真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫) (ポプラ文庫 お 7-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154823

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ最終話。時は前回から5年後に。
    クレバヤシファミリーもそれぞれ生活が変わり。
    暮林、弘基、希実もまた…。
    「午前4時の共犯者」までが一区切り。
    今作は壮大なエピローグといったかたち。
    表紙から想像した結末とはまた違っていて。
    少し寂しい感じもしたけど。
    前向きに捉えられるいい終わり方だと思いました。
    楽しいシリーズでした。

  • 前作の後日譚的な形式で、淡々と班目、ソフィア、弘基、希美の視点で語られる最終巻。

    なんだか外伝的な短編集のように、一歩も二歩も本編から距離を置かれた冷めた感のある内容に少し戸惑いました。もっと大団円的な、大仰なラストシーンを期待していたので……。

    正直、班目とソフィアの話は取って付けたような内容だし、弘樹と希美が付き合いだすとかもピンとこなくて、ずいぶんと雑な畳み方するなぁ、とすら思っていました。

    しかし、エピローグの暮林の話がそうした微妙な印象をすべてひっくり返してくれました。

    真夜中にパン屋を営業する理由。それが明らかになった瞬間、真夜中に開業しているという設定が単なる物珍しさではなく必然だったことを知った瞬間。

    それが本シリーズ通しての印象を決定づけた瞬間でした。いろんなエピソードがありましたが、自分としてはこのシリーズは結局のところ、暮林陽介と美和子のお話だったんだなぁ、と。彼らの優しさに雨宿りする形で、希美を含むいろんな人たちが救われてきた、そんなお話だったのかと思った次第。

    若干寂しくはありますが、かつてのこだまに似た少年が登場するエピローグを読んで、多分これからはすでに幸せになった人以外の、語られることのない人たちが幸せになっていくターンなのかなと思いました。

  • 何回でも読み直す。ラストの愛おしさ。

  • 読了。まよパン完結です。第6弾は、本編というよりも、番外編という感じでした。その後の話は、特典みたいで、ドキドキほっこりでした。

    #読了
    #読書好きな人と繋がりたい

  • タイトルに惹かれて読み始めたが、
    巻が進むごとに登場人物が増え、
    話が予想外の方向に膨らんでいく。
    パンだけに。笑

    登場人物は個性的で、
    物語の世界にのめり込んで行けた。

    それに出てくるパンが美味しそう、
    モチーフのお店があれば行ってみたい。

  • 次々と、いろんな出来事が事件が起こってきましたが、ようやく朝を迎えることができそうで、ホッとしました。
    なぜ真夜中に開店しているパン屋さんなのか??希実の答えには、ぐっときました。。
    あー焼きたてのパンが食べたいなぁ

  • 全て前作から数年後の後日談。
    弘基と希実ちゃんがくっついたのでよかった!
    弘基が希実ちゃんに「ウィークエンド」を差し入れしてたときにも、「はよくっつけ!」って思ってたので長かった……。
    小説の時間軸ではもっと長くかかってるけど。何してんのきみたち??
    くっついてからものんびり進んでいくんだろうなぁ。
    新しい職人雇うというのが気になってしょうがない。その話はないんでしょうか?
    パリから帰ってきてからの弘基と希実ちゃんの話はないんでしょうか?
    めっちゃ気になる~。
    多賀田君も報われていてよかったよ~!希実ちゃんと仲良しなのも嬉しい。

    ずっとじれったい思いして追いかけていたふたりがくっついたので、私的には満足です。いや、やっぱりパリから帰ってきてからとか次の職人とかが気になる。
    気になるよ……。

  • 読み終わりました。

    ついに……
    とうとう終わってしまいました。

    この巻、皆のその後が描かれてました。



    ソフィアさんの葛藤が
    最初はどうなることかと思ったけど、最後良かったな。。
    こだまの助言も私もドキッとなったなぁ。。
    ソフィアさんの心情も……


    こだまも孝太郎も希美ちゃんも、変わっていって……

    こだまの登場はびっくりで、
    小さい頃は可愛かったのに大人っぽく成長してて

    孝太郎も実は希美ちゃんのこと好きだったりなんて。。

    読んでいて、相変わらずどこか不思議でつかみ所のない面白い人だなと

    弘基との会話のやり取りがねぇ。。面白い……
    心理戦というのかな(笑)
    相手を確かめてる?



    弘基と希美ちゃんが////
    嬉しかったな。。
    お似合いだなと思ったもん!嬉しい。。




    それにしても暮林さん。。怒ると怖いですね・・・
    前巻だったかな、
    両指の上にお皿を乗せるシーン。。笑



    美和子さんのエピソードも良かった。。
    どうして真夜中にパン屋を開くのかの謎も解けて・・・
    素敵だな、こういうの




    次は応募したら読めるみたいで、
    一応送ってみたけど
    無事、家に本が届くかどうか心配です(^o^;)


    この本で本当に終わってしまうんだなと
    思ったら寂しいです(ノω・、)

    届いたら見届けよう☆



    最後の暮林さんと、あの子供。。
    弘基かな。。誰だったのかな・・・

  • 希実ちゃんの母・律子さんが亡くなってから5年、それぞれの新しい生活に驚いたり、ニマニマしたり楽しく読めた完結編♪これで終わりかと思うと寂しい(--、)この話に登場する人達の御縁を紡いだ美和子さんは本当に素敵な女性だなぁ(*´-`)

  • 最終巻も涙しながら読みおわりました。

    シリーズを通して、夜明けのシーンが出てきます。徹夜していて夜が空けてくる、あの朝の空気感を思い出しながら読んできました。
    1巻と6巻、好きだなあ・・・。
    希実ちゃんの成長を優しく見守るパン屋の面々・・・。特に6巻は5年後という設定で環境がとんでもなく変わっていて・・・面白かった、けれどお話終わってしまったのがさみしいな。

著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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