- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591147399
作品紹介・あらすじ
ネット書店の台頭、市場の縮小、「書店空白地域」の急増──。
この時代における、リアルな本屋の存在価値とは?
「まちの本屋」の活路はどこにあるのか?
新たな本屋の息吹が聴こえる。
注目の書店員、初の著書!
【著者プロフィール】
田口幹人(たぐち・みきと)
さわや書店フェザン店(岩手県盛岡)店長。1973年、岩手県西和賀町(旧・湯田町)の本屋の息子として生まれる。幼少時代から店頭に立ち、読みたい本を読み、小学生の頃にはレジ打ちや配達などもしていた。古本屋に入り浸る学生時代の後、盛岡の第一書店に就職。5年半の勤務を経て、実家のまりや書店を継ぐ。7年間の苦闘の末、店を閉じ、さわや書店に再就職。2011年より現職。地域の中にいかに本を根づかせるかをテーマに、中学校での読書教育や、職場体験の中学生の受け入れ、イベントの企画、図書館と書店との協働など積極的に行う。「売る」と決めた本は、あらゆる工夫をして徹底的に売ることでも有名で、さわや書店から生まれたベストセラーは数多い。
【帯コメント】
ここに本屋の未来がある。
この国の商いの希望がある。
受け取ってください、いち書店人の本気を。
髙田 郁(作家)
*
「硬直的」「先細り」と嘆く様々な業界人よ、
これは必読のビジネス書だ。
結果を出し続ける書店員の言葉に?はない。
相場英雄(作家)
*
「まちの本屋」さんとしてあり続ける
本の目利きの田口幹人店長。
本の存在が問われる時代の「本の未来」が、
具体的な声として聴こえてくる。
売った本の数だけ、出会いがあり、何かが起きる。
角川春樹(角川春樹事務所代表取締役社長)
感想・レビュー・書評
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フォロワーの方々のレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
私は高校の3年間を盛岡市で過ごし、この本の著者の田口さんのお店、「さわや書店」には通っていたと思っていましたが、巻頭の写真を見て驚きました。昔の「さわや」とは別の書店でした。
本当にびっくりしました。だから、この本が生まれ話題にもなっていたのですね。
書店員さんが変わって店が明るくてたくさんパネルやPOPがあり、とても手作りな感じが伝わってきました。
私が通ったのは別の「さわや」でした。(フェザン店ではなく本店の方でしたし)
私が盛岡にいたころはジュンク堂もまだ、なかった頃でした。
書店員にとっての本屋を称して「劇場」というのはわかる気がしました。「自分がこれだと思う本があって、それが目の前で売れていく快感を一度知ってしまうと、やみつきになってしまうからやめられなくなる。自分が選んだ本が売れていくというのは楽しくてしょうがないのです」
これは、ブクログでレビューされている方はみなさん「自分が紹介した本を読みたいといわれると嬉しい」とおっしゃられるのと同じだと思いました。私もたま~にですが、そういうことがあるととても嬉しいです。
「この仕事を体験してしまうともう堅気には戻れない」わかる気がしました。
大学のときに友人が書店でアルバイトをしていて、羨ましがったら「本が重くて腰が痛くなるよ」と言われ、本屋さんが大変な仕事なのがわかり(文中にもいろいろ事情が書いてあります)、即刻、本屋さんになるのはあきらめましたが。
この本の巻頭の写真のPOPや文中に出てきた過去の「さわや書店」お薦め本や関連本はメモしました。
「さわや書店のお薦め本ガイドブック」のような本があればいいのにと思いました。
この本のタイトルは「まちの本屋」ですが、著者の田口さんは今の社会のネット書店や大型書店については否定していません。「本屋」のない地域を考慮して、ネットが使えない子どもたちには、やはり「まちの本屋」が必要等のことと、役割分担ということをおっしゃっています。 -
うん、この本は読んで良かった。
