([む]2-2)お任せ! 数学屋さん2 (ポプラ文庫 む 2-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591149867

感想・レビュー・書評

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  • 451

    2017年では85冊目

  • こんなことにも気付かないのかと思ってしまうこともあるけど、よくよく考えれば登場人物は中学生なんだよな。あと、サインコサインを少し思い出しました。

  • 「だけど、それでは満足できない人間がいた。ちっぽけなアリに過ぎないのに、宇宙全体を知りたいと思った。偉大な数学者だよ。きっと、宇宙の形が分かったからって、具体的に何の役に立つのか、全然分かってなかったんだろうけど。彼は、前に進まずにはいられなかった。それは僕らだって同じことさ」
    (P.342)

  • 数学屋の2作目
    宙くんがアメリカに行って、遥さんが数学屋の店長代理をやるお話し

    今回は漸化式とか三角比とか、高校レベルの数学の基礎
    ま、あれくらいなら中学生でも十分理解可能
    色々とツッコミどころはあるけど、一応自己ツッコミしてるし、よしとしましょう

    それにしても中学校で大規模な文化祭ですなぁ
    作中でも触れられてるけど、そんな中学あるの?
    ま、いいけど

  • 文化祭を控えたある日。アメリカに転校してしまった宙から「数学屋」を引き継いだ遙のもとに、とある依頼が持ち込まれた。それは、学校に来なくなってしまった幼馴染を助けてほしいというSOS。宙が不在の中、遙はこの難題にどう立ち向かうのか!?青春数学小説第二弾!

  • 数学で人助け。(事件は解決しません)
    もっと丁寧に説明ページ作ったほうが
    分かりやすいのになぁ。

  • 数学なんて何の意味もない、役に立たない。
    そう思っていた少女の心を変えた少年はもういない。
    互いにほのかな好意を抱きつつ、少年は少女のもとを去った。
    遠くアメリカに旅立ってしまった少年は、数学技術の発達によって、少女のもとへ帰ってきた!

    今回の物語は文化祭の出し物を決め、乙女心を理解し、不登校の生徒をすくい、夢との距離を測るというもの。
    これまた難問。
    数学でこの難問を解決だって?
    詭弁じゃないか!
    いやいや、本当にそうかな?
    効率だけを追い求めるのが常に正しいとは思わないが、限られた時間や人数、予算の中で皆がある程度納得して答えを出すのにデータは必要だし、比較検討も大事なことだ。
    私は模擬店か演劇か、と問われたら、食べる方に回りたいし、元演劇部としては演し物を強く押したいが、このクラスではいったいどちらを選択するのかな?

    やらなければ期待値はゼロ。
    そう、人生は動くことで変わっていく。
    「どうせダメだから」
    「意味ないから」
    そうやって人はできない理由を探したがる。
    なぜならその方が簡単だし、楽だし、何より自分を守れるから。
    失敗するかもしれない。
    徒労かもしれない。
    だが、現時点でそう見えたとしても、それが本当に失敗だったかどうかなんてわからない。
    それは譲れないものを持っていて、成功しているものの意見だろうか。
    いや、そんなことはない。
    本という言葉の世界に救われたとしても、どうせきれいごと、なんて思ったこともある。
    しかし、数学という世界が文学の世界を通じて話しかけてくる言葉に耳を傾けると、「きれいごと」が「論理的」になってくる。
    一つの道からだけでは納得できなくても、わからなくても、別の道からの働きかけに触れることで、自分が歩いて来た道が全部マルになってくる。
    だから歩いてみよう。
    自分が、やりたい、そう思う道を。

  •  アメリカへと旅立ってしまった宙の後を継いで数学屋さん店長代理を務める遥だったが、元々は数学なんて縁のないただの中学2年生。
     それでも宙がいなくても、なんとか数学屋を続けようと努力する。
     文化祭の出し物を決めるのに模擬店か舞台かを、使える数値を使って円満解決。数学屋の面目躍如だ。

     そんな店長代理の遥に相談が舞い込む。不登校になってしまった幼馴染を、どうにかできないだろうか?
     困ったときには店長に頼む。スカイプで宙に助けを求め、返ってきたメールには謎の数式が。

     恋愛不等式に続く、心の漸化式。文化祭で数学屋が日本とアメリカをつないで活躍する。


     さて、数学屋さんの二巻です。前回のラストで遥が宙にガウス記号を投げつけるシーンが印象に残る作品だったと思います。
     2巻では、日本にいない宙が直接クラスにかかわってこない分、遥の頑張りが強調されている。

     数値を集めて分析することを基本に、三角比を用いた簡単な測量、からのポアンカレ予想に話は飛ぶ。

     「私たちが見上げる空には同じ月が昇る」なんてセリフは使い古されてるけど、宙と遥との時差では同じ月が昇る時間がない。
     そんな月を見上げる二人を結ぶのは、やはり数学であった。

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著者プロフィール

一九八九年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。『お任せ!数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞受賞。著書に「トリプル・ゼロの算数事件簿」「算額タイムトンネル」シリーズ、『ショダチ!藤沢神明高校 でこぼこ剣士会』『リケイ文芸同盟』などがある。剣道五段。将棋アマチュア三段。

「2021年 『われら滅亡地球学クラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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