みんなの少年探偵団2

  • ポプラ社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591149416

感想・レビュー・書評

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  • みんなの少年探偵団、第2弾。
    個人的に、何冊も読んだことのある作家の名前が並び、さすが人気ミステリー作家ばかり、面白い!面白い!
    と、大喜びで読み進んでいたのですが…
    最後の作品は、ちょっと駄目でした…
    バイオハザードっぽい感じで、作者の描写が優れているからだとは思いますが、グロい、ゲロい…
    ハッキリ言って、CGのゲーム画面を見るより、文章を読むほうがグロかったです。

    有栖川有栖 『未来人F』
    歌野晶午 『五十年後の物語』
    大崎梢 『闇からの予告状』
    坂木司 『うつろう宝石』
    平山夢明 『溶解人間』

    「未来人F」が一番楽しかったです。
    さすがこなれているというか。
    「五十年後…」は、懐かしい思い出、いい話。
    「闇からの…」と「うつろう宝石」は、オーソドックスなミステリで、なんだか雰囲気が似ているかも。
    ただ、「闇からの…」は、おばあちゃまと孫娘の雰囲気がかわいく、「うつろう…」は、男同士の粋な友情みたいなものが感じられ、お二人とも、作家の個性もにじませている感じ。
    両方とも面白かった。
    タイプの違う作品という意味では「溶解人間」がここに入るとまた違った趣向が楽しめますね。

  • 少年探偵団オマージュ・アンソロジー。第2弾が出るとは思わなかったので素直にうれしい。

    「未来人F」…有栖川作品らしくすっきり読みやすい。オマージュ作品としてはうまくできていると思ったけど、自分はこれがいちばん楽しみにしていたのでオチにはちょっと物足りなさも。

    「五十年後の物語」…そのまんま、ですね。小さいころ少年探偵団に夢中になった人たちのために、という作品。

    「闇からの予告状」…オーソドックスな展開ながら、なかなか引き込まれた。時代が変わって孫やひ孫、少女や少年なところが意外におもしろかった。

    「うつろう宝石」…これは好き嫌いが分かれそう? 自分はかなりときめいてしまったよ。笑

    「溶解人間」…正直、どろどろ描写がすばらしすぎていまいち話に集中できなかった…

    さすがに第3弾はないかな?

  • 今回も豪華な作家さん♪二十面相VS明智探偵と少年探偵団の新しい話が読めるなんて幸せ(^O^)しかし未来人はちょっと…(--;)

  • 江戸川乱歩生誕120年記念の「少年探偵団アンソロジー」第2弾。
    作家の個性を反映した秀作ぞろい。
    歌野晶午「五十年後の物語」が好き。

  •  先鋒「未来人F」を楽しんで読む。さすがは有栖川有栖。
     次鋒「五十年後の物語」は文学的。
     巻末「溶解人間」に首を傾げる。「満洲鉄道を母体とする国策会社が兵士を強化する研究に携わっている」。
     これだけ聞けば、戦前の設定に思えるのだが、DNAなど最近の言葉が頻出するのだから困ってしまう。

  • 坂木さんや大崎さんなど日ごろよく読む作家さんが多かったこともあり前作よりこっちの方が好きかも
    好きだった作品もやっぱりこのふたつかなー
    あと有栖川さんのも好きだった!

  • 図書館より。

    嬉しい第2弾。今回は知ってる作者さんが多くてなお嬉しい。
    個人的にぞくぞくしたのは、坂木司氏の「うつろう宝石」。一番らしいと感じた作品は初読の平山夢明氏「溶解人間」。

    なんにせよ、子どもに読ませるだけじゃ、もったいない(笑)

  • 有栖川さん、歌野さん、大崎さんは、安定の面白さ。
    大崎さんと少年探偵団は、ちょっと意外な感じだったのだけど、今回の収録作の中では1番のお気に入り。
    あの人を疑うのは、ミステリ読みとしては意外ではないのだろうけど、小雪ちゃんが可愛くって微笑ましい。
    それに、彼女の出自も嬉しい設定。
    最後のサプライズもナイス!

    ひねりのきいた有栖川さん、歌野さんもさすが。
    「ルール違反」の趣旨ってそれ?!とかね。

    このアンソロジー、「3」があることを期待。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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