トリプル・ゼロの算数事件簿 ファイル3 (ポプラポケット文庫 99-3)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591150818

作品紹介・あらすじ

廃校舎に現れる指狩り女の幽霊を倒せ!?
謎の男、キツネとのスーパーしっぽ取り対決も見逃せない!


算数の天才、五年三組の有明雄天と、親友でヒーローオタクの轟恭平、美少女マジシャン四宮怜は、チーム「トリプル・ゼロ」を結成し、学校を平和にする活動をしている。今回彼らに届いた依頼は、なんと廃校舎の幽霊退治。でも幽霊って、算数で倒せるの? 児童会の動き、謎の男キツネの正体もますます気になる、痛快算数ストーリー、人気シリーズ第3弾!

<目次>
ミッション1 おばけ学校の指狩り女
1)“ヒーロー”のいる小学校
2)幽霊退治と、やっかいなジョーカー
3)呪われし廃校舎
4)指狩り女、誕生の“謎”
5)生き残りたければ、走れ
6)運命の二十八秒
7)だました人、だまされた人

ミッション2 大激闘!スーパーしっぽ取り!
1)新聞クラブと、暗いたくらみ
2)決戦の前
3)開幕!勝利を呼ぶ“ハトの巣原理”
4)最凶の男、始動
5)トリプル・ゼロの敗北
6)一騎打ち! 恐怖を打ち破れ!
7)ワナの真ん中、最後の死闘
8)決着──そして、三十年前のヒミツ
9)一つの戦いの終わり、別の戦いの始まり

あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 良かった。
     
    ① オバケパートも個人的には普通に怖かったし、「ナタでがんがんカウントアップ」×「7進数」、ホラー要素と算数の組み合わせも効果的だったと思う。
     
    ②2話構成だったが、じっくり書かせても話が深まって良かった。
     
    ③ 2話目はチーム戦。いままでハッキリとしたチーム戦がなかったので、これは良い要素。1話目と2話目のリンクも良い。
     
    ④できればキツネとの戦いは数学バトルに持っていきたいが、学校行事と絡めたほうがいいのかはわからない。数学は脱出ゲームとかと相性が良さそうだが、暗号ミステリものに近くなりそう。


    ~メモ~

    展開をつめこめば面白くなる、と思っていたので、2部構成でじっくり書いても良いんだな、と思った。
    とくに1話目のオバケ屋敷回は、わりとゆっくり探索してるのにワクワク感がとぎれない。テンポも良かったと思う。(むしろ短い3話構成のほうがダメなんじゃと思う気がしたが、飽きの可能性もある)

    (つぎつぎにヒリヒリした展開にするのも善し悪しで、たまには日常回もあったほうがいいのだと思う。
    ずっと児童会とのバトルでも疲れるし。
    ただ、シリーズ最初はやはり、読み手をひきつけるためにヒリヒリした展開にして、キャラが好きになったころから日常回にしたほうが良さそう。
    そういう意味でこのシリーズ、キャラを掘り下げる回はあまりない。)
     
     
    主人公も「算数で人を助ける」「評価されなくてもいい」「俺は算数オタクだ」と最初から価値観が決まっていて、あまり揺らいだりしない。下手すると、この目的はトリプルゼロ結成時点ですでに達成されていて、若干なかだるみの可能性もある。
    (ちょっと地の文で説明しすぎの気もしていて、あまりそう思わせるイベントがない。仲間とめちゃめちゃ仲違いすることもない。「仲間なんていらない」「算数オタクでクラスメイトからバカにされてる」的な葛藤もない。まあ天才キャラだとこっちのほうがあってるかも)
     
     
    そのぶん、児童会とかキツネという敵が出てきて、「算数で人を助ける」ことをお脅かす敵が出てくる。目的が「敵を倒す」に変わり、維持されている。

  • 算数の天才でめんどうくさがりの有明雄天
    正義感が強くヒーローおたくの轟恭平
    手品が得意なクラス一の美少女四宮怜

    「いじめゼロ、悪さゼロ、泣く子ゼロ」の学校をめざして
    算数の力で事件を解決するトリプル・ゼロを結成した5年生3人組

    新聞部が主催する廃校舎でのしっぽ取り大会に出場する

    トリプル・ゼロを待ちかまえる児童会に謎のキツネ男がくわわって
    算数対決がますますヒートアップする

    “朝小”の人気連載3冊目の文庫化

  • 次巻で事態が大きく動きそうな雰囲気。活劇メインで算数はオマケ程度に。まぁこういう時もありますよね。

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著者プロフィール

一九八九年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。『お任せ!数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞受賞。著書に「トリプル・ゼロの算数事件簿」「算額タイムトンネル」シリーズ、『ショダチ!藤沢神明高校 でこぼこ剣士会』『リケイ文芸同盟』などがある。剣道五段。将棋アマチュア三段。

「2021年 『われら滅亡地球学クラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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