([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)

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  • ポプラ社 (2017年2月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153291

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([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い…。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる、大好評シリーズ第二弾!

  • 「ちょうちょうの朗読会」「あわゆきのあと」「海からの手紙」「我らの西部劇」の4編。あまんきみこさんの話の朗読会、素敵だろうなぁ。貝殻の銅版画と活版印刷で刷られた詩の豆本、見てみたいです。去年、個展で貝殻の形の銅版画を見て一目惚れし、ひとつ購入したのですが、もしかして、ほしおさなえさんも同じ作家さんの作品を見たのかなー、とわくわくしました。どの短編もほわほわと優しい気持ちになれます。

  • 本屋でたまたま見かけて購入。
    最初の話から、どんどん繋がっていく流れになっている。
    どの話もすごく心が温まって良かった。
    活版印刷の大変さも分かった。
    何気なく読んでたあの本、活版印刷のものだったんだなぁと今更気づいたり。
    興味本位で「活版印刷 就職」で調べたら、ほぼ美術系卒しか採用とっていなくて現実を思い知らされたり。

    でも楽しかった。素敵な本でした。

  • 前作に続き、活版印刷の世界に引き込まれた。

    幸運なことに本にかかわる仕事をさせていただいているおかげで、活版印刷や豆本等々にも興味を持たせてもらっている。

    それでも、こうした憧ればかりが強くなり、そろそろいろんなことを考えていこうかな。。

  • 去年8月に読んだ「活版印刷三日月堂」の続編。
    前作は佳いお話で、今回も似たようなテイストが並ぶなぁとは思いつつも、なかなかジンと来た。
    今回、特に心を動かされたのは、2話目と4話目。
    2話目は、生まれた直後に亡くなった姉のことから死について小学生のお話。
    死について考えることは反面生について考えることだな。
    この歳になると、本当に自分が死ぬときのことを考え、怖くて、悲しくなる時が、たまにある。
    悔いのないように生きるのはなかなか難しいことだけど、『みんなと楽しく過ごして』いきたいよね。
    4話目は、突然の病気が原因で会社を辞めた男を通じて語られる父と息子の関係性について。
    自分の身になって考えても、父と男の子の関係って、これまたなかなか難しいと思う。
    私の父に対する感情と父が私に抱いていた感情は、それぞれどのように近しくてどれほど離れていたのだろう。
    私と息子たちの場合はどうだろう。
    それぞれに問題を抱える彼らに対して、私がしてやれることは何だろう。
    してやれる、なんて、上から目線ではダメなのかな。
    色々なことを思わされた。

    4話目は、西部劇やスター・ウォーズを語った部分も楽しめたのだけど、あとがきを読んで驚いた。
    ほしおさなえさんって、小鷹信光さんの娘さんだったのか。
    小鷹さんと言えば、“ハードボイルド”という言葉が思い浮かび、私たちの世代からすると「マルタの鷹」の翻訳にとどめを刺す。
    とすれば、最後の話はもしかして、小鷹さんとほしおさん(娘だけど)の物語だったのかもしれないな。
    そう思うと、物語の味わいもまた一段と深みを増したよう。

  • 【最終レビュー】

    予約著書。約、半年待ち・図書館貸出。

    シリーズ続編(第2弾)

    *前作既読レビュー:16.11.30

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4591150410

    このシリーズの根本的テーマ

    〈活字と言葉の温かみ〉

    昨年夏、出先で書店に飾られていた

    〈前作時の『POP』〉

    との出会いがあったからこそ、こうして、今作の続編も…

    前作以上に完成度がワンランク高くなっていたのが、率直な感想です。

    内容そのものにも一層

    『深く、濃く、優しく、暖かく、朗らかさ、せつなさ、歯がゆさ』などの

    『あらゆる感覚』を上手く織り交ぜながら

    昔ながらの=温故知新の風情が存分に漂う中で展開されていく

    [4つの物語が順を追って、タスキリレーのバトンとなるキーワードで繋がる関係性]

