(116)死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書)

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著者 : 佐藤由美子
  • ポプラ社 (2017年1月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153215

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  • 死、看取り(見送りと言ったほうがいいのかも)、そしてグリーフ。
    これらは今の私に身近なキーワードであり、興味深く読ませていただきました。
    グリーフに関しては、サラっと記述されているだけだったので、もう少し深く学びたいと思った次第。これは死だけではなく、人生の中で数多く遭遇する喪失に向かい合うのに非常に有用な知識となるでしょう。
    悲しみというのは、人を病に、そして死にさえ至らしめる。だからこそ、より研究されるべきであり、人々は多くを知るべきなんじゃないでしょうか。

  • <本から>
    点滴することで体内が水分過剰な状態となり、むくみや痰原因となることがある。むくみは痛みを伴うし、多難の吸引も大きな苦痛だ(末期患者への点滴は苦痛を増強する場合があることは、多くの研究から明らかになっている)。

    死の過程において、「正しい方法」も「間違った方法」もない。大切なのは、その人にとって自然な形で、その人なりのペースで歩むということだろう。そして、そのとき、患者さんたちが私たちに求めているのは「理解しようとする努力」だ。彼らの気持ちは根本的にはわからなくても、わかろうとする姿勢さえあれば、彼らは驚くほど正直に気持ちを語ってくれる。

    声を大にして言いたい。本人には、本当のことを伝えた方がいい。なぜなら、あなたが言わなくても患者さんは自らの死が近いことに気づくからだ。末期の患者さんたちは、周りの態度や治療の焦点が変わったこと、家族の表情の変化などから自分の状況を敏感に察する。人間は、自分の死を直観的に感じるものなのだ。

    「穏やかな死」とひと言で言っても、そこには個人差があり、それに必要な条件は本人にしかわからない。だから万人に共通する「見送りマニュアル」などはなく、患者さんひとりひとりの言葉や想いに耳を傾けることが重要なのだ。

    アメリカ人の作家、ウィラ・キャザーが言うように、他人の心は、それがどんなに自分の近くにあったとしても、「暗い森(dark forest)」のようなものなのだ。人の心は根本的にはわからない。どんな優れたセラピストであっても、である。

    患者さんに限らず、危機において私たちに最も必要なのは、共感して話を聞いてくれる人の存在と現実に役立つ知識だ。それがあればこそ、人間が本来持っている力は引き出されるし、困難を乗り越えることもできる。その過程を英語ではエンパワーメント(empowerment)というが、それはセラピーにおいて重要なプロセスとなる。

    患者さんが私たちに何より求めているものーそれは、ありのままの自分を受け入れてもらうことだろう。もちろん、家族にとって必ずしも簡単なことではない。私たちにできるのは、患者さんの立場に立ってその気持ちをわかろうとする努力、それだけである。えも、それこそが本来の意味での「寄り添う」ということなのではないだろうか。

  • おそらく準備ができることというのはなさそうだし、うまくいくということも。
    許すことは過去が変えられないと認め受け入れること

  • ガンを宣告されてから、なんで私がこんな病気にならないといけないの?なぜ、私じゃぁいけないの?自分だけはそうならないと思っているだけ、

    やり残したことを、もう会えないあの人に会いたい、助けたい、解決したい、患者さんのニーズとは限らない、無力でもいい、寄り添うこと、

    グリーフ、悲嘆、死別によって起こる深い悲しみ、ショック、否定、怒り、後悔、深い悲しみ、不安、孤立感、身体的認知的な影響が出る、

  • 人を見送ること、自分も見送られることについて考えさせられた。色んなエピソードも載っていて、分かりやすかった。とにかく、今は自分の人生を大切にしよう。

  • 音楽はきっかけになるかもしれないな。

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(116)死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書)の作品紹介

一回しかない「最期のお別れ」を、
かけがえのない時間にするために――。

大切な人との死別はつらい。
あまりのつらさに誰もが打ちひしがれるだろう。
そもそも私たちは死に逝く人の気持ちがわからない。
だからこそ遺される家族は途方に暮れてしまう。

「何を考えているかわからない」
「一緒にいるのがつらい」

私たちは、どうすれば末期の患者さんに寄り添い、
サポートすることができるのだろう?

本書は、1200人以上の人生を見届けた
ホスピス音楽療法士が、24の実話を紹介しながら、
穏やかな「見送り」のあり方を提案する希望の書だ。

■本書の構成
はじめに
第一章 死に直面した人の心の変化
第二章 大切な人のために家族ができること
第三章 グリーフについて――悲しいのは、当たり前のこと
おわりに

■24のケース
トム――誰にもわかってもらえない気持ち
池田さん――あきらめたわけじゃない
ローラ――信じられないし、信じたくない
エリカ――なんでこんなことになったの?
清水さん――「老人ホームに入れるなんて親不孝な娘だ!」
大嶋さん――「頑張って」「元気になってね」の言葉がつらい
ジェーン――明日、目が覚めなければいい
川井さん――心配なのは、いつまで生きるかわからないこと
北田さん――もしかしたら治るかもしれない
白鳥さん――まだ死にたくないけど、もう近いと思う
アレン――娘の成長を見届けたい
坂口さん――あなたのために唄うワルツ
チャールズ――母のロザリオを探して
月舘さん――「治ったら、また会えるから」
小原さん――姉との電話
荒井さん――戦火を生き延びて
岡本さん――伝えたいのは「ありがとう」だけ
千葉さん――「ごめんなさい」
井出さん――母ちゃんのおかげで幸せだった
伊藤さん――私がここにいる理由
ユージーン――「そろそろ部屋を片づけるとき」
平野さん――明日、家に帰らないといけない
前田さん――死んだ母さんが見える
早川さん――音楽が最期の贈り物

■著者情報
ホスピス緩和ケア専門の米国認定音楽療法士。アメリカのホスピスで10年間音楽療法を実践。13年に帰国、15年から青森慈恵会病院緩和ケア病棟でセッションを提供。著書に『ラスト・ソング』(ポプラ社)がある。

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