([し]4-6)花咲小路一丁目の刑事 (ポプラ文庫 し 4-6)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591146897

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、祖父母の営む〈和食処あかさか〉で同居することになった刑事、赤坂淳が主人公。
    非番の日に限って、淳のところに商店街の騒動が舞い込み、なぜか奔走する羽目になってしまう、ほのぼのとしたミステリー。
    〈たちばな荘〉で暮らすストリートミュージシャンの三家(通称ミケさん)という謎めいた女性が出てきて、不思議に思いながらも淳は少しずつミケさんに近づいていくのですが。

    非番の日の朝の、ばあちゃんと淳とのやり取りがほっこりとして実に良いのです。
    このシリーズは、毎回主人公が違っているけれど、前作に登場した北斗くんや、セイさん亜弥ちゃん親子にも会えるし、〈花咲小路商店街〉の人たちにますます愛着がわいてきます。
    この人情味溢れる商店街には、まだまだ謎が残っているので、引き続き読んでいきたいです。

  • 四丁目も良かったですが、一丁目もまた違った良さがありました。
    前作の登場人物とのつながりがあるのも嬉しい。

  • 安定の小路幸也。
    今回も楽しく読了♫

    亜弥ちゃんが帰ってきてるってことは、前作の事件もしっかりと落着したってこと。小路さんならではの食卓描写にもニンマリしつつ、謎の女“ミケさん”に興味を惹かれまくりな連作短編だった。

    いやあしかし、小路さん、商店街の人間関係図やら、シリーズの今後の展開やら色々×色々×色々と相関図や設定がもう頭の中に描かれているのだろうな。

    “セイさん”だけでもひとシリーズ描けそうなのに、
    “淳ちゃん”でもシリーズ作れそう。
    “辰さん・梅さん”でも番外編を作れそうだし・・・
    “ミケさん”主役の巻だって、いつ出てきてもおかしくなさそう。


    バンドワゴンももちろんだけれど、花咲小路商店街のシリーズも目が離せなくなった。

    ★5つ、9ポイント半
    2024.04.14.古

  • 読む順番間違えた!聖人をまず読まなきゃいけなかったのね…
    とはいえ十分楽しめたけれども。
    色々登場人物の過去が気になるけど、シリーズものだから徐々に明かされるのかな?

  • 小路幸也さんも大好きな作家さんの一人。
    この本で25冊目。

    シリーズ物と言えば、『東京バンドワゴン』
    私も好きなシリーズ。

    この”花咲小路”もシリーズ物。
    第一巻は『花咲小路四丁目の聖人』なのだが、手に入ったのが『一丁目』だったので、シリーズ第2弾から読んでみた。

    花咲小路商店街の<和食処あかさか>は、主人公である27歳の刑事の祖父母が営む。
    久々に祖父母と暮らす様になったら、非番の度に祖母から頼みごとをされる。
    商店街で起こっている小さなミステリーの謎解きを。

    どこかで『東京バンドワゴン』を彷彿とさせるほのぼのミステリー。
    残り3シリーズも読んでみたい。

  • 刑事の淳ちゃんが非番の日に、おばあちゃんに頼まれる一丁目の謎の事件に奮闘するほっこりしたお話。好みの作品でした
    このシリーズ全作読みたいと思います

  • シリーズ2巻。
    今度は、商店街の1丁目にある食事処あかさか、のお孫さん、赤坂淳さんが主人公。
    刑事である淳さんは、非番の日に、おばあちゃんからの商店街の相談事を解決することに。

    前作のセイさんや北斗くんたちに、ミケさんなど新しいキャラクターも加わり、商店街はますます賑やかに。この商店街、楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

  • おもしろいー
    孫とじいちゃんばあちゃんと商店街の人たち。いーねー。
    読んだことあったような・・・でも記録にはない。

  • こんな場所があったらいいな行ってみたいな。
    みんなあたたかくてやさしくて素敵。
    過去の暗さや黒さを抱えているような描写があるキャラも複数いたけど、それでも彼らもやっぱりやさしいしあたたかいし愛を感じる。どのキャラも愛おしい。
    淳すきだな。
    最終話はハラハラドキドキした…!
    ゴンドさんと娘さん、うまくいくといいな。

  • この巻はミケさんだ。前作は話が大きくて現実離れしていたけれど、何だか急に愉しくなってきた。
    さすが小路さんだ。

  • 刑事が主人公だけど、どれも非番の日のお話。
    人と人とが密に関わってる昔ながらの商店街、いいなあ。
    おじいちゃんとおばあちゃんの人がらがいい。
    素直で優しい主人公も素敵。

  • セイさんが出てこない…と思ったら、しっかり素敵なお姿が拝見できました。
    またまた愛すべきキャラが増え、ますます楽しい商店街になりましたね!
    梅さん好きです。かっこいい。