    も緩やかに絡み合った

    〈老若男女達の人間ドラマ〉

    〈下町の雰囲気が漂う空気〉

    〈活版印刷の存在感の高さそのものが醸し出す『数々のエネルギー源』〉

    〈今あるものから『一歩を歩み出す、彼等の姿を通して伝わる「ささやかな想いの数々」』〉

    といったものが、しんみりながらも、着飾らず、自然体に溶け込んでいく感覚でした。

    *ちょうちょうの朗読会

    朗読そのものが持つ『意味合い』を土台に

    『読み手・聞き手―両方の視点』を丁寧に捉えていました。

    児童文学の童話そのものが持つ世界

    これらをベースに、活版印刷三日月堂へどうたどり着くか…

    *あわゆきのあと

    亡き姉に対する少年の複雑な想いを通しての

    『生と死』がテーマ。

    +:活版印刷における『白の数々』

    これらが物語のベースです。

    *海からの手紙

    メインタイトル=物語が特に引き立っていた作風でした。

    〈版画と活版の微妙な違い〉

    〈上記それぞれの良さを生かした『本作りの過程』〉

    ある版画家の男性の視点を通しての

    〈表現とは…〉

    〈活版印刷三日月堂店主が語る『印刷物』への想い〉

    著名な版画家の作品を通しての

    〈木=人である根拠とは…〉

    〈傷があるかないかの『生き方の相違』〉

    〈単純作業を通して伝わるもの〉

    *我らの西部劇

    亡き祖父・父・息子:三代それぞれの

    『西部劇の映画への思い入れのエピソードの数々』

    『亡き祖父が執筆していた連載映画コラム=同人誌』

    『文章そのものが持つ意味合いとは…』

    これらがベースになっています。

    三日月堂に残された活版から伝わってくる

    亡き祖父が残した

    〈究極の西部劇映画への熱い魂が込められた想い〉

    〈息子が映画好きになったキッカケ→映画製作への関心〉

    〈西部劇映画の作品リスト〉

    [映画そのものの『深く刻まれていく世界観』]

    を十二分に感じ取りながら…

  • 平成29年8月17日読了

  • 相変わらず好調です。前回は弓子さんの生き方が描かれていたけれど、今回は活版印刷を通じて伝わってくる、それぞれの人生が響きます。
    1話から4話まで、人物が次々と物語を繋いでいくのも面白かったです。
    最近の作家さんはTwitterなどされるので、思いがけない情報を知ることがあります。(普段はめったに見ませんが)
    今回、ほしおさなえさんがハードボイルド小説の翻訳をされていた小鷹信光さんの娘さんということがわかってびっくり。父がハードボイルド小説ファンだったので。
    作家さんと140字の小説と絵のコラボをされていることも知りました。それがとても素敵な本なので、もう手に入らないことに地団駄を踏んだほど。もちろん活版印刷で作られています。この小説で活版印刷に興味を持ちましたが、現場で活躍する作家さんや印刷所があることを知って、ますます興味が湧きました。
    朗読会のプログラムを活版印刷で・・・なんて、私もやってみたいなぁ。
    そうそう、物語はまだ続きそうだということがわかって、とても嬉しかったです。

  • 図書館で借りたもの。

    読み終わる頃に気づいたけど、この本はシリーズの2冊目でした。あれれ。
    二冊目から読んでも全然違和感なく読めた。

    川越にある活版印刷所・三日月堂。でも、三日月堂がメインじゃなくて、そっと寄り添う感じで話が紡がれていく。そこがいい。
    連作短編集で、4つのお話どれもが良かったなぁ。
    『あわゆきのあと』は泣けて泣けて仕方なかった。
    この作品かなり好きです!!
    一作目も早く読みたい。

  • 2作目もよかった。

    どのお話も涙腺が刺激されます。

    朗読会に行ったお母さんが持っていたフライヤー、
    それを見た小学生が印刷所に行って「ファースト名刺」を作る。
    「ファースト名刺」を貰った銅版画を作る女性が印刷所に尋ねてきて
    店主と一緒に豆本を作る。最後は豆本を買った男性のお話。
    という、素敵なつながり方です。

    活版印刷の文字を組むように
    文字が大切に大切に集められて、
    大切な言葉になっていく、そういうお話の集まり。

    「あわゆきのあと」「海からの手紙」がお好みです。

    読後は、ちょっと余韻にひたりたくなります。

  • 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い…。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる、大好評シリーズ第二弾!

  • 静岡書店大賞文庫部門に輝いた本の続編。気になる店には、どこからともなく人が集まりますよね。私も近所にあったら用がなくても行きたいです。
    話がリレーになっていて、この調子で話が進めば、次の作品では、大きな機械も動かすことになりそう。

  • やっぱりこのシリーズ好きだー♪

    おじいちゃんの残してくれた活版印刷の機械とかを
    弓子がすごく大事にしてるのが分かる。

  • 豆本制作の話が特にすきでした。
    活版印刷三日月堂に関わった人々がさりげなく繋がっていて物語世界が広がってゆくのがたまらなく好きです。

  • シリーズ2作目。ほしおさんの文章は、何でもないシーンの描写でも胸に響くものがあり目頭が熱くなります。とても不思議です。文章の力を感じます。それでいて物語にも静かな感動が連発し、外で読んでいると涙腺との闘いです。活版印刷に見出す活字の価値。読み終わった後、こんなに多くの文字を持つ国に生まれて良かったと誇らしく思います。人の繋がり、家族の絆、若かりし頃自ら負った傷、そんなノスタルジックな感傷を大いに刺激してくれる作品です。大好きです。

