真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫) (ポプラ文庫 お 7-8)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591145128

感想・レビュー・書評

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  • 希実の猪突が今までに増して目立つ感じかな。それにしてもお家騒動とは恐れ入りました。でもこれで希実の家族構成が知れた感じですね。ただまぁ変な登場人物を増やしすぎた感は否めない。ここまできて伏線を張り直すのも残念。

  • 希実の父親は誰なのか?最後の最後までどっち??な状況が続いたけど、それすらも違っていて、この人か!!と分かった瞬間に、美和子さんと希実の関係に納得できた。
    律子さんの件は衝撃だった。いつものほほ〜んと「のぞみ〜ん」とか言ってそうな人が……。自分も実生活で別れを経験しているから、心にっぽっかりと穴が空いたような感覚になった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」に、手から白いハトを出す怪しげな中年男が現れる。それが店を揺るがす大騒動の幕開けだった。一方、母親と久しぶりの対面を果たした希実だったが、その隣にいたのは実に意外な人物で…。人気シリーズ第5弾!!

    令和4年12月2日~5日

  • 真夜中のパン屋さんの起源があきらかになってきはじめた。女子校生 希実を起点としたドロドロとした関係性
    ドロドロを美味しくパンでまとめる男性陣の活躍に期待して 午前5時を読み始めよう

  • 「Re'oeiller ー天然酵母を起こすー」
    再会は思ったよりも簡単に。
    何年も音沙汰もなければ風の噂すら聞かなかったのに、心の準備をする暇もなく明かされると受け止めきれなそうだな。
    普通に過ごしていただけなのに、知らない場所で勝手に争いが始まり巻き込まれたなんて迷惑だな。

    「Me'langer & Pe'trissage ー材料を混ぜ合わせる & 生地を捏ねるー」
    相談せずに決めていった事。
    周りに頼れる大人が沢山いるというのに、自分だけが持っている情報だけを信じて勝手に動いても大丈夫なのだろうか。
    上手く手のひらの上で踊らされている気もするが、彼女の動きに皆が早く気づく事を祈るばかりだ。

    「Pointage & Mu^rir ー第一次発酵 & 成熟ー」
    何も知らず交渉を始めた時。
    まだまだ子供らしい考えが抜けきっていないからこそ、その後起きるであろう事を考えず行動してしまったのだろうな。
    切り札として出した事が本当に実行されてしまっていたら、今後どれだけ頑張っても駄目だったな。

    「Faconnage & Appre^t ー成形 & 第二次発酵ー」
    これから先も隠し続ける話。
    頭の回転が早いからこそ出来た事なのだろうが、これだけ大事になることを前提とした物語だとは誰も思わないのでは。
    出生について重要に思う時もあるだろうが、一生知らなくていい話も時にはあるのかもしれないな。

    「Cuisson ー焼成ー」
    ボロボロだった身体は遂に。
    電話口で症状を話した時少し盛ったと言っていたが、実際に病状は着々と進み彼女の身体を蝕み続けていたのだろうな。
    波乱万丈な人生だったかもしれないが、最期の時が来るまで色んな人と関われて幸せだったかもな。

  • 面白かった!

  • 事実上最終回
    23-29h真夜中だけ開店するパン屋
    ブランジェリークレバヤシに謎のマジシャン
    (手から白いハトを出す)参上
    希実と母の律子には秘密がある
    実の父「樹たつる」の実家である株式会社トガノ
    その兄「榊さかき」や親族が遺産相続を絡めての
    しゃれにならないドタバタ騒ぎ、
    個々の登場人物の心理描写が優れているから、突
    拍子もないストーリーさえ必然性が・・・(納得)

  • 世の中には嫌なことがいっぱいあって、最低な人間もいっぱいおって、いい人の中にも最悪な部分はあって、そういうものばっかりぶつかる人生もやっぱりあるとは思うんよ。
    人の人生は、ビックリするほど不公平じゃけえの。
    けど、それが全部じゃない。しょせん一部じゃ。

    自分にとっての価値は人や人の前ではいともあっさり無価値に成り代わる。
    その逆とまた然りで、どちらにも正義があり、あるいはどちらにも正義がない。

    知らない言葉をどうにか発しようとあがいていた。
    傲慢だったことは重々承知している。大抵の事柄は、言葉にしなければ伝わらない。
    それなのにわかってくれと、思うほうが傲慢なのだ。
    わかってもらえないと、嘆くほうが怠慢なのだ。

    僕は人生を棒に振ってなんかいない。
    だって僕は最初から失敗してたんだから。
    僕はあなたと母さんが作り上げた、生まれながらの失敗作だったんだよ。

  • 年をまたいで読了。いつもよりかなり分厚い。このシリーズ、これでおしまいなのかな?新しく出てくる人たちは大抵最後にはいい人だとわかると信じてるので、今回もハラハラしつつあまり心配なく読めた。結末としてはキレイだけど、もっと続きが見たいな

  • タイトルのイメージと離れて深刻な内容。

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著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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