役に立たない人生相談

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著者 : 佐藤愛子
  • ポプラ社 (2016年6月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591150429

役に立たない人生相談の感想・レビュー・書評

  • 久々に読んでいて気持ちが良くなった本。
    タイトル通り、読者のお悩みに佐藤愛子さんが回答しているという本だけど、その回答が人生を長く生きている人はこんな風にこんな事を言うんだな~と、どれも腑に落ちた。
    多分、作者の佐藤愛子さんは90代だと思うけど、それでこの文章が書けるという事がすごい!
    何やらすごい事を書いてある啓発本よりも心にストンと落ちてくる、人間らしさを感じる言葉の数々。
    ストレートなので、「キツい・・・」と思う人もいるかもしれないけど、よくよく見ると、キツいだけじゃなくてちゃんと相談者の立場に立って回答しているのが分かる。
    そして、自分では分からないことはちゃんと専門家(医師)に話を聞きに行ったりしている。
    何という誠実さ・・・。
    それだけで私ならどんな回答だろうとその人に心を開いて感動するだろうな・・・と思う。

    お悩みの数々は、「人生に夢は必要か?」「結婚生活が平穏すぎて退屈です」「消費欲がとまらない」といった、どちらかと言えば深刻でない(本人にとっては切実だろうけど)内容で、それらひとつひとつにちゃんと向き合っているというのが伝わる。
    私は最近、どの啓発本を読んでも言葉を拾うほど感銘を受けることはなく、「いい事書いてるよな・・・」くらいだったけど、この本では書きだしたい文がいくつもあった。

    例えば「知的で教養のある女性になりたい」という悩みに答える佐藤愛子さんの、
    『例えば友達から苦しい話を打ち明けられた人が、ニイチェは、パスカルは、こういっているなどといって励ましても、何の肥やしにもならない。苦しんでいる人が求めているのは素朴な慰め、ない知恵を絞って一緒に解決の道を考えてくれる「真情」なのだということがわかっている人、それが教養ある知的な人なんです。』
    『話題なんか豊富でなくてもいいのですよ。人の話を心を傾けて熱心に聞く。質問する。なるほど、と思えば大きく頷く。「聞き上手」になればいいんです。』
    『本当に知的な人になるには長い時間、年月がかかるのです。知識が人間的魅力になるまでは。』
    こんな言葉に大きく感銘を受けて、その通りだな・・・と思った。
    クイズ番組でたくさんの回答をしているような人が知的か?というとそうではない、知的とはもっと違うものと普段から思っていて、それをちゃんと分かりやすく表してくれていると思う。

    所々にイラストを挟み、それがいい味を出しているし、本自体が薄いのでとても読みやすい。
    あっという間に読み終えて、読み終えた後は爽やかな気分になりました。

  • 歯に衣着せぬ人生相談っていうか、相談者をも説教して相談どころでは無い。それがまた面白い

  • 「九十歳、何がめでたい」があまりに面白くて「こんな面白そうな本もでているぢゃないか!」とすかさず手に取った一冊。何よりも佐藤先生の、カカと笑っているかのようなこの表紙の表情。

    役に立たないと謳っておられる様に多分ほとんど人生相談の役には本当に立たないと思うのですが、ストレス発散の役にはかなり立つのではないかなと思うのです。
    とにかく痛快。「人生相談なんかしたくない」とあれほど「九十歳何がめでたい」で書いておられたのに引き受けちゃったのな~という残念感(?)もあるのでなおさら面白いのです。でもやけっぱちというのでもなく、先生なりの真面目さでちゃんとお答えにはなっているのです。

    「それはどうかなぁ」と反論や疑義の余地のある回答もあるのですが、人生相談なんか正解はないのだからこういう意見も面白いよなぁと思うのです。
    むしろ、佐藤愛子先生に人生相談を持ちかける人は、「くだらないっ!」などとばっさり切られたいのでは、とも思えるのです。別に悩みなんかないけれども佐藤愛子先生に切られるなら人生相談持ちかけてみたいと思いますもの。

    佐藤愛子先生の回答に添えられた表情のイラストもまた痛快。するする読めてすっきりするまさに解毒剤の一冊。他の本もちょっと読んでみたくなりましたね。
    何か読むものないかなと探している方、さらっと読める一冊お勧めします。

  • 著者の回答があっさりながら、本質をついていて、それでいて温かいので、読んでていて晴れ晴れする。悩みは人それぞれだが、他の視点から見るとそう言う考えもあるのかと気づきがある。タイトルを著者が「役に立たない人生相談」としたように、決して上から目線でなく、そっと気がつかせてくれている。

  • ありがとうございましたぁ!ほんと。役に立つとは思えないw

  • ☆4.26?くらい
    純粋に相談相手の役に立とうとする回答ではなく、持論を出してきているところがいいと思った。

  • 「90歳、何がめでたい」が大人気の佐藤愛子さん。
    初めて読んだ。
    文春の阿川対談もおもしろかったが、この本もおもしろかった。
    字も大きいし、イラストもあるし、つるっと読めてしまった。
    私がきれいに見えるのは、メイクの人もついて、撮影してるから。本当の私は、歳相応のおばあさんですよ、とか。
    自分のことをイケメンだと思っていて、謙虚なイケメンなんていない、とか、歯切れがいい言葉がよい。

  • 著者のお兄さん サトーハチロー氏の詩も好きであったが、著者の歯に衣を着せないものの言い方(❓)は毒舌的なのだが、戦争を知っている世代で、苦労を通り越して来た人生経験者にかかったら、質問者が、なんとたわいない相談をしているように見える。

    目は笑っているが、口が歪んでいるイラストは、少し気に食わないが、、、豪快に笑い飛ばしているイラストの方が、著者らしいのではないだろうか?
    表紙の白大島の着物をさりげなく着こなし、92歳の御年に見えない若さは、素晴らしい。

  • 回答に、さほど意外性はないものの、はっきりした物言いがすがすがしい。
    結婚を考えている彼が、濡れたタオルをソファに置いたりするのが気になって仕方がないという女性に、相手を変えようとしてないところがエライと褒めているのが印象的。

  • 悩みを相談している側からしたら、真剣そのものなのだろうし、そう思うとこんな回答で良いのか…!?と思ってしまうのだが、それを他人事として見ると、途端に可笑しくなってしまう。
    「はぁ、なるほどなぁ」という軽い気持ちかつ、短い時間でサクッと読めるので、ちょっとした空き時間にもおすすめ。

  • 表紙の愛子先生、いやもうお若く、お美しい。92歳?ウソでしょ!という感じ。人生相談への回答は、当然ながら「お叱り」系。かつてほどのイキオイはないけれど、まだまだ怒ってるのがさすがだ。

  • これくらい生きたら、ハッキリ言える!

  • けっこう人生相談が好きで読むんだけど
    美輪明宏さんの人生相談はやはり美輪さんらしさが。
    蛭子能収さんの人生相談も蛭子さんらしく
    ∵ゞ(≧ε≦○ )プッ プププって笑える。
    そして佐藤愛子さんの人生相談も…
    確かにここまではっきり言われちゃ
    どんな悩みも吹っ飛ぶわ(≧ω≦)b OK!!
    言ってる意味がよくわかる!!
    こんな事言っちゃなんだけど年の功ってのもあるし
    今までの人生経験…いろんな事を乗り越えての92歳。
    うん、だから回答に説得力がある。
    ここまではっきり言われると
    目からウロコ状態!!w(*゚o゚*)w

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