ご本、出しときますね?

制作 : BSジャパン  若林 正恭  西加奈子  朝井リョウ  長嶋有  加藤千恵  村田沙耶香  平野啓一郎  山崎ナオコーラ  佐藤友哉  島本理生  藤沢周  羽田圭介  海猫沢めろん  白岩玄  中村航  中村文則  窪美澄  柴崎友香  角田光代  尾崎世界観  光浦靖子  佐久間宣行 
  • ポプラ社
4.01
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591152768

感想・レビュー・書評

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  • オードリー・若林正恭と作家二名との鼎談13回分が収められた本。テレビ番組で放映されていたことは知らなかったが、とても面白く読めた。作品からは分からない作家の素顔が知られて良かった。「○○にオススメの一冊」のなかで、『シェア』、『変愛小説集』、『ライン』を読んでみたいと思った。

  • オードリーの若林さんが今人気の作家さんをふたり迎えて鼎談するというテレビのバラエティを書籍化したもの。
    かなり楽しかった~。
    超インドアな自分にとって作家さん達はスターなので、2人も一辺に集まるとソワソワする(笑)
    話の内容は多岐にわたり、結構くだらないことも多い。
    でもそれが超面白いんだなっ。

    皆さん個性的でそれぞれに興味深かった。
    特に周りの人に愛されているのが伝わってくるのが村田沙耶香さんと中村航さん。
    村田さんは‘クレイジー沙耶香’と呼ばれているそうだけど、よくよく話を聞いてみるとそんなクレイジーじゃない気がする。めちゃくちゃ優しくて正直なだけじゃんと思った。
    西加奈子さんが「わたしの一番の宝物」と言っているのも分かる。
    中村さんの小説は読んだことなかったのですが、ご本人が面白すぎたので今度読んでみようと思う。
    いじられ系愛されキャラでいまいち掴めないところが面白かった。意識的に自分の自意識が薄くみえるような発言をしているのかな~。
    まあ、私程度の人間に他人の事などわかりゃしないのですが。

    ホスト役の若林さんは最近恋愛報道があった。
    たまーに恋バナもされるので「もしやあの人との話では?」とドキドキ。

    鼎談の終わりにその回のテーマとなった本を選んでおすすめしてくれる。
    トークの和気あいあいとした雰囲気に読んでるこちらも気分がよくなって思わず『読みたい』に登録してしまった。
    続編でないかな~♪

  • オードリー若林さんによる作家2名との鼎談集。2017年に放送されたBS東京の番組を本にしたもの。実は、ここに登場する作家さんで実際に作品を読んだことがある方は片手で数えるくらい(西加奈子さん、角田光代さん、光浦靖子さん、村田沙耶香さん)しかいないのだが、若林さんのエッセイが面白かったので、その若林さんが作家の人たちとどのような遣り取りを繰り広げるのかに興味があった。番組は視聴したことがなかったが、作品を読んだことのない作家さんの鼎談を含めとても楽しめた。毎回、それぞれのマイルールや、回ごとにテーマを決めたおすすめ本の紹介もあり、若林さんの話術で個性豊かな作家さんたちの味がよく引き出されていて面白かった。

  • 読んだことのある小説家が少なく、フィクションを全然読んでいないことを理解する。社会人になると時間が限られてくるので好きなノンフィクションを読んでしまう。しかし、それもやむを得ない。

  • ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
    ⚫強い心は強い肉体に宿る
     

    ◆読んでみたい本◆
    ⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
    ⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
    ⚫世界の実相をつかみたい人 古井由吉 辻
    ⚫次から次に変人が出てくる 村上龍 ライン

  • コロナで部屋から出られないわ、母親は意外な重病で手術待ちだわ、10年前に別れた人から難しい電話がかかるわ…。自分の耳は昨日の夜からひどい耳鳴りでろくに聞こえないわ。まあ怒涛のようでこのひと月、大学の勉強どころではなく、さりとて本もろくに手に取れず、コミックを読んでばかりだったが、やはり紙の本を読みたくなって、体調を見ながらゆるゆる読んでいた。2020年、5月の1冊目の読了本。

    本を読むのが好きとあらば、書評やブックガイドの本も、当然大好物。なのに私はこの番組を知らなかった。人気漫才コンビ『オードリー』の若林さんがホスト役で、小説家の方を招いてトークをなさっていた、同名の番組を文字に起こした本だ。最近人気の作家さんのお名前がずらりと並ぶ。私が読んだことがある方って、どなただろう。

    朝井リョウさん
    西加奈子さん
    角田光代さん

    このお三方は拝読したことがある。でも皆さん、ブクログでもよくお名前を拝見する人気作家さんばかり。本当ならちゃんと予習をしてから読めばよかったのかもしれないが…。知らないなら知らないで、興味持ったら読めばいいよね、と、さっさとページを開いてしまった。のっけからエッジの利いた対談が面白い。

    若林さんは、『感じのいい人』『頭が良くて』『いい人だけど結構冷たいところは冷たい』という印象が、やっぱり今回も強まった。本を、大事に『ご本』と呼ぶ、この番組の感じに、すごくそういう側面が出ていると思う。好きな芸人さんのお一人なので、終始気持ちよく拝読しつつ。流石に売れっ子の芸人さん。言うところははっきり仰るし、マイルドにしなければいけないところは、丁寧に舵を取る。プロのお仕事を感じてしまった。彼が人気者なのも、きっと落ち着いて読書をする時間に、色々考えているからだろうと勝手に想像する。

