コンビニたそがれ堂 祝福の庭 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591152898

作品紹介・あらすじ

本当にほしいものがある人だけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。北国の高校を卒業し、今は街角の洋品店で働くつむぎが、たそがれ堂で手にしたものは――。諦めてしまっていた夢の続きを描いた「ガラスの靴」、老いた人気漫画家と少女の交流がユーモラスな「神様のいない家」、サンタクロースに手紙を書いた少年たちの物語「祝福の庭」。すべてを突き抜けて溢れだす魔法のような煌きと温もり、大人気シリーズ第6弾!

感想・レビュー・書評

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  • 全部クリスマスのお話で日頃のストレスから解放されて癒されます。人の温かさをたっぷり味わえる本です。

  • シリーズ第6弾。

    風早の街の 駅前商店街のはずれに 夕暮れどきに行くと
    不思議なコンビニを見つけることがあるといいます
    大事な探しものがある人は必ずここで見つけられるという
    不思議な魔法のコンビニ。今回は3篇を収録
    ・ガラスの靴 ・神様のいない家 ・祝福の庭

    温かくて優しいお話にウルっとしてしまう。
    ウルウルポイントは人によって違うと思うけれど
    心がキュンっとする瞬間がある。
    その度に、ささくれ立っていたいた気持ちが
    緩む感じになります。
    すぐにササクレは立ち上がるんですけどね(^◇^;)

  • 12月の刊行と言うことで、1冊まるごとクリスマスのお話。
    ここ最近の作品は命の重さを感じる作品が多かったので、今作に収録された話は夢があり、誰もなくならず、優しい気持ちで読み終えることが出来た。
    特に1作目の「ガラスの靴」は今まであまり出て来なかったセレクトショップの店員さんが主人公で、とても新鮮な感じがした。遠い昔に優しくしてあげた女の子が恩返しに来るのも、とても夢があって、よかった。
    もしクリスマスに奇跡が起きるのならば、私も物ではなく、もう会うことの出来ない人に会いたいと願うだろう。
    今回はクリスマスと言うことで、「たそがれ堂」に店長とねここ両方ともいて、サービス作品だったんだろうなぁ。
    いつも優しい気持ちにさせてくれる、このシリーズに感謝です。

  • 『コンビニたそがれ堂』の六巻目。
    三話とも、クリスマスにまつわるお話です。

    一話目の『ガラスの靴』。
    タイトル通り、絵本の『シンデレラ』が好きだった女の子と、シンデレラのようになった女の子のお話。
    夢を叶える幸せもあるけれど、子供の頃の一番の夢を叶えられなくても、自分にとっての幸せのありように気付けるのも幸せなんだなぁ。
    つむぎちゃんが、とてもやさしくて可愛い!

    二話目の『神様のいない家』。
    かつて、超売れっ子漫画家だった女性が、今ではひっそりと独りで住んでいるお屋敷。
    そこに、入院中の母へのサプライズプレゼントにと、サインを貰いに訪れる、元気いっぱいで冒険好きの女の子、こずえ。
    先生が自宅の庭でトラブルに巻き込まれているのを助ける為、あるものを買いに行ったこずえは、閉店時間ぎりぎりの、コンビニたそがれ堂に辿り着きます。
    そこで店番をしていたのは、ねここ!
    先生とこずえの二人の為に、ねここが素敵な魔法を使ってくれます。

    三話目の『祝福の庭』。
    芸人を目指す、幼馴染の秀一と圭介は、クリスマスイブの前日、記憶を失くした外国人のおじいさんを助けます。
    どことなくサンタクロースっぽいそのおじいさんは、記憶を取り戻しかけ、寒い夜に外へ飛び出してしまいました。
    おじいさんを探しに後を追う二人は、店長さんとねここがいるコンビニたそがれ堂に入ります。
    コンビニたそがれ堂で、素敵なある物を買った二人は、やはり最強の相棒でした。
    二人とも、自分が幸せになるというよりも、誰かが幸せになるのを見たいというのが、自分の幸せで。
    でも、サンタクロースへのお願いは微妙に違って、それがきちんとかみ合っていて。

    三話とも、サンタクロースを待たなくても、自分が誰かの為にサンタクロースになれる人たちで、それが幸せで。
    みんながそうやって、お互いに幸せを贈り合えたらなぁ。

  • 読了 2020 10 1
    #コンビニたそがれ堂 #祝福の庭
    改めて表紙を見ると。。
    綺麗……(*´ω`*)

    サンタさんの飾りいっぱいあるし、
    何といっても

    店長さんもいるし、
    ねここもいる。。

    まさか一緒にいる働いているシーンが
    読めるなんて…


    嬉しかったです////
    うんうん。。

    もっと読みたいなと思いました☆


    おでんの具もみんな美味しそう。。
    食べたくなりました(笑)

    大根もウィンナー刺さってるのとか。。
    肉汁がいっぱいありそう……



    今巻も良かったです∩ω∩

    一足先にクリスマスムードを経験…(笑)


    ネタバレになるので
    あまり言えませんが
    奇跡がそれぞれあって
    素敵なお話。。





    いいな……奇跡というものは。。
    眩しかったです(〃^ω^〃)


    本当にこういう奇跡があったら、
    争いのない
    優しい世界になるのにな。。




    『ひまわり冒険者』
    私も読んでみたいものです(*´ω`*)

  • 今回のたそがれ堂はクリスマス!店長もいれば、アルバイトのねここもいて温かさが増した感じ。
    ガラスの靴に憧れたときはあったなぁ。実際にあったら重たそうだけど、シンデレラには軽々と履けて素敵。
    こずえの大冒険!先生もうれしかったんだな。
    サンタクロースも迷子になるんだ・・

  • とっても夢のあるお話でした‼︎
    読んでて本当に素敵な話だな
    現実にもこんな事があればいーのにな
    と思う事が沢山あって楽しかった❤️
    さぁ次を読まなきゃ☆

  • 【収録作品】ガラスの靴/神様のいない家/祝福の庭 
     クリスマスのたそがれ堂。弱く、優しい心にそっと寄り添ってくれる温かいお話たち。

  • 安定したストーリー。
    ちょっとマンガやラノベじゃあるまいし、みたいな比喩がどうしても目についてしまうのが残念。

  • クリスマスまでに読めたぞーー!!(笑)

    もう涙なしでは読めない。年を取ったものだ、感情移入するのは(大概)年配のかたの方だなんて。

    サンタを信じてなかった彼女がサンタになっていた話も涙。
    ねここさんが出ていた話も涙。
    優しい二人の青年の話も、じわっと涙が。

    作者様のあとがきに納得。
    ヤバイな~もうお腹一杯だよ。大変満足して読了。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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