([あ]6-2)UNTITLED アンタイトル (ポプラ文庫)

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著者 : 飛鳥井千砂
  • ポプラ社 (2015年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591146095

([あ]6-2)UNTITLED アンタイトル (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 主人公、桃子(とうこ)
    ルールにこだわり、自分の物差しでしか物事を見られず、
    他人のミスや欠点は許せないのに、
    上司との不倫関係を7年も続けている。

    家を出て何年も帰らなかった弟が、突然連れて来た雅美。
    彼女が現れてから桃子の守ってきた”正しい世界”が次々と壊れていく。

    家族の秘密を暴露することに必死な桃子が
    どこか滑稽で、なんだか憐れにも思えてね。
    「昔から思ってたけど、姉ちゃんって、一体何と闘ってるの?
    そんなに必死に、何を守ろうとしているわけ?」
    この弟の一言にグサッとさせられました。

    雅美が意外にもしっかりとした普通の女性でしたね。
    佐野の仕打ちを真剣に怒ってくれて。
    桃子には雅美のような人が案外合っているんだと思います。
    こだわりって必要なことではあるけれど、
    もう少し柔軟な方が生きて行くのには楽なんでしょうね。

    この後、桃子はどこに行ってしまうのか?
    気になります。
    頑なな心をどこかに捨て去って、元気に戻ってきてくれたらいいなぁと思います。

  • こわかったー、ハッピーエンドでもなかった。
    自分はだれなのか、わからなくなる。
    わからなくてもいいんだよ、って気付かせてくれたひとの手を握るのではなく、どこか違うところに連れてってくれる、というひとについていく。
    おー、こわ。

  • 頑張りやの桃子の事がよく分かる。だから、否定されると、それもよくわかるけど
    私まで辛くなる。それでも桃子にもうちょっと力抜いたらと言ってあげたい。なかなか違う生き方って出来ないものですけど。

  • 桃子が四角四面で、他人の価値観を理解できず、自分を棚に上げて人を攻めていながら自分は絶対正しいと信じているので、この子苦手だなぁと思いながら読んでいました。
    さすがにそのままの状態でいられず、価値観の崩壊が起こるのですが、そこで反省して成長するわけでも無いので、読んでいる最中も、読了後もあまり気分が良くなかったです。

  • すっごいおもしろい!なにこれ!とかではなく、静かに冷静におもしろいというか、、、多分わたしは飛鳥井さんの各お話が好きなんだな。すっごく盛り上がるわけでもないのになんかおもしろい。なんか先が気になる。
    今回は昔からルール違反をしたことのない真面目が取り柄な女の子桃子のお話なんだけど、この桃子が典型的な生真面目で自分が絶対な女子でおもしろかった。完全に苦手なタイプだなー!でも、ちょっと気の毒だし息苦しいたろうなと。めんどくさい女子心理とか書くのがとっても上手でわかるわかるーってなった。
    自分とは違う人をはしたないだとか、下らないって見下すのは良くないよね。それもすべて受け入れて笑っていられるような女の人にわたしはないりたい!弟の健太の彼女はそういう意味で人間らしくて好きだった。

  • これまでの飛鳥井千砂とはちょっと違う感じ。

  • 桃子の家の食卓や雰囲気がひしひしと伝わってきて、すごくリアルな作品だった。

    いい子で育った桃子が作る料理の匂いまでもが感じられた。ちらし寿司や茶碗蒸し、エビフライなどなど。。

    歯がゆさを感じつつも、がんばれ桃子!と心のどこかで応援したくなるなぁと思いながら読み進めたラスト。

    …??

    あれ?いきなり失速?
    結局、桃子はどうするんだろう?

    そんな疑問で終わり。
    でもその含みさえもがおもしろいと感じられるストーリーだった。

  • きびしー!って感じだった。
    自分の中にある何かに、自分が自分から勝手に支配されにいってて、実際にはだれにもそんなこといわれてないのに、重く重くのしかかって、知らないうちになんかもう全てがぐしゃぐしゃになる。
    私はだれ?何者?わかるわかる。
    厳しいお話だったー

  • 本当にこの人の描く女性はリアル。
    自分もこのストーリーの中に存在してるように感じる(笑)

    人を見た目で判断したり、変なブロックを作ってしまったり。周りの人のおかげで自分に気づき、どんどん世界が広がっていく。

    今の私もそんな感じ(^ ^)

    結局は、自分の中にある。

  • 今読み終わったところなのだけど。
    これまで読んだ飛鳥井作品とは
    異なる結末で…しばし茫然。

    この人の作品では、いつも主人公が最後に
    気づきを経て、光を見出して
    未来に少しずつ歩き始めていた。

    なのにこの作品の桃子は
    …どこに行ってしまうのだろう。

    周囲の何かをいつも否定して
    自分は間違っていないと思い込みながら
    とうとう自分だけが間違っていたのだと
    気づき、すべてを受け容れて成長してゆく
    主人公。

    そんな予定調和に慣れていた。

    不安でたまらない。
    でも、この方が自然でありきたりだ。
    予想もしなかった現実感の中に
    放り出されて、私は
    桃子のことが心配でたまらない。

    UNTITLED…なるほど。しっくりくる。

  • 自分のためのルールがいつの間にか自分を苦しめるルールになっている。

  • 主人公ほど真面目じゃないけれど、融通の利かなさに自分を重ね合わせてチクチクどころか冷や冷や、ズキズキ…そしていつか私も家族にあの様にキレて…いや、もう、既に一度キレてるが…結末もまさかの…えぇーえぇーって叫びそうになった…

  • このなかで、誰が嘘をついているの? 現代女性の生き方を繊細な筆致で描き、高い評価を得ている著者が発信する、新しい家族小説。
    31歳の桃子は実家暮らしで未婚。自分の中で培ってきたルールを厳格に守り、家族や勤めている会社の人間にも一切スキを見せることなく暮らしている。「ある秘密」をのぞいては…。

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