タイトルに「本屋」とあるから真っ先に本好きさんにお薦めしたいが、それだけではない。
ビジネス書としても人生の指南書としても読めることをお約束。
著者の熱い矜持と覚悟に、何度も何度も傍線を引きそうになり、しまった、図書館の本だったと気が付いては慌ててノートに書き写すという作業が約一日。
実に楽しい読書時間だった。
著者の田口さんは岩手県にある「さわや書店」の店長さん。
かつては町の中心地にあり、地域の核として親しまれていた書店が、今や商店街の衰退と出版不況とに追われ、次々に閉店していく。
そんな中でも「まちの本屋」としての存在意義を見出し、活路を見出していく。
・・とここまで説明するとほんの数行だが、生易しい道ではない。
本を開くと最初に登場する「さわや書店」の25枚の画像。
そこに配置された様々なPOPやパネル。様々なコーナー。
それらを眼に焼き付けてから本書を読んでいく。
すると画像の意味合いが分かって来る。
単なる「棚つくり」「店つくり」の展示ではなく、売れる本をつくっているのだ。
田口さんは「本屋を耕す」ことの重要性を語る。
ちょうど農業のように土をよく耕し種を植え付けていく作業。
それは常日頃からお客様との関係を耕すことであり、その延長に信頼関係が生まれ本と人を繋ぐことが出来る。その積み重ねが、地域再生に繋がると言われる。
もうひとつは「書棚を耕す」こと。
先を見越して行う実に煩雑な作業で、これは書店員さんも学習能力があがりそう。
目に見えにくい地味な作業だが、人智を豊かにするにはその「肌感覚」が大切だと。
これは本屋のみでなく、全てに言えることではないだろうか。
売らされている、お客様を待っているのではなく、こちらからアクションを起こす。
それも自己表現の場としてでなく、「いかにして地域のためになるか」という目線だ。
その実例がいくつか挙げられ、まちの本屋でここまで可能なのかと驚くことばかり。
この書店からなぜいくつものベストセラーが生まれたか、3章以降に詳しく書かれているので、ぜひお読みあれ。
「いかにして地域のためになるか」を模索し、工夫していく清々しい生き方には思わず襟を正してしまう。
この書店に行きたい、行って何かお薦めされたい、それを読んでみたいと、今はそう思う。
そして「面白かったです、関連本で何がお薦めですか?」なんて言ってみたい。
私の乏しい懐事情では書店を「買い支える」まではいかないかも知れないが、もう少し書店という存在に歩み寄ってみたい。
☆☆☆「本にまつわる本」をまとめてみました。
カテゴリーからお入りください。
今後、ここを少しずつ育てる予定でおります ☆☆☆-
こんにちは!
感謝感激です!splendid!
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取り急ぎ、ご報告にお邪魔しました!2019/12/23 -
まことさん、こんばんは(^^♪
コメントありがとうございます!
ちょっと忙しくしていてお返事が遅れてしまいました。ごめんなさいね。
レ...まことさん、こんばんは(^^♪
コメントありがとうございます!
ちょっと忙しくしていてお返事が遅れてしまいました。ごめんなさいね。
レビューから読んでみたいと言われると、本当に嬉しいです!(^^)!
フォローいくつより「いいね」何個より嬉しいです。
まぁまぁ、岩手にはそんなご縁もあったのですね。
この書店までご存じだなんて、なんだか不思議なほどです。
あちこち旅をした時期があったのですが、なぜか岩手は未踏の地なのですよ。
ぜひぜひ機会をとらえて行ってみたいです。
「光原社」さんですか、そちらにも足を踏み入れてみたいなぁ。
まことさんもお友だちと再会できますように。
そしてこの本もぜひお読みくださいな。とても良い本でしたよ。
2019/12/23 -
夜型さん、こんばんは(^^♪
コメントありがとうございます!
こちらこそ、良い本をご紹介いただいて、感謝でいっぱいです。
書店の仕事と...夜型さん、こんばんは(^^♪
コメントありがとうございます!
