(図書館版)コンビニたそがれ堂 (teenに贈る文学 5-1 風早の街の物語シリーズ 図書館版 1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591148938

感想・レビュー・書評

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  • さらりと読めた。
    これもなんとなくどこかで読んだことがあるような設定だった。
    一つ一つの物語は温かいのだが、あまり印象に残らなかった。

  • ご縁で5円ってことですかね〜。
    とりあえず、ママは病院に行くべきやと思った本でした(^_^;)

  • 小学生の時の国語の教科書を思い出す。
    短いお話の中に、ほっと安心する温かみを感じる。
    あったら良いな、素敵だな、と思わせてくれる夢のある物語。
    美味しいお稲荷さんが食べたくなる。
    穏やかな気分になれる一冊。

  • このお話を読んだ後、なんだか本当にたそがれ堂は
    あるような気がしました。ずっと探していたものの
    裏には色々なストーリーや出来事があって、それらも
    なんだか腑に落ちる形で落ち着いて、ほっとできました。

  • 子供向けの本を大人向けにしたとか。
    確かに子供が読めそうな、よくある設定。
    母娘のお話は、これでもかって母目線の気持ちを
    書いてるので、母になった人には刺さるんだろうな
    悪くはないです。でもやっぱり、子供向け。

  • 風早の物語が読みたくて図書館で探した。「teenに贈る文学」とあるとおり、桜風堂書店に比べて軽い感じ。それでも後書きを読むと児童文学から大人向けに膨らましたものだと知った。優しい物語だった。

  • 娘がかしてくれた本。
    私があまりにも頻繁に泣きながら読むもので、娘からだいぶからかわれました。

  • ファンタジーなんだけど、現実味もある、さまざまな人の心温まる短編ストーリーにうるっとしました。もとが児童書だからかとっても読みやすい。

  • 児童書だった。さらっとしていた。

  • 駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは・・・・・・? 慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。

    元々児童文学の作家さんのようなので、文体も易しい表現が多く、読みやすかった。
    5つのお話の中で、特に「手をつないで」が身につまされた。
    私も、過度にイライラしてしまい、それを突然子どもにぶつけてしまう時があるから。
    その後の罪悪感と、自分に対する情けなさや怒りが、本当に辛い。
    このお話のお母さんが、これから救われますように。そして、娘のえりかちゃんが、お母さんの情緒不安定を怖がる必要がなくなりますように。
    そう願いながら読み終えた。

  • とても、心が、温まるような話。
    作者 村山早紀氏が、児童文学者だろうか?
    それなのに、後書きで、記載されているように、「人間とは、いつかは死んでゆく存在であり、地上に指を掛けようとしても、何かにすがろうとしても、寿命が作れば『どこか』に去らなければいけない、借り暮らしの存在なのです」と、、、仏教の教えと同じことを述べられている。

    この本も、鳥居のお稲荷様の祠だったら、皆、立ち寄りはしないだろうけど、コンビニという設定で、誰しもが立ち寄る所を想定している。
    空想的、メルヘンチックであるが、「手をつないで」など、今の子供の虐待への警告とも受け取れる作品である。

    「桜の声」は、戦争を知らない子供達には、時空を超えた世界で、悲惨さを訴えている。
    林真理子氏の作品にもこのような時空を超えて、戦争時代の女の子とのつながりを書いた作品があった。
    「あんず」は、今流行りの『猫』が、主体として描かれているが、人魚姫の如く、上手く描かれており、可愛いペットが、亡くなっても、いつまでの、人の心に残る事を願っている事がわかる。

    5話が、載っているのだが、、、こんな摩訶不思議なコンビニがあれば、人は、もっと優しくなれるのだけど、、、と、思わずにはいられなかった。

    久しぶりに読んだメルヘンの世界に、今夜は、いい夢を見れそうかも、、、。

  • 手に取る機会があり、はじめの数ページを読んで気になったので、借りて読んだ。

    風早の街の駅前商店街のはずれ、夕暮れ時にふと現れる、コンビニ「たそがれ堂」。
    朱色に光る看板に稲穂の紋。
    店員は長い銀色の髪と金色の瞳のお兄さん。
    そこでは大事な探しものが必ず見つかるという。
    コンビニたそがれ堂、手をつないで、桜の声、あんず、あるテレビの物語、etc.

    ありがちだけど好きな空気だ。
    YAの時に読んでいたら、お兄さんに憧れちゃっただろうな。
    もう大人だけれど、やっぱり「あんず」にキュンとしてしまう。
    こういう世界に浸って生きていけたら、幸せだろうか。
    自然は人間を愛してくれている、後書きが良かった。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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