(086)絆の病 (ポプラ新書)

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  • ポプラ社 (2016年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591149478

(086)絆の病 (ポプラ新書)の感想・レビュー・書評

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  • 本来の医学は、病の症状の根底にある原因を突き止め、そこを改善しなければならない。ところが、昨今は原因が分からなくても、症状に対して薬を処方すれば、症状だけは改善してしまう。不眠や不安、うつといった症状は、とりあえず薬によって改善することが可能なのだ。すなわち、症状は改善しても、そもそも症状を引き起こしていた原因には手当はされていない。最終的な結果である症状だけを見て、そこだけに対症療法が施されるということが当たり前になっている。
    境界性パーソナリティ障害は、一種の愛着障害。それを改善することによって、薬ではどうにもならなかったようなケースも、改善が得られたりする。愛着障害は言い換えれば「絆の病」。境界性パーソナリティ障害は、不安定な絆しかもてなかった人が、確かな絆を手に入れようとして必死にもがいている姿そのもの。症状だけを薬で止めてしまうことは、その回復の機会を奪うだけでなく、薬物依存といった、もっと厄介な問題を引き起こすことになりかねない。
    薬を飲めば飲むほど、どんどん状況が悪化することも多い。症状を追いかけていたのでは、木を見て森を見ずになってしまう。結局、大本で何が起きているのかを、トータルで見る視点こそが必要なのだ。

  • ■「失感情症」とは自分の感覚に対して感じるのをやめてしまうこと。
    ・子どもの頃に過酷な体験をすることが一つの原因になると言われている

  • 【請求記号】4900:2434

  • 複数の診断名は何を意味するか、カウンセリングでどこまで治るか、避けるべき薬は何か。治療が難しいとされる境界性パーソナリティ障害を克服した当事者の体験を、実績豊富な精神科医が臨床例を織り交ぜながら読み解く。

  • 精神科医の岡田尊司先生と当事者である咲セリさんが対談形式で“境界性パーソナリティ障害”について語っている一冊。

    咲さんの著書である『死にたいままで生きています。』にもこの本と同じ生い立ちに関わるエピソードは書かれているが、岡田先生によってその背景がさらに深掘りされている。

    胸が痛くなるようなエピソードが数多くあるが、岡田先生の医師と患者としてではなく人と人として向き合う温かな姿勢や、回復した咲さんの強さに背中を押されるように読み終えた。

    咲さんが試して効果のあった対処法も数多く載せられている。
    境界性パーソナリティ障害の当事者だけでなく、親と子の関係に苦しんでいる人は読んでもらいたい。

  • 境界性パーソナリティ障害の入門書。
    数年前。
    「アナと雪の女王」がヒットして、歌も人気が出て、映画館でみんなで歌おう!というのを聞いて、すごいなーと。
    私の興味は年末の紅白で、娘が歌っているのを号泣しながら一緒に歌っている聖子ちゃんに集中。
    この本を読んで、何となく分かったような気がしました。
    境界性パーソナリティ障害の多くの人は、絶対的な親に認めてもらえていない、ということが分かっているそうです。
    これやったらダメ、あれもダメ。
    何でできないの?できないなんて私の子じゃない。
    当たり前の「いいよ」がなく育ってしまうと、それを補うために心が少しずつ壊れてきてしまうそうです。
    守ってもらえる親に守ってもらえない。
    今、日本にはそういう子どもたちが多いそうです。
    そう考えると、数か月前の職場もそうだったな、とふと思ったり。
    大学生なのに、「うちの子、大学行っていますか?」「卒業できますか?」「単位が取れていないようなのですが、どうしたらいいのでしょう?」という親が多くて衝撃的で参ってました。
    もう大学生だしさぁ、と喉まで何度も出かかったことか。
    学費は高いのは重々承知。
    でもね。
    大学に行くのは学生さん自身。
    学生さんの自主性に任せてみないのかな。
    でも、一つの希望も書かれていました。
    これまで虐待は連鎖する、といわれていたけれど、周囲の支えがあれば連鎖を断ち切れることが実証されているとのこと。
    咲セリさんのように、一人でも多くの人が克服してほしいです。

  • 境界パーソナリティ障害の当事者である咲セリさんの回復談。いろいろな工夫をして乗り越えられてきて感動を覚える。生い立ちからして愛することはわからないから、真似事でいいのでほめるを実践してみたなど、当事者ならではの発想もあり、参考になる。

  • 他著もよく読むですが、対談で、思ったよりも温かい人柄なんだなあと好感でした。
    BPDと発達系は、かぶるとこもあって、いろいろと参考にしてるのだけど、
    セリさんのようにいつか終わりが来るのかな、来なくてずっとつきあって生きてくしかないのかも、と思ったり。

    内容はとてもよくて、
    カウンセリングのような感じもあって、
    読んでてても癒される感じがして、
    セリさんはよかったなあと、

    ただ、ぶっちゃけ、
    セリさんはだんなさんいるじゃんいいじゃんと、
    嫉妬だけどそう思った。

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