英国幻視の少年たち4: ウィール・オブ・フォーチュン (ポプラ文庫ピュアフル ふ 4-4)
- ポプラ社 (2017年3月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591154120
作品紹介・あらすじ
「幽霊が見える」中学生の鞠子は、ある老女との出会いをきっかけにイギリスへの憧れを募らせ、二十歳でとうとう渡英する。妖精を探した果てに見つけたのはグレンという名の青年。二人の運命は大きく変わる――。ほか、英国特別幻想取締報告局の幹部ハイド氏のパートナーであり、浮世離れした美貌を持つエルフ・エドワードの過去、幼少期のランスとの関係なども描かれ、少しずつ謎が解き明かされてゆく人気シリーズ第4弾!
<目次>
第1章 幻想の樹の下で
第2章 世界がこんなに穢れているから
第3章 ファム・ファタール
第4章 憐れみの悪魔
第5章 贖罪
あとがき
カバーイラスト:ハルカゼ
感想・レビュー・書評
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鞠子とエドの過去が明らかに。
鞠子がどーやって、魔女になったのかこの回でわかるのかと思ったけどそーではないらしい。
エドの過去とランスも過去もキツく、そりゃ性格も歪むよねという感じ。
鞠子も歯痒いというか、頑なでもっと方法があったただろうにーー。
グレンの鞠子と同じ物をみたいという欲求はわかるなぁ。心が遠いと思えば思うほどその思いは募っただろうし。次作も気になる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう過去を知ってしまうと弱いんだよな私は、、
とたんに親近感が湧き、ファンになり、応援したくなる。誰しも今の姿だけでなく、紆余曲折して生きてきた歴史があるし、そういう弱い部分を知ることで、より近い距離で彼らの心に触れ合えた気がする。
不思議だな、作品中の彼らは実在しないのに、私なんかより人間味を感じる。心の機微ってすごく複雑なのに、それを表せる又は感じられる人ってそう多くはなくて、その1人である自分と比較すると、自分という物語を深沢さんの手によって語って欲しいと思ってしまう。
就活しててめちゃ思った、自己分析と表現の難しさ笑