  • ほのぼのに近い感じでいい

  • 今回も良かった。
    このシリーズは切なさと温かさが綯い交ぜになった話が多い。

    一番好きなのは「あわゆきのあと」だなぁ。
    広太って11歳にしては成熟してるよな。
    あんな風に人の死を受け入れて、それを隠していた両親を慮って受け入れるって11歳にできることじゃないよ。
    大人にだって難しいことなのに。
    いや、純粋である子供の方がこういうのは受け入れるものなのかな。

    それにしても、今回三日月堂はぐっと前進したな。
    動かさなかった機械を動かそうと決心したのは大きい一歩。
    これから仕事の幅が広がっていって、ゆくゆくはかつての三日月堂に近づいていくのかな。
    おじいちゃんの心残りも片がつきそうな雰囲気だし、進展してる。

    短編連作の形をとっているけれど、ちょっとずつ弓子と三日月堂について分かっていくのがいい。
    テンポがちょうどいい。
    弓子についてはまだちょっと先になるのかな、あの元婚約者のこととかね。

  • シリーズ2作目となる本作も、川越の街並みや暮らしを照らす小さな印刷所とそこに引かれ呼ばれる人たちの、ささやかだがキラキラした人生が暖かく描写されていた。

    活版印刷を軸に、これだけの物語を生み出せるのがまずすごい。赤ちゃんの名刺作り、豆本作り……4つの中編は、それぞれが独立して読めるのに、前巻のキャラとも絡み合い繋がり、ほんのり「Six Degrees of Separations」を感じたりする。

    個人的にも、幾つかの話のプロットに自分をなぞらえて感じ入るところがあった。

  • ここで印刷すると良いことがある。

  • 今巻は、さまざまな死がテーマにあったようで。
    読んでいると自分の大切な人たちのことが次々と浮かんできて、涙があふれた。

    ちょうちょうの朗読会
    朗読に興味が湧いていたところにこれだもんな。
    こちらが落ち着いたら、やっぱり近所の図書館の読み聞かせのボランティアに応募してみようと思った。
    あまんきみこさんの「白いぼうし」
    すっかり忘れていたけれど「これはレモンのにおいですか?」の一文で、あぁこれは確かに国語の教科書で読んだことがあるという記憶の断片がちかちか瞬いた。


    続刊も希望します。

  • 「あわゆきのあと」の広太君が亡き姉・あわゆきちゃんのファースト名刺を贈った時のご両親の気持ちを考えたら涙なしにはいられなかった。
    前作を読んで活版印刷をしている工房に実際に見学に行ってみたけど、本で読んだ通りだった。活字を拾うのは本当に慣れるまでが大変そう。

  • 連作短編4編
    ちょっとした素敵なお店がゆっくり伝わっていくような感じで,三日月堂も少しずつお仕事が広がっていきます.バトンタッチするかのようにお話の主人公は変わっていくのですが,活版印刷はその核にあって物語を優しく支えています.親子2代に渡る確執と愛情を描いてホロリとした「我らの西部劇」が良かったです.

  • すべての章で、すでにここにはいない人に関する内容になっているので、少し切ない。
    ただ、三日月堂に行くことによって、暖かい気持ちになって行くので、すごく癒されます。
    出てくる活版印刷の小物もどれも素敵です。
    個人的にあわゆきの広太くんの優しさが好きです。

  • 前作同様、活版印刷の良さが伝わるいい話でした、が、何だか物足りなく感じるのは、シリーズを通しての謎だったり、恋愛事情だったり、大きく話が進展するような事がないからかな。止まっている大型印刷機を動かすということがシリーズのテーマならば、個人的には弱いような気がします。ずっと、このテイストで続くなら、この辺でリタイアかな。

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([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)の作品紹介

<内容>
小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。物静かな店主・弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い……。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる感動作。
静岡書店大賞を受賞・ブクログ1位・読書メーター1位など、話題沸騰の人気シリーズ、待望の第二弾!

<もくじ>
ちょうちょうの朗読会
あわゆきのあと
海からの手紙
我らの西部劇

<プロフィール>
ほしおさなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』にて、第12回鮎川哲也賞最終候補。『空き家課まぼろし譚』『活版印刷三日月堂』「ものだま探偵団」シリーズなど著作多数。

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