- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591151433
作品紹介・あらすじ
整形外科医が警告する子どもの「老化現象」!
小学生の3割はすでに「老化」が進んでいるって本当?
平成十九年から始まった、子どもの体を動かすための器官を検査する「運動器検診」。その検診で、子どもの体が硬く、老化していることが分かった。影響は、肉体だけでなく、脳や心の発達にも大きく関わっているという。十年に渡り、子どもの体の変化を見続けてきた医師による教育現場への緊急提言。偏った運動と生活習慣が生んだ、子どもの体に起きている大異変とは何か?
感想・レビュー・書評
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請求記号 QT261-SHI
https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list?rgtn=1M024741
タイトルがまさにこの本の神髄です。「いま、子どものからだに起きている異変」が分かりやすく解説してあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■「子供のロコモ」とは子供のロコモティブシンドロームの略で「運動器機能不全及び不調」だけでなく,子供の運動器疾患・障害,怪我などによって,日常生活,学校生活,スポーツ運度生活に支障を来している状態又は支障を来すリスクの高まった状態を指す。
■学校での骨折発生率は1970年から2011年の40年で約2.5倍に増えている(学校の管理下の災害-基本統計-)
■中学生の平均身長を見ると特に男子では1年間に平均で7センチ伸びる。
■乳幼児期のハイハイが「子供のロコモ」を防ぐ。
・「腹這い」「ずり這い」「四つ這い」へと進化し,お尻を持ち上げる「高這い」をする子もいる
・背筋や腹筋などの体幹だけでなく股関節,肩関節,腕や脚の筋肉などハイハイは実に様々な運動器をまんべんなく使う
・しっかりとした体幹,四肢の筋力,全身強調運動の発達にとって重要であり,5~6か月以上あるのが好ましい
■8~9か月頃には「パラシュート反射」といって,赤ちゃんをうつ伏せの状態で抱き上げ,頭を下に向けて地面に近づけようとすると手を広げて体を支えようとする反応がみられる。
・歩き始めてから転びそうになった時に無意識に手が出るのと同じ反射で一度マスターすると忘れない
・この動作には両手の強い筋力と体幹,骨盤,股関節筋群の筋力との協調的なコントロールが必要
・両腕や目と手の協応,体制の統合,神経系,感覚系の発達が伴って,このような動きができるようになる
■大人の体には全身で206個の骨がある。一方子供の骨は350個以上ある。
■骨の成長速度がピークになるのは男子は14歳頃,女子は12歳頃で,骨格が完成し身長が止まるのは男子では16~17歳,女子では14~15歳頃といわれる。
・個人差があり18歳頃に成長のピークとなる子もいる
■骨の重さは大人で体重の7分の1程度。
■ヒトの体は胎児のときは殆ど軟骨でできている。
■噛みごたえがなく野菜不足で糖質が多いメニューの「おかあさんやすめ」
・オムレツ
・カレーライス
・アイスクリーム
・サンドイッチ,
・やきそば,
・スパゲッティ
・めだまやき
■同じく「ハハキトク」
・ハンバーグ
・ハムエッグ
・ぎょうざ
・トースト
・クリームスープ
■噛むことができる食材の「まごはやさしい」
・豆類
・ごま
・わかめ(海藻類)
・野菜
・魚
・しいたけ(きのこ類)
・いも類
■年齢に応じた睡眠時間。
・新生児(1~2か月):10.5~18時間(1日)
・乳児(3~11か月):9~12時間(夜間)+1~4回の30分~2時間の昼寝
・幼児(1~3歳):12~14時間
・学童前期(3~5歳)11~13時間
・学童期(6~12歳):10~11時間
・中学・高校:8.5~9.25時間
・大人:7~9時間 -
↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00236157 -
新しい事はないかな。
2016.12.12