リアルプリンセス

  • ポプラ社
3.47
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本棚登録 : 640
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591152409

作品紹介・あらすじ

古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたとしたら、どんな物語になるのでしょうか? 人気の女性作家六人が、それぞれが選んだ題材をもとに物語を書き下ろすアンソロジー集。女性ならではの優しさあり、はたまたぴりりとする毒もあり、個性豊かで小気味良い物語が集まりました。

寺地はるな×鉢かづき姫
飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
島本理生×ラプンツェル     
加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
藤岡陽子×乙姫         
大山淳子×眠り姫

感想・レビュー・書評

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  • 鍋かぶり、が一番好き。
    ラプンツェルの後味が…びっくりした

  • いろいろな作家の短編集。

  • 有名な作家さんのバラエティー本!
    おとぎ話を現代化、なかなか読み入ってしまい、あっという間に読み終えた。
    語り調で、おとぎ話を読んでいる感覚。
    それぞれ、作家さんの特徴的な部分もあり、読み終えたら、今まで読んだことのない作家さんの本にも目を通してみたくなった。
    誰かにオススメしたくなる素敵な物語!

  • 色んな作家さんと出会えた1冊

  • 6篇全て面白かった。正直な彼女と夢のあとが特に好き。リアルでヒリヒリする。

  • (2023.10)
    トップバッターは寺地はるなさん。
    「鍋かぶり」
    鍋を被った女の子が主人公。語り口調で始まっていく。
    その口調が面白い。すらすら読み始める。

    P26
    人と違うものは馬鹿にしたり傷つけたりしても構わないと思っているようなそんなひとたちの頭には、鍋なんかよりももっと窮屈で醜悪なものが載っかてるに違いないのです。わたしはいつか、あんたたちの何倍も幸せになってやるんだから、あんたたちが一生かかっても触れられないような大きな幸せを掴んでやるんだから。そんなふうに、思っていました。

    いいね。

  • プリンセスを題材にした6人の作家によるアンソロジー。「歩く12人の女」が現実と元のお話を上手くリンクさせていて読みやすかった。「鍋かぶり」はぶっ飛んだ設定でちょっと笑ったけど面白かった。

  • 6人の小説家さんの話をお得に読めた感じがします。

    特に好きなのは
    歩く12人の女
    あの人は海を捨てた
    の2つかな?

    歩く12人の女
    手作りをモットーとして衣類を製造してるお店に
    色々な営業マンが一緒に作ろうと言って提携しようと提案してくるけど、絶対に手作りをやめないと決めているおじいさんと一緒に働く12人の女の人たちの話。
    心温まるし、素敵な結末だった。

    あの人は海を捨てた
    学生時代5年間住んでいた地域を大人になって訪れて色々と思い出したり再開する話。
    主人公の気持ちになって見ていたので辛かったり悲しくなることもあったけど、最後は良い終わり方だった。

  • 寺地はるなさんの名前で手にとりましたが、それぞれ短編で読みやすいながら読み応えもあり、次を読むのが楽しかったです。

    ストーリーは、
    『歩く12人の女』
    『あの人は海を捨てた』
    『夢のあと』
    がよかったです。
    特に『あの人は海を捨てた』は、浦島太郎の話についても改めて考えさせられたり、心に残る言葉もあり。

    「人をむやみに攻撃する人ってね、自分に自信がないんだって。不幸せな人ほど意地悪なんだって。」

    「記憶は何層にも積み重なって脳の中にしまわれているのだろう。消えるのではなく、どこかに埋もれている。そしてなにかの拍子でこんなふうに、前触れもなく浮かび上がってくることがある」

    「東京なんて龍宮城みたいな場所やって。おもしろおかしく暮らしてたら、あっという間に時間経つって」

    『正直な彼女』は、思い当たることが多過ぎて、共感すると同時に反省も。

  • 「古今東西に伝わるさまざまなプリンセス・ストーリーを、現代に置き換えたとしたら、どんな物語になるのでしょうか? 人気の女性作家六人が、それぞれが選んだ題材をもとに物語を書き下ろすアンソロジー集。女性ならではの優しさあり、はたまたぴりりとする毒もあり、個性豊かで小気味良い物語が集まりました。

    寺地はるな×鉢かづき姫
    飛鳥井千砂×踊る12人のお姫様
    島本理生×ラプンツェル     
    加藤千恵×エンドウ豆の上に寝たお姫様
    藤岡陽子×乙姫         
    大山淳子×眠り姫」

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著者プロフィール

1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『わたしの良い子』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』、『夜が暗いとはかぎらない』、『架空の犬と嘘をつく猫』などがある。

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