迄の作品の、文字通りセレクションみたい。

    そっかぁ。

    映画でもそうだけど。
    書籍も、ハッピーエンド(もしくはそれらに類似)が基本よねヾ(@⌒ー⌒@)ノ

    その点、児童文学とかはド真ん中す。
    (*絵本とか童話類は、たまに凄くエンディングがきつかったりするので、油断ならない!笑)

    ↑↑↑な、俺の視点?観点?から〜
    本著二話目の人魚姫読んだ時は、どうしようかな?と迷ったんだけど。
    きちんと読了して良かった(⌒▽⌒)


    名著です。オススメです♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪


    なお。
    児童文学なので、☆はつけませんでした。
    俺は子供苦手だけど、子供の夢とか未来てのは、人の世でとても大事なものだと思うから。
    だから、俺的に星評価はやめときます♪( ´▽`)

  • 請求記号: 913.6/Mur
    資料 I D : 50079556
    配架場所: 図書館1階西 学生選書コーナー

  • 大好きなコンビニたそがれ堂シリーズの愛蔵版。ほっこり、やさしい気持ちになれる文章に癒されます。

  • コンビニたそがれ堂のセレクション。1作目しか読んでいないので楽しめた。大好きな「あんず」が収録されている。どこかにたそがれ堂があったらいいのに、とほんの少し夢を見たくなる。

  • 不思議なコンビニ物語、ファン待望の愛蔵版が登場!

    大事な探しものがある人だけがたどりつける不思議なコンビニ、たそがれ堂。話題の文庫シリーズから人気作と書下ろし一編を収録。著者による「創作メモ」がついた愛蔵版!

  • 【収録作品】あんず/人魚姫/星に願いを/天使の絵本/花明かりの夜に/エピローグ/風早の伝説

  • 「コンビニたそがれ堂」シリーズ愛蔵版。

    忘れていた心の引き出しを開けて泣きそうになる。
    大人になるたびに思い出せなくなる大事なこと。
    本当は覚えているのに忘れていくのが寂しいね。

  • あなたにとっての大切な思い出、あの日叶えられなかった思いはありませんか?そんなあなたの前に忽然と現れ、扉を開くコンビニたそがれ堂。銀髪にロン毛、金色の目をしたロックバンドのボーカルのようなイケメンがレジに立ち、あなたの心にやさしく寄り添います。たそがれ堂にないものはない、あるはずがない物も、あなたが強く願うならあるのです。まさに至れり尽くせり、コンビニエンスな地域密着型のお店です。なにせ日本全国津々浦々、天界から現世までをネットワークする3000余りある社の出先機関なのですから。

  • シリーズの愛蔵版です…。
    構成は、既刊4作品から1編ずつ、
    +書き下ろし1編の短中編集です。

    1本目から、うるっときましたね…。
    2本目以降も感動作ではありますが、
    バラエティに富んだ内容でもあって、
    とても、お得感のある作品集でした。

    作風は、とても優しくて温かぃ感じ。

    強く望んだモノを買えるお店ですが、
    日常の、そこにある辛さや寂しさを、
    自然と吐露し、安らぎにすることが、
    このお店の本懐なのかもしれなぃ…?

    どのエピソードも、よかったね、
    と思って読み終えていきます…。

    後書きに変えて、
    作者さんによる解説がありましたが、
    最初は、児童書からだったんですね。
    なるほど、優しぃ雰囲気はそこから。

    シリーズ入門書としても、最適です!
    既刊を読んでみたく、なりますよん!

  • 優しくって切なくってちょっぴり不思議な物語たち。なんていうか、小さかった頃、何か悲しいことがあった時、母親が口の中にポンっと入れてくれた大きなあめちゃんみたいな。口の中がいっぱいで甘くておいしいんだけどしゃべることもできずかむこともできない、でもずっとなめていたい、みたいなそんなお話たち。
    多分、大人になるとちょっとやそっとの悲しみじゃ、悲しんでる自分に気付かないんじゃないかな。本当は悲しいのに悲しめなくなる、それが大人になること、というのかも。そんな悲しさに慣れてしまった大人たちに贈りたい、とびっきりの魔法のような一冊。
    あの頃の悲しさを思い出してみませんか、と語りかけられるような。

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