シマフクロウのぽこ (ポプラ社の絵本 41)

著者 : 志茂田景樹 木島誠悟

• ポプラ社 (2017年5月9日発売)

作品紹介・あらすじ

「第19 回日本絵本賞読者賞」受賞のコンビによる、北海道の生きものと人間の暮らしを描く絵本第2 弾。今回は、絶滅危惧種である、シマフクロウとの共生がテーマ。猛禽類医学研究所の獣医師である齊藤慶輔さんと実在する障害のあるシマフクロウの「ちび」がモデルです。主人公の「いさむ」と一緒に、人間にとってもシマフクロウにとっても暮らしやすい環境とはどんなものなのか、自然と人間とが共生するにはどうしたらいいのかを、考えます。
こんなにわかりやすく、そして、心にふかくしみこんでくる、自然との共生を描いた絵本はほかにありません。
シマフクロウのことはシマフクロウに聞くのがいちばん。この絵本の監修者、獣医師の齊藤さんはおっしゃいます。どうしてここで事故にあったのか、どうしたらその事故を防げるのか。齊藤さんは、シマフクロウが犠牲になった現場へ行き、シマフクロウを検視し、なにが原因かをつきとめるのです。そして、どうしたら、野生のシマフクロウと人のくらしが共存できるのかを考え続けました。以下、齊藤さんからのメッセージです。
「北海道にくらすシマフクロウは、翼を広げると１メートル80センチにもなるフクロウで、日本の野生動物のなかでは、いちばん絶滅の恐れのある動物の一つです。川や湖で魚を捕って食べ、大木にあいた穴で卵を産んで子育てをしますが、最近では、魚が少なくなったり、太い木が切られてしまったことにくわえ、さまざまな事故にあって、数が減ってしまいました。この絵本に描かれていることは、すべて、ほんとうに起きていることです。この絵本をきっかけに、一人でも多くのみなさんが、野生動物たちに目を向け、ともに生きていくためにはどうしたら良いのかを考えてくれたら、とてもうれしいです」
（本書に挟み込まれている「シマフクロウ新聞」より）

感想・レビュー・書評

[たまネコ♪さんの感想 · 2017年9月7日]

人間と 動物との 共存を 改めて 考えさせられる 絵本。

[arukudesuさんの感想 · 2017年8月20日]

どうしたら人間とシマフクロウが仲良く暮らすことができるかいさむ君が考えます。その優しいおもいに心打たれます。

[ぺんぎん生活さんの感想 · 2017年8月2日]

・シマフクロウと人間の共生をめざして、基本的なヒントをくれる本。絵本ですが、大人が読んでももちろんいいのです。
・猛禽類医学研究所の獣医師、齊藤慶輔さんと、シマフクロウの「ちび」がモデルです。ちびは自然と人間の世界をつなぐ親善大使として活躍しています。
・うりあげの一部は、猛禽類医学研究所への寄付になります。でも、この本を読んで、こちらがいただく価値のほうが大きいと感じました。

[kaobulogさんの感想 · 2017年6月26日]

なるほど。橋のらんかんすれすれを飛ぶから車にぶつからないための工夫や感電しないための工夫

[yuuuuくんさんの感想 · 2022年7月17日]

命の大切さについて考えられた。

[しょうさんの感想 · 2021年4月17日]

シマフクロウが翼を広げている絵が特に良かった。

[nikofuuさんの感想 · 2021年2月21日]

K
３歳１０か月

[yamanami-ehonさんの感想 · 2019年2月11日]

2018/8/17 19:04

[赤木かん子【公式】さんの感想 · 2017年8月22日]

本日は2冊ご紹介です。

・アルバートさんと 赤ちゃんアザラシ
・シマフクロウのぽこ

ご紹介文は「アルバートさんと赤ちゃんアザラシ」でご覧ください。

2017/08/22　更新

著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」