こちらこそ、良い本をご紹介いただいて、感謝でいっぱいです。
書店の仕事とはどういうものか、初めて知ることだらけでした。
新カテゴリーまで見て下さり、いいねもたくさんくださったんですね。
ありがとうございます。
このような拙いレビューでもよろしいのかどうか、自分では全く分かりません。
読後の感想が素直に伝われば良いなぁと、それだけを念頭に置いています。
「これからの本屋読本」は、紙版が欲しいですねぇ。すごーく面白いです!
とりあえず保存していつでも読めるようにしてみました。
ずうっと無料でありますように・笑
そうそう、「蜘蛛の糸」は面白かったですよ。
いや、実体験のことを思えば「面白い」は失礼かもしれませんが。
しっかり読ませていただきました(*^-^*)
2019/12/23
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『まちの本屋』田口幹人著
1.購読動機
ツイッターの読書垢のひとたちのオススメでした。
本好きのひとは、本屋にも愛着があります。
そんな人たちが、なんで話題にするのか?を知りたくなりました。
2.著者
二代つづく本屋の方。
地元の書店に勤め、実家を3代目として継ぐ。
本屋の事業をたたまざるをえなくなり、また地元の書店で働く。2020年現在は、楽天グループで働いている。
3.本書から見えること
①町の本屋の意義
大手書店と張り合えない。だから張り合わない。
②どこで差違をつくるか?
売り場と接客である。
売り場は、来店するお客様層を知ったうえでつくる。
接客は、関係をつくり、来店したくなる用事と思えるようにする。
③基本的な心構え
本屋の理想を掲げるな。
あくまで、読者が起点である。
ただし、本を売る、利益をつくるを忘れるな。
そして、本をよめ、勉強しろ。
それが、満足してもらえる接客、関係づくりなる。
4.最後に
この書籍は、社会のなかの組織、会社とは何か?また、働く意義と何か?について考える機会となる。
また、難しい言葉もないので、読みやすさは◎である。
新社会人が飛び立つ4月。
年次もあがる4月。
その意味でも、手にとっておきたい一冊である。
#読書好きなひととつながりたい。
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高岡亮さん、こんにちは(^^♪
コメント欄でははじめまして。
いつもレビューを楽しく拝見しております。
この本は、ワタクシも少し前に読...高岡亮さん、こんにちは(^^♪
コメント欄でははじめまして。
いつもレビューを楽しく拝見しております。
この本は、ワタクシも少し前に読みました。著者の、本屋への情熱が伝わってくる、とても良い本でした。
続編も書いているので、機会がありましたらぜひ。
こちらのレビューでつい嬉しくなってコメントしました。
それでは今後ともよろしくお願いします。2020/03/28 -
2020/03/28
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本棚拝見しました!
もう一度、本屋にようこそ!ですね!
そちらも、読んでみます!
機会をありがとうございます本棚拝見しました!
もう一度、本屋にようこそ!ですね!
そちらも、読んでみます!
機会をありがとうございます2020/03/28
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まちの本屋の存在意義とは?
実家は本屋。書店に就職し、その後実家の本屋を継ぐが、店を閉め、現在はまちの本屋さんとして、さわや書店で働く著者。
本屋とはどうあるべきか、まちの本屋さんに出来ることは?を考え、大型書店やインターネットと競合する中で、まちの本屋さんとして、地域と共に存在し、本との出会い、人との出会いを提供する。もちろん、利益を生みつつ。
本屋さんってついつい寄りたくなってしまう場所。
全国のまちの本屋さんに頑張ってほしい!
しかし本屋さんの仕事って多いんだなぁ。
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著者は岩手県盛岡駅ビルフェザンにも入っている、さわや書店の方です。
この書店、最近は『文庫X』の仕掛け人で有名になりましたね。
危機的な状況をなかなか脱せない地域密着型の中小書店の現状や、
全体的に売り上げが落ちているリアル書店のこれからのあり方などが書かれており、
机上のみではない、書店のこれからどうあるべきかが読み取れます。
話はちょっと変わりますが、
先日、さわや書店フェザン店プロデュースの体験型書店「ORIORI」に行きました。
「ORIORI」さんに行ったら、欲しい本がたくさん!
