(088)揺れる移民大国フランス (ポプラ新書)

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著者 : 増田ユリヤ
  • ポプラ社 (2016年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591149638

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(088)揺れる移民大国フランス (ポプラ新書)の感想・レビュー・書評

  • サン・ドニ クロード・ドビュッシー中学 フェルド校長の信条「子どもたちに自信をあたえること。そのために1番大切なのは学力をのばすこと。そのためには、規則正しい生活習慣や不安定な心のケアが必要。全てはつながっているのです。」「移民の子たちに決定的に欠けているのは将来への夢を抱くこと。」

  • 一部の政治的関心のある人だけじゃなく、みんなが他人事と思わずに移民問題に向き合っているのがすごい。
    フランスはカトリック教徒の多い国ということもあってか、後半は移民問題だけでなく宗教問題にも触れている。

  • フランスが移民大国である事、移民を受け入れてきた歴史、成功した移民の事例を筆者の取材から見て行く。非常に読みやすいし、事例もわかりやすいが、限られた事例だけからでは断片的過ぎるきらいがある。

  • 【新着図書ピックアップ!】おフランスは確かにスバラしいけど、個人主義でどこか冷たい印象を持っていた。この本を読むと、フランスの懐の深さ、成熟した社会や人の情を感じる。ドイツだけではなく、フランスも、多くの移民を受け入れている。2015年の同時多発テロ以降も、フランスの人々は「フランス人、三代前はみな移民」と言う。社会に不満を持つのは「移民」だからではなく「貧困」だからだと、著者はステレオタイプな見方への警鐘を鳴らす。著者は27年間高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた経験を持つジャーナリスト。
    [New Book!]France is one of the countries which offer open entry to immigrants. You can understand France as a mature society, after you read this book!

  •  2015年、フランスで発生したテロ。テロリストは、不満を爆発させた移民なのではないか――テロ以降日本でもあったこのような報道を、筆者はステレオタイプな見方だと述べている。
     「フランス人、三代前はみな移民」というように、フランスは古くから移民を受け入れてきた。そして、そこで対立が生じないようにルールを作り、支援を行なってきた。現在も、移民のための教育やNPOによる支援を通じて、移民を受けいれようとしている。市民もまた、宗教や人種の違いを魅力として楽しもうとしている。その根底にあるのは自由平等友愛というフランスの精神であり、それは今も生き続けている。
     他方で、移民の差別は移民の不満を爆発させ、文化的な対立をもたらすかもしれない。国際的な移民の押し付け合いが続けば、緊張状態は思わぬかたちで瓦解するかもしれない。しかし、国として移民を受け入れる能力には限界があり、そこにはリスクもある。当時移民の通行を許さなかったハンガリーは国際的に非難された。だが人口10万人あたりの移民受け入れ数で、ハンガリーはフランスやドイツといったヨーロッパ諸国のなかで群を抜いている。移民を受け入れるか否かという議論もあれば、移民を受けいれようとしても受け入れることができないということもある。そこに移民問題の難しさと希望がある。

  • 3月22日、ベルギー ブリュッセル国際空港と、地下鉄、マルベーク駅が同時テロに襲われた。
    イスラム系住民が8割を占めるモレンベーク地区でなく、EU本部や日本大使館の近くが、狙われたのである。

    この本で、昨年1月、シャルリー・エブド襲撃事件、そして、11月のフランス同時テロが、起きたのに、難民移民の受け入れをしている話が、書かれている。

    罪も犯していないのに両親が殺され、兄とアフガニスタンを脱出、イラン―イラクートルコ・・・・・フランスへと、向かうのである。
    何も持たず、お金もなく、言葉も通じず、休む所もなく、途中暴力にもいあいながら、ひたすら、「生きる」為に、フランスに向かうのである。

    フランスは、受け入れ態勢をしてくれ、高校卒業資格試験のバカロレアに合格すれば、職にもつける。
    並大抵の努力が、必要である。

    今、私は、国会中継、高校野球、経歴偽証などのテレビを見てて良いのか?と、自問してしまう。

    陸続きのヨーロッパでは、戦争が勃発したら、難民が、移動して来る。
    ハンガリー、チェコ、スロバキア、昔のユーゴスラビア等、虐殺、等によって、難民が移動して来た事である。
    ハンガリーも、お国事情があり、難民の受け入れ態勢が、出来ていなくて、非人道的であると、報じられた。

    しかし、日本でも、全て受け入れ出来るであろうか?
    国民に危機は、起きないのか?

    ドイツは、寛容であり、メルケル首相も、80万人の受け入れ態勢だったのが、100万人を超えている実情で、どのように、これからするのであろうか?

    2,3代前は、フランス人は、移民であると、書かれている。

    平和な日本で育った者は、何十代も継続しているのがあたりまえに思っていた。
    「生きる」「生かされている」事の意義が、痛切に感じられる本である。

    昔、エールフランスの搭乗した時に、片言の英語なのに、話をしてくれたフランス人が、ドゴール空港に着き、タラップを降りた途端、フランス語で、話出した。
    後日、知人に聞いたら、フランス人は、母国語をとても大事にしているから、、、、と、。

    この移民問題の本が無かったら、未だに、ファッションの国の如く、きらびやかな国のイメージしかなかったであろうと、、、、。
    日本の平和と言う名の国に住んで、保育所問題、消費税10%、マイナス金利、マイナンバー制度、、、、と、話題の話だけでは、いけないと、思った。

  • イスラム国の台頭や、パリ同時多発テロの発生によって日本でも注目を集めるようになったヨーロッパの移民・難民問題。本書ではその中でも長きにわたり移民や難民に広く門戸を開いてきたフランスの様子をレポートしています。付け焼き刃の取材でなく、長くこの問題に関心を寄せて取材を続けてきた著者だからこそ書ける内容ばかり。

    一言で言うとフランスの寛容さはすごい。他の国から来た人たちをここまで時間とお金をかけてサポートすることが、日本だったらできるのだろうかと思う。日本で移民や難民の受け入れに反対する人たちは「文化も言葉も違うから」と言うことが多いように思うけど、それってフランスでも変わらないんだなあと。フランスはそこを「無理」と決めつけずに、前向きに対処していっているのです。本書の「おわりに」に書かれている、あるフランス人裁判官の「不法移民の子どもを保護して、フランス社会で暮らしていけるように育てたとしても、同化できる子は六割、後ろ足で砂をかける子が四割いる。しかし、たとえ四割の子に裏切られたとしても、それでも目の前にいる子を助ける。それがフランスという国だ」という言葉が印象に残る。

    あと第1章に著者が10代半ばの未成年難民に行ったインタビューが載っているのですが。彼がアフガニスタンからフランスに難民として来ることになった理由、アフガニスタンからフランスまでの道のりは本当に想像以上に壮絶です。

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