- Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591153321
感想・レビュー・書評
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まだ大人になれない子供たち。
笑顔の奥に隠された現実。
必死に生きてる。
あの子が必死に生きたからまた誰かを救えるんだと思う。終わりが綺麗で良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半は物語が訴えてくる(ちょっと教育的な)メッセージ性が強く、その割に孤城にいる目的みたいなものはハッキリとしなくていまいち乗り切れなかった。
後半は勢いがあって、一気に読めた。
喜多嶋先生の正体、きっとゲーム制作者になったであろうスバル、みんなの将来がみえて、よかった。 -
いろいろな理由から不登校になってしまった中学生たちが、集められた鏡の中の孤城。3月30日までに城のどこかに隠してある鍵を見つけた者は願いがかなえられると言う。
家の中にある鏡が光って、突然「オオカミさま」がいる城へと誘われるのは、まさしくファンタジー。ファンタジー系が苦手なので、最初の何ページかで止めてしまおうかと思ったが、読み進めてみると、個々が抱えている悩みと向き合う姿をメインで描いており、宝探しの話はどこへやら…
でも、思春期に誰でもぶつかるであろう壁に、各々が立ち向かって、未来を語る姿は胸を打つ。種明かしについては、結構早い段階で分かるけれど、メッセージ性の強い作品であることは確か。「みんな、がんばれ!」とつい応援したくなる。 -
中学生の繊細な心の変化をうまく描いている。
自身の中学時代を振り返りながら読んでいた。人間関係やいじめに悩んでいた、あの頃の自分にこの本に出会わせたかった。学生からお子さんがいる親御さんまで幅広く楽しめる本だと感じた。
途中、中だるみしていて長いと思うかもしれないが、ラストで全てが繋がりページを捲る手が止まらなくなるので懲りずに最後まで読んで欲しい。 -
うーん、前半は好きだけど後半がなぁ…。私にはあまりにも学生時代の嫌な思い出が湧いてしまって、途中から読むのが辛くなってしまった。凄く面白くて良いお話なんだけど、前を向くことが怖くて逃げ続けている私にとっては、あまりにも眩しい世界すぎて読み返すことはしないと思う。世界観とかは好きなんだけどね…。
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ファンタジーか…と気が付いた瞬間はガッカリしたものの(単に自分の嗜好の問題です)、中弛み全くなく勢いを持ったまま読み切った。
不登校の中学生が主人公。登場人物も子供ばかりなのだけれど、あーあるあるという感情や、シチュエーションがリアルに散りばめられていて、さすが辻村さん!と唸ってしまう。大人になった今なら簡単に受け流せることも、少女時代は真剣に悩み傷付いていたんだよな。そんな忘れていた繊細な気持ちが懐かしくなる。要領を得ない担任の先生にいちいちイラっとするけど、そこも含めてリアルなんだな。伏線回収も、終わり方も、やり過ぎない感じが良かった。 -
様々な悩みを抱えた思春期の子どもたちが一緒に成長していくストーリー。
ファンタジー
何となくよめたけど、最後の最後に伏線がつながっていく。 -
最初読み始めてすぐ、
ああ、この本は若い方に向けて書かれた本だ、と気づいたのと、
その分厚さにちょっとひるんだけれど
おもしろい設定で、
会話中心に話が進んでいくので
あっという間に読了。
途中で謎がわかってしまうと
ラストの驚きが薄れてしまうかも。
謎解きや細かいことはあまり気にせず、
自分が感情移入できる個性的なキャラクターと共に
この作品を楽しむのが一番かなと思う。 -
本屋大賞受賞に期待値が上がりすぎた…。
途中でカラクリがわかってしまい、物語の内容も暗かったり、怖かったりで、私の好みには合わなかった。