しかし、よく見るとその品揃えは別にうんと珍しい本だけ取り扱っている、というわけではありませんでした。
その魅力は何といってもディスプレイの仕方です。
一冊目につくと関連本が次々と目に飛びこんできて、
つい何冊も買ってしまいそうになります。
もしお目当ての本があるのならばこれは逆に探しづらいのでしょうが、
本との出会いを求めて行くのならばこの形態がある種の正解なのだというのが第一印象でした。
お目当ての本を探すのならば、大型店やネット書店が圧倒的有利なので、
地元密着型の中小書店はディスプレイやサービスでいかに需要を掘り起こすかが勝負なのだと思えば、
さわや書店からこの『まちの本屋』が書かれ、「ORIORI」が生まれたのも頷けます。 -
面白い。さわや書店のお話、2作品目。何より読みやすい文章、内容でとても良かった。
改めて本好きとして、本屋を応援したいと思った。
今回は図書館本。文庫版を買おうと思う。 -
どんな小さな地域でも書店はあってほしいと願っている。知や情報が集まっている場所であり、その地域の持つ経済的可能性を一つ押し上げる力があると思うからだ。
最近はとんとなくなったが、出張に行くたびにその場所に本屋があれば立ち寄っていた。書店にならぶ書籍からその街の様子を考えたりもする。どんな書籍が目立つところに置いてあるのか?健康に関する書籍が多いと、高齢者が多い街かもしれない。陶磁器に関する書籍が多いと、有名な焼き物がある街かもしれない。いろんな想像ができる。
ここ最近は、大型書店が増える傾向にあるが、小さな書店数が減少しているという。確かに、ネットでも書籍は購入できる。自宅まで運んでくれてありがたい。ネットでは偶然の出会いが少なく、自分の好みの書籍に偏りがちだ。書店に行くと、必ずひと回りして、どんな書籍が置いてあるのかを眺めることができる。そこで、出会った本が人生の転機となるきっかけになるかもしれない。
本書の内容に関係ない私個人の見解をつらつら書いてしまった。
本書は街の本屋の書店員が語る本屋の矜持集だと思う。一冊の本を売るために常日頃から脳みそをフル稼働させているような人が語る本屋の在り方、書店員の心構えなどを垣間見ることができる。本屋さんを経営したい人、書店員になりたい人は是非本書で予習をしましょう。笑 -
一読目は付箋など貼らずにひたすら読もうと思っていたのに、気付けば付箋だらけ。
いろいろなことが頭とこころに浮かんできて収拾がつかなくなってしまう。
いろんな街にいろんな本屋があっていろんな書店員がいて。誰も田口さんにはなれないけど、田口さんと同じものを見ることはできるし見ないこともできる。なんていうか、田口さんは毎日棚を耕しているけれど、この本は私たちのこころを耕してくれるんだな。 -
かれこれ30年くらい前、行動範囲内にまちの本屋さんが3軒はあった。
学生時代はまんがを、社会人になってからは雑誌や文庫を、バスの待ち時間に立ち読みもしたし、とにかく身近にあった。
今は3軒ともない。
バスセンターが新しくなり、隣接の商業施設にはなんと書店が入らなかった。
バスセンターに書店がない…
長距離移動に本は必需品では?
見回すと、乗り物の中は皆スマホ。
中学生男子がJRのなかで課題図書とシールのある本を読んでいたのはかなりレアな場面だった。課題図書に関してはまた別に思うところはあるけど。
書店員さんの世界を知ることが出来た本。
久々にゆっくり書店巡りしたいなぁ
いろんな工夫やら改めて感じたい。
世の中にはたくさんの本があるのに、本離れなんてもったいない。
コロナ禍で出かけないかわりに本を!
