ズッコケ熟年三人組

  • ポプラ社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147733

感想・レビュー・書評

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  • ズッコケシリーズ最終巻。
    前巻の最後に金融コンサルタントたちが謎の動きをしていたので、まさかこいつらが解答X!?と思っていたが、ぜんぜん違かった。わかりにくい話だけど、偽ロマノフ王朝の末裔は偽物ではなくて本物だったらしい。ユニクロみたいな名前の会社の社長(三人組の小学校時代の後輩)が顛末を教えてくれたが、そんなことはどうでもよかった。

    長引いた大雨による土砂崩れで、ハカセの教え子家族が亡くなり、モーちゃんの仕事の先輩の奥さんも亡くなった。そしてたくさんの人が家を失い、生活を壊されてしまった。
    フラワービル建設の金を災害復興に回せよ!と言いたいところだけど、そうはいかないこともわかる。どうにもならないことはいくらでもあるのだ。

    ハチベエ、ハカセ、モーちゃん、そしてかつてのクラスメイトたちはそれぞれの生活のなかですこしずつ老いていく。どうにもならないことを受け入れたり、受け入れられなかったりしながら年を重ねていく。
    いいこともわるいこともある。そんなことはわかっているけど、人が死んだり、日常が壊されるのを受け入れることはいつだって難しい。

  • 最終作になったが、大人になった三人組の責任を描いて、素晴らしい内容だった。モデルとなった広島市の豪雨被害もきちんと描かれている上、戦後の平和主義のゆらぎに対して警鐘を鳴らして終わっている。
    三人組から学んだことは本当に多かった。

  • もうズッコケの新しい話を読めないと思うと、本の書き出しを読むだけで、寂しい。
    ズッコケ三人組と同級生だったら、楽しいだろうなあ。

  • ズッコケシリーズも少年三人組50巻、中年三人組10巻、
    そしてここに熟年1巻をもって堂々の完結

著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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