ぼくは君たちを憎まないことにした

著者 : アントワーヌ・レリス 土居佳代子

• ポプラ社 (2016年6月20日発売)

感想・レビュー・書評

[kamitakoさんの感想 · 2021年5月28日]

テロによって突然パートナーを失った当事者の焦燥、苦悩、葛藤と共に1歳の子と過ごした約2週間。「憎まないことにした」とFacebookに投稿後も思い悩む心に触れ、あるがままでいいよ、と肩に手を置き、声を掛けてもらったような安心感...。

[itomonaさんの感想 · 2022年4月3日]

幼子を抱えたまま最愛のパートナーを突然失う。そのまさにその時、心に何が起こるのか、周りがどのように見えるのか。本書は、それらについての、1つの証言である。これを評することはできない。ただ耳を傾けるばかりだ。

[643096さんの感想 · 2019年9月25日]

タイトルもそうだけど
「不幸に見舞われたのはあなたなのに、
私たちに勇気をくれたのはあなただ」
これも凄い

[senさんの感想 · 2016年11月18日]

2016/11/18読了。
そうか、あれから一年たったのか。
彼がSNSにあげた、犯人たちへの手紙はすごく印象に残って頭の片隅にあった。
この本がそれだったとは。
子供はいないけれど、ラストシーンには目頭が熱くなった。
負の感情は連鎖する。
憎しみや悲しみの連鎖を自分で止めたこの人は、本当に強い人なんだな。