心は自由にどんな世界へも旅に出れる。 -
読み易かった
常にアンテナをはってなければならない
漫然と商売の出来る時代は過ぎてしまった
乗り越えてかつどんどん進んでいく
さわや書店さんに脱帽
美殿町本通り言ノ葉堂にて購入
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本が好きです。これだけ読んでるのだから胸を張って言ってもいいと思う唯一の事です。常に本が無いと落ち着かない。読んでいる本の他にもう一冊鞄に入っていないと不安で不安で。
岩手のさわや書店の店長の本です。本を売る事に対しての情熱がじんわりと伝わってくる名著です。
ガツガツと売るというより、色々な人々と関わって結果的に1冊の本がより輝きを増して売れて行くというようなイメージを感じました。
よく「棚を耕す」という言葉が本業界で出て来ますが、これは面積の狭い店で余計に感じます。大型店だと面積広いのでなんでも置けますのでそれほど躍起にならなくとも成り立つのだと思います。
最近は地方の中型店に行くのが密かな楽しみで、嫁とも書店ツアーなどと称して旅と書店めぐりをセットにしたりしています。最近は群馬にあるブックマンズアカデミーがお気に入りです。カフェも併設されていて、本を買うとコーヒー50円引き券が貰えるので真剣に本を選びます。しかも結構マニアックな本も有って飽きないのです。ちなみにこの本もそこで買いました。
昔育った街の、幼馴染の実家の本屋に行ったとき、あまりの棚の寂れっぷりに胸が痛みました。結構お客は居るのですが、買いたいと思える本は皆無で、棚に刺さった本はどれも陽に焼けて古本以下になっていました。本好きじゃなかったのかな・・・。となんだか悲しい気持ちになりました。
大型店でも小型店でも僕のようなベストセラーに興味の無い人間は、その本屋の空気を買っていくような気持で本を選びます。同じ本を買うのでも価値が全く違うんです。本に付加価値を生むような魅力的な書店がこれからもっともっと増えて行ってくれることを心の底から願っています。 -
本屋の役割、本屋の仕事、本屋の楽しみ…。
田口さんの本と本屋に向ける愛情がつまっている。
同業に身を置く者として尊敬するし、読んで勇気づけられる。
端くれだけど、頑張ろうと思う。 -
書店さん、本屋さんだけでなく全ての小売業、町に根づき息づく商売の方に読んで欲しい!
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本屋さんの舞台裏の姿が見れてとても面白かった。
また、本が売れない、本屋という商売が成り立たないと言われる時代に、全国チェーンではない「まちの本屋」が果たす役割について考えさせられた。
ピンポイントで欲しい本が分かるなら、アマゾンで良くて、そればっかりではないところに本屋の良さがあると私は思っている。行ったらつい欲しかったのとまた違う本も買ってしまう。出会い。セレンディピティ。
本屋における外商という部門について、初めて具体的に知った。行政や大学、介護福祉施設など様々な地域の人々を、本屋を起点としてつなぐ。地域の勉強会や講演会に地道に参加してじっくり関係性を築きつつ、書店自身が主役になりすぎないように講演者や著者と地域の団体をつなぐ。
読み聞かせサークルと読み聞かせコンクールを行えば何ヶ月も前から告知を行い、キャンペーンをはり、じっくり「耕し」て盛り上げる。
介護福祉施設が図書館兼地域に開かれた交流スペースを作るとなれば、本は売れなくとも、協力して行く。
自分たちが主体となって、これからの中小規模の本屋はどうするのか。この地域をどうするのか。
やらされ感ではなく、自分から取り組む感。
とても励まされた。 -
本屋の未来は、自分たちでつくる。
大型店には大型店としての良さがあり、地元の本屋は同じ土俵では対抗できない。自らが情報発信することで、地域の人達の文化作りの下支えになるのが一番良いと筆者は考える。
書店員に重要なのは「本が好き」という気持ちでなく、「本を売る」ことであり、そのために時流を読むことが大切なんだと思った。 -
さわや書店とは、盛岡市に本店がある本屋のチェーン店です。
少し前に、本にカバーをかけて内容もタイトルもわからないようにしたうえで、書店員さんの熱いコメントだけで売られた「文庫X」というのがありましたが、その仕掛け人もさわや書店でした。
出版不況と言われる中で、大手チェーン店にはできない、まちの本屋さんの在り方を試行錯誤しながら実践している本屋さんの、著者は店長をしています。
実家の本屋を継ぎながら、潰してしまった過去を持つ著者は、本を売るまえに、まずお客さんが来たくなるような本屋づくりを考えます。
そのために必要なのはコミュニケーション。
と、書くのは簡単ですが、そのために彼が、彼らが考えて行動したことを、まあ、読んでくださいよ。
図書館を利用するのも、ネット書店を利用するのもいいでしょう。
でも、まちの本屋さんもやっぱり大切。
私もお気に入りの本屋さんで本を大人買いするために、毎日仕事がんばってるんだ。 -
みなさんはどこで本を買いますか?
