改革

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591152973

感想・レビュー・書評

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  • 謙虚な姿勢がうかがわれていいです。

  •  このように起きてほしくないような事態が起きるのが試合というものです。
     ただしこれは柔道だけでなく、日々の生活も同様ではないでしょうか。毎日がすべて順調に、何の問題もなく過ぎていくことのほうがむしろ稀なことです。
     それなのに人間は最悪の事態への準備が不足しがちです。なぜでしょうか?
     それは「根拠のない楽観」が引き起こすことだと私は考えています。
     人は、起きてほしくない事態は、なるべくなら想像したくありません。苦手なことや、うまくいかないことを想像するのは苦しいし、楽しくないからです。そのうち、どこからともなく過信を引っ張り出し、「自分ならきっとうまくいく」と都合よく考えてしまうのです。

    「生まれつきトラみたいな人間はいる。しかし、数は少ない。だからトラみたいな人間は作ればいいのだ」
     その意味するところはこうです。
    「地球上にはトラのようにどう猛な激しい気性と、筋骨隆々の肉体をあわせ持っている競技スポーツに適した人間が存在する。でも、ごくごく少数。そんな人間が柔道をやっていたらかなりの幸運というくらいの確率だ。だから、世界で勝つ人材を作るためには、トレーニングによってトラのような人間を作らなければならない」

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著者プロフィール

井上 康生(いのうえ・こうせい)1978年5月15日生まれ、宮崎県出身。東海大体育学部教授。NPO法人JUDOs理事長。宮崎市立大宮中-東海大相模高-東海大-綜合警備保障。東海大大学院体育学科研究科修士課程修了。切れ味鋭い内股を武器に、大内刈、大外刈、背負投も得意とする超攻撃柔道で数々の実績を残した。1999、2001、03年世界選手権大会100kg級金メダル。2000年シドニーオリンピック100kg級金メダル。2001~03年全日本選手権3連覇。2008年に第一線を退き、2009年から2年間、英国に留学。帰国後の2011年から全日本男子柔道強化チームコーチ、2012年11月から2021年東京オリンピックまで全日本男子強化チーム監督をそれぞれ務める。2021年9月に全日本柔道連盟・男女統括強化副委員長、ブランディング戦略推進特別委員会委員長に就任した。

「2022年 『初心 時代を生き抜くための調整術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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