真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫) (ポプラ文庫 お 7-8)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591145128

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ5作目。
    今回は美和子の幼なじみとされる怪しい男。
    彼を中心に起こる騒動。
    希実の父親と家系の問題。
    ブランジェリークレバヤシの危機。
    そして終盤には…。
    ページ数に比例して内容の濃い1冊でした。
    次から起こる事件と謎が畳みかけるように。
    次で最終巻。楽しみに読もうと思います。

  • 真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」に、手から白いハトを出す怪しげな中年男が現れる。それが店を揺るがす大騒動の幕開けだった。一方、母親と久しぶりの対面を果たした希実だったが、その隣にいたのは実に意外な人物で…。人気シリーズ第5弾!!

  • 間が空きすぎて少々登場人物のキャラクターを忘れつつあったものの、やはり面白かった。大人になってきた(ならざるを得なかった)主人公の思いと周りの方の優しさはほっこり…次作はどうなるのか楽しみ

  • ここまでの長~いお話読み続けてやっと最終回。それにしても降った湧いたようなシンデレラ的展開と母のやんちゃ時代の交友関係など、終わってみたらドタバタに過ぎない茶番劇。大団円というよりも辻褄合わせみたい。
    最初のころのワクワク感あまり感じませんでした。

  • 面白いっちゃ面白いんだけど、「真夜中のパン屋」の設定の意味がだんだん薄れてきてる感があって、なんか残念だなぁ~。。。

  • 内容に触れてレビューしたいのに
    どこにも触れられない。

    すべてが作り込まれていて
    このシリーズの中で最も重く切ない
    ストーリーを構築するための
    無数のピースが隙間なく積まれて。

    だから触れられない。
    まだ読んでいない方のために。

    久しぶりに物語の中に入り込めた作品。
    その分 私もまた彼らと共有せざるを
    得なかった。そんな読後感。

    守るべきものを守りきる そんな大人。
    この作品は大人へのオマージュ。

    大沼紀子さんのこのシリーズへの
    集中力と我慢強さ それを支える筆力に
    あらためて敬服しました。

    大人たちは みんな子どもだったから
    本当は子どもであることの辛さも
    苦しみも喜びも寂しさも知っている。

    親は そんな大人の理想的進化系ですね。

  • 前作までに登場したそれぞれ魅力的な主要キャストの、今回はだれを掘り下げていくのか、どのように展開するか楽しみ。
    今日買って帰ろ(^^)

  • 読了。今までちょっとずつ明らかになってきた希実の過去が、母親が父親が、希実に関わる全ての人が明らかになっていく。希実も母も父も、ちょっとずつ家族というものに対して、歯車がズレてて、それがちょっとずつ苦しめていて...。
    #読了
    #読書好きな人と繋がりたい

  • 事実上最終回
    23-29h真夜中だけ開店するパン屋
    ブランジェリークレバヤシに謎のマジシャン
    (手から白いハトを出す)参上
    希実と母の律子には秘密がある
    実の父「樹たつる」の実家である株式会社トガノ
    その兄「榊さかき」や親族が遺産相続を絡めての
    しゃれにならないドタバタ騒ぎ、
    個々の登場人物の心理描写が優れているから、突
    拍子もないストーリーさえ必然性が・・・(納得)

  • 世の中には嫌なことがいっぱいあって、最低な人間もいっぱいおって、いい人の中にも最悪な部分はあって、そういうものばっかりぶつかる人生もやっぱりあるとは思うんよ。
    人の人生は、ビックリするほど不公平じゃけえの。
    けど、それが全部じゃない。しょせん一部じゃ。

    自分にとっての価値は人や人の前ではいともあっさり無価値に成り代わる。
    その逆とまた然りで、どちらにも正義があり、あるいはどちらにも正義がない。

    知らない言葉をどうにか発しようとあがいていた。
    傲慢だったことは重々承知している。大抵の事柄は、言葉にしなければ伝わらない。
    それなのにわかってくれと、思うほうが傲慢なのだ。
    わかってもらえないと、嘆くほうが怠慢なのだ。

    僕は人生を棒に振ってなんかいない。
    だって僕は最初から失敗してたんだから。
    僕はあなたと母さんが作り上げた、生まれながらの失敗作だったんだよ。

著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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