実はワタクシ、近年はめっきりAからZまで何でも揃うという、大河の名前でおなじみの、あのネットショップのヘビーユーザーございます。
翌日届くもんで、、、つい、ポチッと。
翌日までも待てないときは電子書籍で購入、ということも少なくありません。
まぁ、とにかく便利っちゃ便利なんですが、イマイチ「本買ったーーー!」感が薄いのです。
しかし、どんどん減っていく書店に、毎日忙しく、どんどん減っていく自由時間。
今や、本を探して店内をぶらぶらするのは、私にとってかなり贅沢な時間になってしまいました。
そんな貴重なひととき、「書店パトロール」略して書パト中に見つけたこの1冊。
盛岡市にある「さわや書店フェザン店」店長が本を売ること、書店員として働くこと、の悲喜こもごもをリアルに綴った著書。
読み終わった後には本屋さんに行きたくなること間違いなし!
陳列棚と書店員さんの手書きのポップをじっくり眺めつつ、「まちの本屋」さんを隅から隅まで楽しみたくなります。
何よりも、本だけではなく「買う」ということを深く深く考えるきっかけになりました。
「少しでも安く買いたい!」時代は卒業し、「少しでも応援したい!」という買い方にシフトチェンジする時期に来たのだと思います。
本も花もパンもコーヒーも、身近にお気に入り店があれば、日々の暮らしがグッと豊かになるはず、、、と、本も花もパンもコーヒーも、ぜーんぶ揃った理想の本屋さんを妄想するのもまた楽し。
そうそう、一箱古本市も、誰かの人生に種を蒔くチャンスです。
1日古本屋さんに興味のある方、ぜひご参加ください!
(M.I) -
きょういく書店と、きょうようの書店。
この語呂に含む意味が、小型書店と大型書店の違いがでてるんだろうなー
お店の心意気を感じる爽やかな一冊でした。
とうとう読まれたのですね。
おめでとうございます・笑
「堅気には戻れない」という箇所でつい笑ってしまっ...
とうとう読まれたのですね。
おめでとうございます・笑
「堅気には戻れない」という箇所でつい笑ってしまったワタクシですが、
本屋さんが堅気じゃないんだったら、自分はどうするんだ?って思いましたね。
この本には続編があるらしいのですが、こちらでは入手できません。
もしいつかお読みになったら、レビューをお願いしますね(#^^#)
はい!おかげさまで読了しました。
ありがとうございます。
この本の著者の田口幹人さんの『も...
はい!おかげさまで読了しました。
ありがとうございます。
この本の著者の田口幹人さんの『もういちど本屋へようこそ』でよければ(続編が)今、図書館に予約を早速入れているので、レビューできるかと思います。
「さわや書店」も昔とは全く違う書店になっていて、本当にびっくりしました。
本当に小さな地味な「まちの本屋」さんだったのですよ。昔は。