    色々と、続きが楽しみ。

  • 花咲小路シリーズの第2弾。
    今回は刑事になって故郷に戻ってきた主人公が、祖母の依頼により非番の日に町内の謎を解決するという構成。
    お馴染みの面々の活躍に加え謎に満ちた陰の主人公、ミケさんの存在が効いており、最後に臭わせる彼女の正体が今後への期待感を煽っている。
    ますます続きが楽しみだなぁ。

  • 下町の温かいところが感じられる作品です。自分がいた東京もこんな感じだったかな?それにしても本当に御飯がうまそうになる作品が多いですね。心も元気になります。

  • 田舎の商店街に戻ってきた刑事さんの話。

    四丁目の彼らも出てきて また街の問題を解決。
    優しい街の本はまだ続くようですね。

  • 悪人がいない(厳密には、いないわけじゃない)後味が悪くなることがない安心安定。
    でも、読ませるのは
    簡単に予想ができないことがあるから。
    ドラマ化しそうだなー。
    誰がいいかなー。

  • ストーリー ★★★★☆
    ほのぼの度 ★★★★★
    恋愛    ★☆☆☆☆

    主人公は刑事ですが、おどろおどろしい雰囲気は皆無。
    非番の日に、近所の商店街で起こるちょっとした事件を解決していきます。
    5つの短編で構成され、一人称でとても読みやすいです。
    メインの登場人物がみんな良い人で、ほっこりします。
    ちょっとした恋愛模様も、あったりなかったり…
    読み終わって、心が温かくなりました。

  • 花咲小路商店街シリーズの第2弾。主人公は和食処あかさかの孫で刑事に代わって、主人公が非番のたびにご近所のささやかな謎に挑む構成になっています。
    短編集ですが、作品をとして謎めいた存在としてミケさんが背後に見え隠れし、そしてそのバックにはやはりあの人がいるわけです。
    まだまだ続いて欲しいシリーズですね。

  • 再読。花咲小路商第2弾。1作目と主人公は変わるけど、花咲小路商店街の出来事なので、1作目の人物やその後の話してもチラホラ出てきて、楽しい。ほっこりミステリーは大好物です。最後の締め方もサイコーですね。
    #読了
    #読書好きな人と繋がりたい

  • 淳ちゃん刑事とミケさん、花咲小路商店街は賑やかです。 4丁目より1丁目のこの話の方が好きです。

  • 花咲小路で起こる細やかな事件を、刑事となって祖父母の家に居候することになった淳ちゃん刑事が解決していくほのぼのミステリー。忙しい刑事の職務の合間の非番の日を全ておばあちゃんが持ってくる相談事を解決するために奔走する淳が正直哀れ。休ませてやれよ…(´;ω;`)。でも街の個性的な人々と解決する小さな事件は事情も様々で、優しい人情で解決しているので、読後感は爽やかで良いです。シリーズ2作目を先に読んでしまったので、1作目を早く読もうと思います。

  • のんびりしたストーリーだ。内容が緩いタッチなので、僕にとってはあまり印象的ではない。もう少しひねりというかインパクトがあってもいいかな。そうなると、この著者の別の作品である東京バンドワゴンと似たようなものになるかも。僕としては、東京バンドワゴンのほうが印象的だ。

  • 和食屋の孫が刑事になって帰ってくる。非番の日には町のちょっとした謎解きを頼まれる。ミケちゃんといい感じに。

  • 非番の日になると、祖母から頼まれるご近所さんの相談事。
    心やさしき孫息子は、ご近所さんたちの助けを借りて、おばあちゃんの期待に応えます。
    シリーズ第2弾ですが、どれから読んでもあたたかい気持ちにさせられます。

  • シリーズ二作目。のんびりした中に、ほんの少しのドキドキがいつも心地良いです。
    おばあちゃんにはかなわない!

  • シリーズものです。
    折角の休日も厄介事を解決する新米刑事さんの活躍。
    ストーリーは深読みせずに、ほんわり楽しむのがこつです。

  • 転勤により生家に戻り非番の日に(祖母に頼まれ)日常の謎を解決していく刑事さん。良いね~こういうの好き。少なくなりつつある近所との人付き合い、気遣い、温かみ…こういう町で育ったら真っ直ぐ幸せになりそうだな~
    謎の女性の正体は、かなり意外だったけれど(笑)
    読んでいて楽しくて、読み終わっても幸せな気分

  • 読み始めた瞬間、あれ既読感と思ったら『花咲小路四丁目の聖人』の続編でした。でも、こちらの方が出来は良いと思います。
    花崎小路という舞台は同じで、そのために同じ脇役たちが登場するのですが主人公が変わります。例によって凶悪事件が起こるわけでは無く、商店街の悩み事相談の謎解き。特に優れているというわけではありませんが、本割とした気持ちで安心して読めます。
    短編集なので、寝床で一編ずつ読んでいくのにちょうど良い加減です。

  • たくさんのユニークな人々が暮らす花咲小路商店街。今回の主人公は「和食処 あかさか」を営む祖父母のもとに居候中の若手刑事。のんびりできるはずの非番の日に、なぜか必ず商店街の大小さまざまな相談ごとを持ちかけられて奔走する羽目になってしまう。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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