パドルの子

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著者 : 虻川枕
  • ポプラ社 (2017年7月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591155288

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パドルの子の感想・レビュー・書評

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  • 好みの装丁と売り文句「些細な違和感に気付けるか」に煽られ購入。とても面白かったです。

    丁寧にも冒頭に辞書の引用にて説明があるのですが、「puddle=混乱、水たまり」の意ということが前提で、
    正直はじめは狙い通り?混乱しながら読んでいたのですが、その性質が分かったところから、ぐいぐい引き込まれました。
    水たまりに潜るたびに過去も未来も世界が少しずつ変わるのですが、今このときもどこか変わっているのか、と気づけば違和感探しを楽しんでいました。
    それら全ての仕掛けが繋がった時、本当に気持ちよくて!と、同時にもう今すぐ読み返したい気持ちにも駆られました。
    (ちなみに読了後、もう一度装丁を隅々まで見ているとそこにも仕掛けが、、。脱帽!)

    出てくるキャラクターも魅力的だし、全部ひっくるめて本当に好みな作品でした!
    新人賞受賞作ですが、更にこれが小説処女作だという筆者さんへの期待も込めて。次作も楽しみです。

  • 青春×SF風ファンタジー×謎めいたヒロイン、といういかにも最近流行りの設定。しかし「パドル」で細部が二転三転する仕掛けがミソ。さりげなく登場する人や事物の中に、本来存在しなかったもの=「パドル」の産物がこっそり紛れています。アイデアのユニークさもさることながら、泣かせるラストへの鮮やかな着地、お見事でした。
    文章もラノベ的な中二っぽさはなく、スッキリしていて好印象。次回作に期待します。

  • 予想以上に面白かった。
    屋上にある水たまりで泳ぐ(パドルする)と、世界をひとつ変えられる。
    主人公・水野は偶然、学校一の美少女・水原からパドルのことを教えられ、二人で世界を変えていく。
    始めは単純に、パドル後の世界の違和感を見つけて楽しんでいたが、
    徐々に様々な伏線が繋がり、水原のパドルの目的が明らかになってくると、止まらなくなっていった。
    バタフライエフェクトのように、なにか1つを変えると世界が大きく変わってしまう、という
    よくある設定であれど、舞台が学校で、龍と人魚に関する童話が絡ませてあったり、キャラクタがみんな好感度が高く(とくに水野のお母さん、お父さん、三輪くんが素敵)、爽やかに読めるYA。

    口語体で今風の文体、読点の多さが少々煩わしいものの、すらすら読めるので、10代に薦めやすい。

    他の方のレビューを読んで、装丁をじっくり見直したところ、なるほど……とニヤリ、しました。

  • ちょっと不思議な世界観。こうだろうかああだろうかと考えながら読んだ。最後のまとめ方が好き。
    2017/11/24

  • 若い作家さんのデビュー作だそうです
    すごい違和感!
    それが作者のねらい
    設定がおもしろいなあ
    パドル きたない水たまり
    ≪ パドルって?ごちゃまぜにする水たまり≫

  • 中3の次男に面白いから読んで、と勧められて読みました。最初から少しずつ違和感が重なっていき、あれ車は?担任は?となっていきました。パドルの謎が分かってから一気に加速、最後まで結局一日で読んでました。爽やかなファンタジーという感じでしょうか。

  • よるのばけものを読んだ時と同じ感覚。こういう作品にのめり込めない私の感覚が錆び付いてるんでしょう。イントロから入り込めませんでした。

  • このての不思議?な話はやっぱり無理だ。
    2017.9.3

  • 「公衆伝話」など新語の違和感に「パドルされた世界」を迷走飛行。暴力教師、ゴシップ王など黒キャラ登場でゆらゆらと浮上しながらクライマックスへ。主人公とヒロインがキャラ的に弱いのが惜しい。帯の「ラスト50頁 切なさが加速する!」はちょっと…主人公振られてるのに…痛い…。次作に期待。

  • 理解しにくい世界観。パドルを使うと前後があるということでいいのかな。

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パドルの子の作品紹介

圧倒的オリジナリティで
第六回ポプラ社小説新人賞
を受賞したデビュー作!

「パドルって、何?」
「水たまりに潜って、新しい世界を、混ぜちゃうの。こっそり、ね」

中学2年生の水野耕太郎は、唯一の親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。
夏休みを間近に控えた7月の昼休みのこと。水野がいつものように別荘で時間を過ごしていると、ザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。ふだんは施錠されているはずの扉が難なく開き、屋上に出てみると、そこには驚くほど大きな“水たまり”が広がっていた。そして、その水たまりで、女子生徒がバタフライで泳いでいる――。混乱し、立ち尽くす水野の目の前に、水たまりから優雅に上がってきたのは、水泳部のエースで学校一の美少女と名高い、隣のクラスの水原だった。
水原は、水たまりに潜る行為のことを“パドル”と呼び、「パドルをしながら強く何かを願うと、世界をひとつだけ変えられる」のだと説明する。半信半疑ながら、誘われるままに水たまりに飛び込んだ水野は、パドルで実際に世界が変わるのを目の当たりにする。校舎が取り壊しになる夏休みまでの8日間、水野もパドルに加わることになる。
水原がある一つの“目的”に向かって、パドルを繰り返していることを知る水野。そしてはからずも、その“目的”のためのパドルが、思いもかけない衝撃の真実を浮かび上がらせ――。

魅力的な伏線・仕掛けの数々に、必ず二度目が読みたくなる。
切なくみずみずしい、青春ノベルの新たなる傑作が誕生!


<著者略歴>
虻川枕 あぶかわ・まくら
1990年、宮城県生まれ。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。卒業後はゲーム会社に入社し、プランナー/シナリオライターとして務めたのちに退社。第六回ポプラ社小説新人賞を受賞し、本作でデビュー。

パドルの子のKindle版

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