いしぶみ

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制作 : 広島テレビ放送 
  • ポプラ社 (2015年7月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591146040

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いしぶみの感想・レビュー・書評

  • 建物疎開のために動員された広島ニ中の生徒たちの記録。原爆が落とされて即死したのではなく、ひどい火傷を負いつつも意識はしっかりして家族に会いたいと必死に家に戻ろうとする生徒たち。家族に会えてからでよかったという気持ちと、意識がはっきりしてる中での大火傷の痛ましさ。そして、神戸ニ中から転校した生徒もいたとのこも。もっと知らねばと思いました。2017.01

  • 広島で原爆が投下された時、爆心地からたった500メートルの場所で、類焼を防ぐための家屋の解体作業を行っていた広島二中の一年生の消息をできる限り追ったルポ。
    一瞬にして命を奪われた子供もいれば、大やけどを負いながら家に帰ろうと5キロも歩いた子供もいた。全員が死んだ。日本の勝利を信じ、自分も兵士となって戦うのだと純粋に信じていた少年たち。「天皇陛下万歳」「おかあさん」と叫んで死んでいく姿の無残さに息がつまる。川に飛び込んだ子供たちは「海行かば」を歌って励ましあったとあるが、「海行かば水漬く屍」という歌詞のなんと残酷なことか。歌詞の通り、水漬く屍となった少年たち。ほぼ全員が数日のうちに亡くなるまでを淡々と描いている。決して声高に反戦を叫んだりはしていないのだが、一人一人の姿を描いていくことで、数字ではない、個人の姿がくっきりと浮かんでくる。
    読み物として面白いという本ではないが、同じ年ごろの子供を持つ親や、小中学生にぜひ読んでもらいたい。

  • 読んでいてちょっとつらくなりました。
    全部読まなくても、何編か読むだけでも価値はあるとおみます。

  • 本作品は、広島に投下された原爆により全滅した旧制広島第二中学校(現広島県立広島観音高等学校)1年生321名の記録である。
    1969年に広島テレビ放送が制作・放送したドキュメンタリー番組をもとに、1970年に発刊され、その後何度も復刊されているが、今年、戦後70年を迎えてドキュメンタリー番組がリメイクされた(朗読は広島市出身の綾瀬はるか)のを機会に、一般書籍として刊行された。(ポプラポケット文庫にも収められている)
    戦争中、広島二中では、3年生以上は軍需工場へ働きに行き、1、2年生には学校で芋を作る作業等があったため、夏休みも返上しての学校生活が続いていた。そして、8月6日午前8時15分、広島市の中心部の本川土手(現在の平和公園の前の道路)に、空襲に備えた勤労動員による作業のために集合していた1年生321名の生徒たちと4名の教師の頭上で、原爆が炸裂。爆発後の一瞬で亡くなった生徒、心配して探しに来た父母に会った後に亡くなった生徒、歩いて自宅に戻り亡くなった生徒のほか、どこで死んだのかわからない生徒も少なくないというが、その生徒たちの最期が、判明した範囲で淡々と、かつ克明に描かれている。321名の生徒たちは、原爆投下から5日目の8月11日までに全員が死亡したとされている。
    戦後70年の本年、NHKが実施した調査によると、広島と長崎の原爆投下の年月日を答えられた人は全国でわずか3割程度だという。また、私も戦争を知らない世代で、子供の頃は、夏になると戦争を扱ったドキュメンタリーやドラマが数多く放映されることを不思議に思った記憶もある。
    しかし、近時の平和安全法制の議論などにおいても、先の戦争の史実を十分に認識せずして議論に参加することなどはできないし、戦争が悲惨なものであることは論を俟たぬとしても、「悲惨」であることを含めた事実を次世代以降に伝えていくことは、我々の義務と言えるだろう。
    (2015年8月了)

  • もうすぐ70年。
    子どもたちが亡くなる話は読んでいて辛い。
    近いうちに広島二中の慰霊碑を訪ねてみよう。

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