([な]9-2)わたしをみつけて (ポプラ文庫)

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著者 : 中脇初枝
  • ポプラ社 (2015年6月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591145579

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([な]9-2)わたしをみつけて (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 捨て子、施設で育ったら周囲の人に気を遣うことが当たり前になり、自分の居場所を失いたくないからとこれまた周囲に流されてしまうのかも。
    せっかく見つけた安定した場所ならなおさら。
    でも、看護師ですもの、あれ? と思ったら周囲のことなど気にせず主張してもらいたいと思うのは勝手かな。
    どんなあなたでも受け入れてくれる人がきっといるはず。

  • わたしはわたし。
    というより、わたしはわたしでしかいられないのかな、と思った.

  • 日本のテレビドラマの脚本にありそうな内容、新進の女優が気合い入れて演じてそう。
    まぁさくさく読めるんですが、奇麗過ぎますかな、設定も内容も。当方の汚れた目にはいかにも物足り無いです。

  • 序盤はもやもやしていたが、最後はすっきり。この院長がいる病院は行きたくないが。

  • 准看護師の弥生は、赤ん坊の頃に捨てられ、施設で育った。『いい子』じゃなかったから、親に捨てられ、里親になってくれた人からも捨てられた。ずっといい子をやってきた弥生は、ある日異動してきた少し変わった看護師長や帰り道に出会った犬を連れた菊池さんと出会い、少しずつ変わっていく。


    『きみはいい子』と同じ町でのお話。あれも短編で、心にグッとくるお話だった。ちょっと変わった続編みたいなかんじ。だけど、前作を読んだのがかなり前だったからかよく覚えていないところもあって残念だったな。


    ずっと『いい子』だった弥生が、偶然知り合った菊地さんや異動してきた師長のおかげで少しずつ変わっていて、自分の意思みたいので動き出したのかすごく良かった。
    師長はある意味、革命家のようだった。あの病院には、はっきりいってかかりたくない。だけど、あんな師長みたいな人が上司だったら仕事がやりやすいだろうし、色んなことを相談しやすいんだろうな。


    あーなんかすごくいい話に出会った!『きみはいい子』のほうも読み直してみよう!


    2017.1.23 読了

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。なぜならやっと得た居場所を失いたくないから。その病院に新しい師長がやってきて―。『きみはいい子』と同じ町を舞台に紡がれる、明日にたしかな光を感じる物語。

    自分が産まれた街にも孤児院が有り、同級生にもそこから通っている友人が居ました。
    何らかの事情で親と住めないだけであればまだ希望ありますが、この本の主人公のように捨てられたとしたら、どこに自分の基盤を置けばいいのか分からないのは想像出来ます。
    そんな彼女はそこに必要な人間で有る為に、悪しき風習にも率先して従う一面があります。
    それは致し方ない事だと思います。普通に産まれた僕だってある。
    そんな彼女が師長の薫陶を受け次第に自分自身を見出していく希望の物語です。
    医院長が糞過ぎて非常にむかむかします。こんな奴いるのかなあというぐらいの大糞です。

  • 人生の師となる人に出合い、過去の殻を打ち破り、自分の道を歩み出す。みつけ、みつけられ、、読むほどにタイトル名がぐっとくる一冊。それにしても、この病院の医師は恐ろしすぎる…w♪。

  • これはよかったー!
    婦長さんがかっこよくてすかっとする!

  • 幼少期に施設で育った彼女は、現在准看護師。

  • 医療現場が舞台となっていますが、
    あまり難しい医療用語が出てくることが無いので
    ストーリーに邪魔されなくスムーズに読めて良かったです。
    施設に育った弥生はそこで育ったという劣等感と、
    施設では「いい子」にしていれば良いということに固執していてそれが成長過程や仕事の上にまで概念がついてしまっていてなかなか抜け出せなくて辛かっただろうと思いました。
    仕事をきちんとこなしている端々にも何処か心の隅でまだ見たことにない産みの母親を探し求めている心情はとても切なかったです。
    けれどある登場人物とある事件がきっかけとなり、
    「いい子」を演じてきた事から本当の自分を見出していくことになっていき、見事に成長しているので読んでいてとても清々しかったです。
    人というのはふとした一歩からこんなに大きく成長できるものだと改めて思えました。

    舞台となっている病院の体質や院長の態度には呆れるというかこんな病院はあってはならないと思いますが、
    これはあくまでも物語の設定ということだということを
    認識していれば腹ただしくもならないかと思います。

    病院には患者の数だけ病気がありそれだけそれぞれの人生の数があります。
    医師には医師としての務め、
    看護師には看護師にしか出来ない仕事を務める
    それぞれが十二分に努力していけば患者達にも
    明るい光が射し込まれるかと思いました。
    一人の女性が本当の自分を取り戻すことの感動作でもありますが、看護師としての職業の志の高さを再確認出来る作品でもあるように思いました。

    中脇さんの作品を初めて読みましたが、
    堅苦しくなくとても読みやすく心温まるお勧めの一冊です。

  • 自分の居場所を失いたくない一心で、誰にも逆らうことなく従順さを自分に押しつける准看護師の弥生。実の親に捨てられ、施設で育った経験から学んだこととはいえ、その息苦しさは尋常ではなく感じる。
    そんな弥生を救うのは、新しく赴任してきた藤堂師長と、街で偶然出会い後に入院患者になる菊池さん。二人の言動により弥生自身が「わたしをみつけて」いく。九九のくだりと師長の別れの言葉は胸を打つ。ラストシーンの雪が眩しい。