    各回最後に、ゲストの作家さんからお勧めの一冊が紹介され、それを若林さんが、視聴者、ないし読者に出してきてくださる、というスタイル。忘れると惜しいので、書き留めておく。

    『シェア』加藤秀行 文藝春秋
    『エドウィン・マルハウス』
    スティーブン・ミルハウザー 河出書房新社
    『あなたを選んでくれるもの』
    ミランダ・ジュライ 新潮クレスト・ブックス
    『恋愛小説集』(無印/日本作家編)岸本佐知子 講談社
    『高瀬舟』森鴎外 集英社文庫
    『死の棘』島尾敏雄 新潮文庫
    『辻』古井由吉 新潮文庫
    『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹 角川文庫
    『きりぎりす』太宰治 新潮文庫
    『村に火をつけ白痴になれ』栗原康 岩波書店
    『輝ける闇』開高健 新潮文庫
    『ライン』村上龍 幻冬舎文庫

    こうみると、皆さん歯ごたえのある本を読破しておられる。『あなたを選んでくれるもの』の訳者は岸本佐知子さんだが、岸本さんの携わった本が2冊入っているのも面白いところだ。島尾ミホさん関係の本は、近年の大ベストセラーになったし…。本に対する嗅覚が鋭いのだろうな…。知らない本がいっぱいあって、かえっていい感じにワクワクした。どんな気持ちの時に読もうか。それにしてもこの番組、もう一度観ることは出来ないのかな。是非再放送なり、新たな番組として放映して欲しい。

  • 番組のことは知らなかったのですが、図書館でみつけました。
    はじめにより。
    「「本好きのみなさんへ」と言いつつ(中略)「本も読みたいけれど、どれを読んでいいのかわからない!」そんな人にこそ、この本を読んでほしい」
    まさに、私は両方、あてはまる!と思いました。
    「作品じゃなくて、その書き手である「小説家」から入るのだってアリだと思うのだ。そのくらい小説家って面白いのだ」
    ここまで、読んだだけでワクワクしてきました。

    十二組の小説家二人の対談を若林正恭さんが、司会をして最後にテーマに沿ったオススメの一冊を尋ねるという形式です。
    仲の良い作家さん同士、ライバル関係、ご夫婦まで色々なお二人が登場します。
    最多登場は、西加奈子さんで、三回登場されています。

    作家さんの対談も面白かったけれど、司会の若林さんも面白かったので、ご著作を読んでみたいと思いました。
    オススメ本も読みたいですけど、一番読みたいと思ったのは、対談された作家さんで、まだ読んだことのない方の本でした。
    結構分厚い本ですが、肩ひじ張らずに気軽にサクサク読んで楽しめる本です。

  • 最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!

  • #読了 2022.4.3

    小説を読む時はなるべく読んだことのない作家さんを選び、読み終わった後はネットを調べて人物や作品や受賞歴、インタビュー記事なんかを読み、どんな人柄なのかを想像する。
    そんな私にとって、ドンピシャな1冊だった。
    有名な作家さんばかりだが、まだまだ私の読書量が足りないので、読んだことのある作家さんは半分くらい。それでもすごく楽しめた。

    「そんなことまで考えてないんだけどなぁってことを考察されてたりする(笑)」なんて話もあったけど、みなさんなんだかんだ自身の心を丁寧に扱ってる気がする。なんていうか、いろんな感情について考えるってのはストレートにもちろんそうだけど、考え過ぎてしまう人がいれば全然考えない人もいたり、振り切ってる感じで、望んでか望まずか自分の心の言いなりというか(笑)元からなのか職業病か分からないけど、その振り切った感じが一般に混ざらない感覚の持ち主だなぁとそれぞれの作家さんに思う。小説とかエッセイって漏れなく心を書く仕事だもんね。心が人より大きく動いたり、他との違和感を敏感に感じる人なんだろうな。

    ◆内容(BOOK データベースより)
    小説家って面白い!無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と、20人の作家たちが“自分のルール”を語りつくす。大人気番組、ついに書籍化!
    -----
    評者:松岡瑛理(週刊朝日 掲載)
    芸人・若林正恭が司会進行を務めるテレビ番組の書籍版。毎回2名の作家がゲストとして登場し、日常生活や仕事のスタイルを語る。
    登場するのは人気作家ばかりだが、頻繁に繰り返される話題がある。「嫉妬」だ。対談企画に出ると相手と自分、どちらの発言が多く使われたか記事の行数をチェックして割り出すという朝井リョウ。芥川賞受賞前、同世代の作家が同賞を獲ったという新聞記事をめちゃくちゃに破いたという藤沢周。同期作家の活躍を見ると、足を掴んで引きずりおろしたくなるという窪美澄。普段から若林と親交があるためか、作家たちの口から出る言葉はあまりに率直で楽しい。作家が作品を生み出すモチベーションは、意外と世俗的な部分にあるかもしれない。作家と作品に親しみと興味が湧いてくる。

  • この番組、見ててとっても面白かったんですよね~
    いろんな作家さんの話が聞けるし、しかもみんな面白い。
    若林さんも、そんな作家さんの魅力を凄く引き出してくれて、凄い人だな~って好きになったし。

    それが本でまた読めて、いろいろ思い出しながら楽しく読む事が出来ました。

    朝井リョウさんが特に面白い(笑)
    またやってくれればいいのにな。

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