東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147405

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    プロローグ 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか
    第1章   生物はなぜ光るのか~下村脩の研究人生
    第2章   感染症に賭ける~山内一也
    第3章   偉人伝から遠く離れて~マリー・キュリーと弟子山田延男
    第4章   原子核物理から心理の道へ~佐々木玲仁
    第5章   遺伝子工学と知らないでいる権利~ウェクスラー家の選択
    第6章   禁断の不均衡進化説~古沢満
    第7章   実践ショートショート 星新一と要素分解共鳴結合~江坂遊
    第8章   空白の天気図と観測精神~広島地方気象台と猿橋勝子
    第9章   二つの大震災から見えたもの~石田瑞穂
    第10章  人はなぜ回復するのか~中井信夫と統合失調症の寛解過程論
    第11章  イリュージョンと脳の可能性~柏野牧夫
    第12章  生物模倣のテクノロジー~ジャニン・ベニュスとバイオミミクリー

    <内容>
    東工大で最相葉月がゲストを呼びながら、4カ月間おこなった講義の本化。工業大なので理系のテーマに終始するが、あとがきにあるように、学生は自分の進路を見いだせていないものが多かったらしい。11章などは皆目理解できなかったが、本のタイトルのように、ゲストの教授たちや紹介される人物の伝記のようなものを見ると、人生はふらふらしながら、しっかりと「何か」を考えていくべきなんだな、と思う。「何か」は、興味だったり、好きなことだったり、目的意識だったり、疑問だったり。うちの生徒にはやや難しいテーマが続くが、こんな本読ませてみたい。

  • 個々の講義内容は、授業プリントやスライドがないのでよくわからない事が多いが、本題に関する箇所は、興味深い。学生には必須の授業だ。
    ただ、研究者達が口を揃えて好きな事をやれば良い、というのには違和感もある。社会や家族のためには、自己だけを見ていてはいけない事もある。

  • 本書に紹介された人の生き様が面白い。

著者プロフィール

1963年、東京生まれの神戸育ち。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、スポーツ、精神医療、信仰などをテーマに執筆活動を展開。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』(大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞ほか)、『青いバラ』『セラピスト』『れるられる』『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』『証し 日本のキリスト者』『中井久夫 人と仕事』ほか、エッセイ集に『なんといふ空』『最相葉月のさいとび』『最相葉月 仕事の手帳』など多数。ミシマ社では『辛口サイショーの人生案内』『辛口サイショーの人生案内DX』『未来への周遊券』(瀬名秀明との共著)『胎児のはなし』(増﨑英明との共著)を刊行。

「2024年 『母の最終講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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