- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591145272
感想・レビュー・書評
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私としたことが!!またやってしまった
さっき読み終わったの2巻目
積読してたなーと思ってよく見たら、あれ?
でも、2巻目を先に読んでいたので、違った面白さもありました
今回は社長の出番が多いです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寝る前に読んだのだが、優しいお話ばかりで、安らいだ気持ちで眠れた。
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なんとも不思議で素朴、そして温かい物語でした。慈愛に満ちた本書は、小学校高学年くらいからでも十分に読みこなせると思いますし、更に大人も楽しめる深さをもっていると思いました。
のれん、自転車などをを擬人化し、視点を変えながら語らせることで、読み手に感情移入させ、表現の幅の広がりと深まりを感じさせてくれるようです。
加えて店主の「あずかりやさん」は感性豊かなのですが、盲目(それ故もあるでしょうが)で寡黙な分、周囲の物たちに〝目〟を与えることで、物語の中の「人生の機微」を浮き上がらせ、上手く伝えられていると思います。
少し心が疲れている時などに、このシリーズの続編をまた手に取りたいと思いました。温かい気持ちでホッコリするために…。 -
どんなものでも一日百円であずかります。
ただし期限を過ぎても受け取りにこない場合は店のものとなります。
そんなお店があったら、あなたは何か預けたいものはありますか?
幼い頃に目が見えなくなり、いつも点字本を読んで過ごす店主と訳あって様々なものを預けにくるお客さんたちとの日々を、店ののれんやショーケース、預かり物たちの目線で語られる。
視覚に障がいのある店主は電気をつけないのだが、ハッとさせられた一文。目が見える、光を感じる、は当たり前ではないのだなと改めて感じた。
ものにも気持ちがあったら、使う人間が私で良かったと思っていてほしい。
大切に長く長く使ってあげたいなと。
預かったものにもよるが、基本的には店主の誠実な手によって奥の部屋へと入れられるのだが、どんな部屋だろうとワクワクもドキドキもする。そこは私も猫と一緒だった。
個人的には店主の初恋の話が切なくて温かくて好き。
シリーズ出ているようなので読んでみる。 -
1日100円でなんでも預かってくれるお店。
お店の暖簾やショーケースの視点で語られるお話でした。
語り口に男性的、女性的な使い分けがされていた事で親しみを持って読み進められました。
他人から見ると平和で穏やかな人たちですが皆それぞれ事情があって、、、切なさが少しだけでもずっと続いているといった印象を受けました。
相沢さんという女性のお話が私は好きでした。
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少し前に読んだアンソロジー、『明日町こんぺいとう商店街』のなかで印象に残った作品、「あずかりやさん」を舞台にした連作短編集。
盲目の青年が店主の「あずかりやさん」は、一日100円でお客さんのものを大切にあずかってくれる店。
約束の日に受け取りに来なければ、そのものは店主が引き取る決まり。
さて、今日持ち込まれるものは…
店主の口から語られるのではなく、店ののれんや猫が語り手となるあたりがファンタジーっぽいが、物語そのものは、モノに託されたり隠されたりした静かであたたかい人々の心の物語。
重苦しくなることなく、やわらかにのれんを揺らす風のような読み心地が良かった。 -
東京の下町にひっそり存在するあずかり屋さん
に荷物を預けにくるいろいろな事情があるお客さんのお話です。
主人公の周りのいろいろな物や動物が
エピソードごとに、解説してくれる
不思議なお話で、毎回はじめ今回は誰が
お話してくれているんだろうと
わくわくしながら読み進める感じもすごく好きです。
すべてに命を吹き込みながら、主人公や
預けにこられた人を見守る感じが素敵で
どれも温かいストーリーで
ほっこりしました。 -
連作短編集。
1編目が『明日町こんぺいとう商店街1』に収められていた。
それを読んで、こちらも読んでみようと手にした本。
1日100円で何でも預かる「あずかりやさとう」
お店を営むのは盲目の青年桐島くん。
桐島くんの元を訪れ、預け物をしていく人たちには、それぞれの事情があり…
ちょっと切なくなったり…
心が温かくなったり…
続編も読んでみよう。 -
誰が話してるの?と
不思議な気持ちになりながら読み進めていた。
一種のファンタジー❤️
優しい気持ちにさせてくれる一冊。
謎のものたちも
ずっと主人を見ていたと思うと優しくなれる^_^ -
穏やかな店主に会ってみたくなりました。
優しくてファンタジーな物語。