江の島ねこもり食堂

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著者 : 名取佐和子
  • ポプラ社 (2017年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154182

江の島ねこもり食堂の感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作者の本。
    関西在住で、いつも関東へ旅行に行くのに、江の島だけは、列車が、混むので、行く機会を逃している。

    この話は、大正時代から、現代に至って、親子三代の「ねこもりさん」と呼ばれる女性と、家族や縁者たちが、描かれている。

    江の島の民宿「半分亭」 猫と、お客さんに助けられて続いてきた店が、この本の重要な舞台である。

    4代目の麻布が、祖父や親から夜逃げの話がでて、江の島から、出ていく事になるのが、最初の2002年の話で、何がどう話が進んでいくのか?と、心配しながら読み進んだ。

    1915年のすみゑ、1963年の筆、1988年の容子、2017年の麻布が、未来へと、絵莉に繋いで行く ねこもりさん。

    すみゑが、吉原へ帰る鶴子への貝のかんざしは、預かることにするのだが、、、、時を100年経て、そのかんざしは、ひ孫の麻布が、昔そのままの半分亭を経営している鶴子の孫のマダム桜子へ手渡すことができる所は、少し上手くいきすぎの所があるけど、なんだかホットした気分に浸った。

    この表紙の絵の如く、猫が迎えてくれるのだろうか?と、思いつつ、来年は、江の島旅行へと、年末から、夢をはせている。

  • 歴代のねこもりさんが描かれているので、人の想いや行為が繋がっているのが良く分かる。
    その時代の主人公が分からないと嘆くことも、外側から追ってる読者には理解出来てもどかしい。
    猫と人との繋がりが暖かくて素敵な物語。

  • 連作短編。ある一家の百年と、それから。切なくて奥深い。

  • 江の島に住む家族の歴史とめぐるご縁のお話。

  • タイトルで選んだ初めての作家さん。
    江の島で長年営業してきた半分亭。その女主人の親子3代にまつわるお話。それぞれの主人公の若い時の話を中心に人と人のつながりが描かれています。猫との関係性も面白い。
    最初はどうなる事かと思いましたが、章立てを見ていたので安心して読み進めることが出来ました。
    個人的に江の島関連の本が続きましたし、母娘の三代葛藤話が続きました。
    こういう時代を超えてつながる話好きです。
    最後はうるっときちゃいます。お勧め。

  • ひさびさ江ノ島にいきたくなりました。
    茶とら猫がいたら、じっとみてしまうかも

  • ‘’だけど、その狭い世界の中で、大事に育てていたものがたくさんあったのだ。ゆっくり時間をかけてちゃんと育てれば、世界がおのずと
    広がっていくようなものが、きっとあったのだ。” 〜 2002年 麻布 〜
    “生きているだけで、人は誰かを傷つけることがある。誰かに迷惑をかける。誰かの手を煩わせてしまう。この世に生きるって、きっとそういうことなのだ。” 〜 1963年 筆 〜

  • こういう世代を追ってゆくストーリー、個人的に好き。

  • 2017.04.読了 図書館
    昭和の初めから平成の現代まで、江の島の猫守りをする女性のお話し。
    猫守りさんがいるというのを初めて知った。
    トラは命を助けてもらった恩を代々忘れていないんだね。
    切なくもほっこりするお話でした。

  • いきなりお店を放棄して夜逃げになったときにはどうなることかと思った。
    何か、ファンタジーなどんでん返しがあるとか、いきなり救世主が現れて救ってくれるとか…
    冒頭からそんな事は起きませんでした。

    江ノ島の「山二つ」にある、「半分亭」は、横に並んで三つの入り口があり、一番左が民宿、真ん中が食堂、右は家族の母屋の入り口で、この部分だけが二階建て。
    突然、何もかも捨てて去らなくてはならなくなった、佐宗麻布(まゆ)一七歳。

    半分亭は『猫とお客さんに助けられてつづいてきた店』
    佐宗家にはなぜか女しか生まれず、その女たちは、代々「ねこもり」を引き継いできた。
    ユエ、すみゑ、筆、溶子、麻布と続いてきた、女性たちと、彼女たちと江の島との様々な思いと歴史が語られる。
    懐かしい昔と、決して平たんではない彼女たちの道でしたが、それぞれの青春があったのだな、と。
    麻布も…もしかしたら麻布が一番苦労をしたかもしれない。
    甘いだけでない、でも希望の持てる結びで良かったです。

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江の島ねこもり食堂の作品紹介

江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。
1912年のすみゑ、1967年の筆、1988年の溶子、そして2017年の麻布。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。あなたの血にもきっと流れている、百年の物語。

目には見えなくても、そうとは知らなくとも、私たちの中には確実に、母から、祖母から、脈々と引き継いだものが存在するのだ。それが今の自分を作っていると思うと、なんだか自分自身が愛おしくなってくる。――大矢博子(書評家)

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