  • いい子に振る舞えばいい子、
    わるい子に振る舞えばわるい子、
    でも、わたしはわたし。
    人が強く居られるのは、きっと大切な人が出来た時。

  •  施設で育った准看護師の弥生を変えた師長の別れの言葉。「みなさんは看護師です。看護師は、ひとたび病院に入ったら、看護師という仮面をかぶらなくてはなりません。その仮面が自然に出るようになれば、プロの看護師です。そして、看護師は患者のためにいます。それだけは、みなさん、忘れないで、迷ったら患者のためになるかどうか、それだけを考えて、そうすれば、答えは出ます」。病院を学校に、患者を子どもに置き換えて読む。通院時に待合室で読んだ「わたしをみつけて」(中脇初枝著:ポプラ文庫)だ。病院で病院舞台の小説読み、プロ専用「仮面」のことなど考える。
                     
     施設体験が繰り返し語られる。「優しくしてもらってやっと痛みが分かるようになった」、「なぐられた人はなぐられることをなによりおそれる。なぐられないためならなんでもする」…児相一時保護で登校できず九九がわからない。虐待を扱った「きみはいい子」を思い出す。両方とも読んで良かったなあと思う小説。
                                      
     前はあんなにあった時間、だんだん少なくなってきた。無駄な読書なんかできない(するけれど)。読書のメインとサブを意識して読む。今の小説のメインは「坊ちゃん」と「ブンとフン」だが、何とも荒唐無稽。それに対し何て鋭く温かい「わたしをみつけて」。

  • 毒親の毒は一生ついてくる
    いつまでも親のせいにはできない
    では、どうする?この生きにくい人生を。

  • 「いい子じゃなくても生きてていいよ」

  • 病院が舞台で、主人公は准看護師。終盤近くまで表面的な「いい子」を演じて実際には何もしない主人公にイラッとさせられましたが、新任の看護師長と出会うことでそれまで誰も教えてくれなかったことを学び、少しずつ変わっていく様子は好感が持てます。
     そしてこの師長がとてもいい看護師さんで、患者と向き合い、不安や恐怖を減らすために心を砕いています。病気を治すのは医者の仕事だけれど、看護師には看護師にしかできない仕事がある。その仕事ぶりに思わずわが身を振り返ってしまいました。多くの人を相手にしているとつい機械的な対応をしがちですが、私もこんな風に人の気持ちを和らげられるようになりたいなあと思います。

     作中に「名づけは親の最初の暴力」という言葉が出てきます。「最初の愛情」というのはよく聞きますが、確かに一方的な愛情や無関心は暴力になりえますね。最近言われるDQNネームなども、本人が気に入っているのならいいのですが、あまり好印象を持たない人も多い中、将来就活とかで負い目にならないだろうかと差し出がましい心配をしてしまいます。ほかにも読んでいてハッとさせられる言葉が多く、特に虐待や子どもの心に関するものは作者の強い思いを感じました。

     『きみはいい子』もそうでしたが、中脇さんの作品を読むととても優しい気持ちになれます。正確に言うと、作者の優しさが登場人物を通して伝わってきて、自分も優しくなりたいと思えます。もちろん作者に会ったことはないので勝手な憶測ですが、すごくいい人そうな気がします。テーマが重くてもどこかに人の温かさが感じられ、最後には希望が見えるところも好きです。個人的に注目の作家さんになりそう。

  •  准看護師として働く弥生は、自分がどこか冷めているのを自覚していた。患者さんの前で、そして理不尽なことばかり求める医師の前で、”いい子”を演じ、そして自分の居場所を死守する。しかし新しい師長や、自分より他人のことを心配する消防団のおじさんに会って、少しずつ変わっていく。

     「きみはいい子」と同じ町が舞台というのは知っていたが、“神田さん”まで出てくるとは思っていなかったので少し嬉しい。そうかぁ、お母さんは一歩を踏み出したのね。師長の言葉は胸に刺さる。

  • 「いい子」という言葉は、時に都合よく人を従順させる武器になる。重くのしかかるこの言葉に、言いたい言葉を飲み込んでいた過去の自分に、読ませてあげたかった。

  • 『きみはいい子』と同じ町にある病院が舞台。
    主人公は准看護師の弥生。名の由来は「三月に拾われたから」。
    児童養護施設で育ち、今の職を失って引っ越す事になると保証人をしてくれる人がいないので、どんなに上司への不満が募っても「いい子」の仮面を被って従うのみ。
    そんな病院に、新しい看護師長・藤堂がやってくる。
    藤堂師長は医師や看護師たちの問題点を初日から浮き彫りにして、改善に向かわせていく。
    医療体制のみならず、人の心についても……。

    「いい子」でなければ居場所を失うと強く思い込んでいる主人公弥生はもちろんですが、一番印象深かったのは81歳の毒母である患者と毎日見舞いに来る搾取用の娘、臨終を看取りにも来ない愛玩用の息子のエピソードでした。
    母の今わの際にまで「おまえじゃない」と否定された娘。
    毒母は死んでも娘の気持ちが分からない。

    また、『きみはいい子』に登場した、継父から虐待を受けていた児童・神田さんの母親が主人公の同僚看護師として登場します。
    この神田母も藤堂師長の力で前向きに変わる事ができました。

    いい子でも悪い子でも、「わたしはわたし」。

  • 施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。なぜならやっと得た居場所を失いたくないから。その病院に新しい師長がやってきて―。『きみはいい子』と同じ町を舞台に紡がれる、明日にたしかな光を感じる物語。

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