- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591154564
作品紹介・あらすじ
<内容紹介>
パズルが好きな貧弱高校生・慧一が、隻腕の剣士・龍心に連れていかれたのは「でこぼこ剣士会」なる剣道同好会。それぞれに事情を抱える個性派揃いのメンバーの中で、慧一は「本当の強さ」に向き合っていく……。
剣士たちのまっすぐな想いが胸を打つ、青春スポーツ小説!
<プロフィール>
向井湘吾
1989年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。剣道五段。『お任せ! 数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞を受賞し、2013年にデビュー。著書に「お任せ! 数学屋さん」、「トリプル・ゼロの算数事件簿」シリーズのほか、『リケイ文芸同盟』『「電脳マジョガリ」狩り』などがある。
感想・レビュー・書評
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sg
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剣道をしている家族がいるので、書店で表紙を見て自然と手が伸びてしまった。
一気に読める。
今まで剣道の試合を見ていて「あの面が一本にならなくて、この面はどうして一本になるのか?」という場面に何度も出くわした。
この本を読んで、その疑問が溶けた。
剣道の知識がない人でも充分に読みごたえがある1冊だと思う。
老若男女問わず、腕の数に限らず、剣道は誰にでも平等な競技である。
そして、話の中で心技体から生み出される「一本」の深さに思わず唸ってしまった。
剣道の一番深い部分、その一部を「でこぼこ剣士会」の一員となって見られたような、躍動感ある作品でした。 -
‹内容紹介より›
パズルが好きな貧弱高校生・慧一が、隻腕の剣士・龍心に連れていかれたのは「でこぼこ剣士会」なる剣道同好会。それぞれに事情を抱える個性は揃いのメンバーの中で、慧一は「本当の強さ」に向き合っていく…。剣士たちのまっすぐな想いが胸を打つ、青春スポーツ小説。
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それぞれに個性的な5人による剣道同好会「でこぼこ剣士会」。一人ひとり剣道に対して悩みながらも、剣を置くことができず、高校でも剣道に打ち込んでいます。
「なんのために剣道をするのか」という問いは、部活動で武道を選択しているすべての人に問いたい。そもそも人殺しの技術であった武術を、現代の世で行う理由とは。
主人公が出した結論は、ある種理想的な答えの一つのように感じました。
剣道経験者としては、試合の展開や流れもリアルでよかったですが、描写そのものについては少し物足りない印象でした。もう少し、試合中の葛藤とか駆け引きを膨らませて書いてほしかったです。 -
青春小説が読みたくて選びました。
とにかく、剣道がかっこいい。
心の強さの戦いは、どんな人間も受け入れてくれる。
同好会を部活動にするために、勝つために、大切な人のために、自分の過去と別れるために、彼らは戦う。
ああ、後日談が読みたい!!