グッドジョブガールズ (teens’ best selections 38)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591146200

感想・レビュー・書評

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  • 少年の次は少女の群像ですね。
    うーむ、これもなかなか!
    構ってほしいような放っといてほしいような、思春期入り口の小難しい少女たちの心がよく出ている…。オバさんにもこんな少女時代があったかね〜地層の下の下〜の方に。

  • またもつい児童コーナーから借りてきてしまった。小6の女の子3人のお話。
    6年生の女の子ってこんなに大人っぽいんだ。児童書っていうよりティーン向けな感じもしたけど、良かったです。友達ってなんだろう。強がって本音を言えなかったり、素直になるのがかっこわるい気がしたり。卒業までに悪友だった3人にチアダンスを通して少しずつ変化が。
    3人がメインのお話だけど、黒沢先生と大森先生の関係というかつながりが良くて印象的でした。ずっと応援したい、ずっと気にしてる、いつも一緒にいなくてもそう思える友達っていいな。最後の由香からの手紙にちょっと涙が出そうになったよ。
    娘も6年生くらいになったら読んでみたらいいかも。

  • 私は友達っていうと、仲がいい親友みたいなイメージがあるから、悪友っていうのは新鮮な感じかした。私なら、本音を言える友達が欲しいなぁと思った。最高な友達ができたなら、私だったらずっと忘れられない存在でいたいなぁと思った。

  • 悪友という不思議な縁で結ばれた少女たちの葛藤を描く物語。
    三人がバラバラになるとわかりチアダンスで想い出を作ろうとする少女たちの強い意志に感激した。
    恋愛も少し入っているから、甘酸っぱい感じも。
    読んだ後、感動の余韻に浸れる作品。

  •  親友ではなく悪友と呼びあうあかり、由香、桃子の3人。病気で母を亡くしているあかりは、父に若い恋人がいるのではと心配しているが、親友ではない2人にはそういうことを相談できずにいた。小学校最後の思い出づくりのために、チアダンスをやろうと由香が言い出すが・・・。

  • あかりのお母さんは病気で死んでしまっていた。お父さんと二人暮しだけど、お父さんには恋人がいるらしい。
    由香の家は親が離婚していて、お母さんと暮らしているけど、父親が養育費をたくさん払ってくれて、由香はヴァイオリンのレッスンを頑張っている。
    桃子は美人でモテるけど、空手一筋。誰とも付き合うつもりはない。

    三人はフツーじゃない。でも、お互いを干渉せず、ベタベタ気を使い合う関係ではなく、悪友としていつも一緒にいる。家族の悩みも恋の悩みも打ち明けないドライで気軽な関係。
    そんな三人が、小学校最後の思い出作りにチアダンスをする事に決めた。でも、三人の気持ちにズレが出てきて、チアダンスもうまくいくかどうか。

    家庭の事に、友達とのこと、自分のやりたいこと…三人の成長物語。

  • 特に子どもに読んでほしいと思える本ではなかったかも…子どもはおもしろいと思うのかな?

  • フツーじゃない家庭環境のあかりと由香、美人すぎる桃子の3人は、フツーの親友関係なんて似合わないから、自分たちは「悪友」だと言っていた。

    ある日、由香が3人での思い出づくりに、チアダンスをしないかともちかけて来た。
    あかりと桃子は乗り気ではなかったが、クラブを作ることになった。

    クラブの顧問をお願いしようとした大森先生から、サッカー部の応援を頼まれるかもしれないと言われ、あかりはがぜんやる気になった。
    あこがれの中林君の応援ができる!
    でも、桃子が全然協力的でなく、メンバーも集まらず前途多難だった。

  • 読み始めは中学生女子と思っていたら小学校6年生でビックリ。こんなに素直に気持ちを表せない子どもたちが多くなっているかと思うと、考えてしまう。
    悪友という言葉に縛られていて、読んでいてはがゆかった。

    桃子は、親からDVを受けているかと思っていたら、自傷行為だったとあうことにもビックリ。

    『リリース』など楽しく読んだ作家であるだけに、やはり、ヤングアダルト対象の作品のほうがしっくりと読める思いがした。

  • 小学生。友達。家族。チア。友達との距離感。それぞれが違う問題を抱えているのをそれぞれで頑張ろう、という言葉に寂しさを感じるか、温かさを感じるか。読みながら永六輔さんと黒柳徹子さんが以前何かの雑誌で対談していたのを思い出した。「友達は大事になってきますね」「一番仲のいい友達が長生きするとは限らないですから」みたいな感じだった。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業。99年『透き通った糸をのばして』(講談社)で第40回講談社児童文学新人賞、01年児童文芸新人賞を受賞。07年『ハーフ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2016年 『Q→A』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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