お任せ! 数学屋さん3 (ポプラ文庫 む 2-4)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156582

感想・レビュー・書評

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  • シリーズを締める3巻はストーリーを重視しているせいか数学色はそれほど濃くない感じ。いい感じのところで終わってしまっているので、5年後、10年後の2人の物語をいつか読んでみたいです。

  • いやぁ、うん。そうなるんじゃないかって思ってましたよ。ある意味お約束通りの展開ではあるんだが、そこが1巻からのこだわった描写に繋がると思ってなかったし、普通に泣きました。最終巻、数学要素は薄くなれど、その分気持ちの描写が丁寧に描かれていて、そこにしっかり数学要素も加わっているので、とても満足。最終章の、初めての宙視点もよかった。

  • こういう展開だとは思いませんでした!
    あーだから夏でも制服があんなだったんだ……

    文庫2巻の感想で予想していたのとは全然違っていました。
    でも、読んで良かった!
    改めて1巻から読み直そうかな。

  • 宙の過去についてのお話があり、それは悲しいことだったが前を向くお話。

  • 綺麗に完結
    宙の言動の理由が明確化されるにあたり、大磯に越してくる前の話も
    明日菜視点の章はシリーズ中では異色だが、しっかりまとまっていて違和感なく読み込めた

    題材はベイズの定理、不完全性理論あたり

  • 数学だけでなく、普通に読み物として面白かった。でも恋愛感が強すぎるのが私好みじゃなかったかも…ということで星4つ。
    最初に遥が一生懸命数学を使っていた場面が感動した。

  • シリーズ3作目で完結

    宙がなぜ数学屋を初めたのか?黒い服を着るのか?が明かされる

    ここに来て新キャラ、明日菜が登場
    宙との関係性がとても親しそうで、宙もそれを拒んでいないようすにやきもきする遥
    そして、宙は遥に一つ嘘をついている事を明かす

    宙がついた嘘とは?なぜ嘘をついたのか?
    明らかになる宙の過去


    遥は一生懸命数学を勉強したようだ
    一般人でもとっつきやすく実体験でも使いやすい確率を勉強するというのは良い選択だと思う

    でもまぁ、算出された確率を高いと見るか、低いと見るかはそれぞれだし
    特にスポーツの一場面なんて完全に独立な事象でもないので、確率がそこまで信憑性のあるものではないですけどね


    あとベイズ確率に関しては、コロナ禍で全員検査すべきと主張する輩に対する反論としてテレビでも紹介されていたので、そんなに実生活とかけ離れているものではない


    ところで、命の価値なぁ
    その論理展開は、神が存在するかどうかを計算した事例と似ている
    何かのパラメータが無限大だとそうなってしまいますよねー
    理論的にはそうであっても、それが正しいとは限らないですけどね
    そこから宙が出した結論は数学の論理を超えた人文的な考えになっていてよい

    作中のセリフ
    「世界を理解したからどうなるんだって訊いてんだよ。机の上で証明問題を解いてるだけじゃあ、石ころ一つ動かせねーだろうが」

    というのも、机上の空論の無価値さをよく言い表している
    現実世界、アキレスは亀を追い越せるし、矢は届くのだし
    世の中を動かすのは実際の行動ですからねぇ
    ま、信念に基かない無軌道な行動は迷惑な場合がああるけど、宙は違いますからね


    なんか、続編があってもいいような終わり方ではあるんだけど
    とりあえず、完結したのでよかった

  • 数学屋の第三弾
    今度は宙くんが遥達の学校に転校してくる前にお話し
    宙くんとは真反対の性格の男の子とのやりとりやその伏線があっての今の宙くんがある。
    遥との恋にも進展有りであっという間に読み切ってしまいました。

  • 1から読むつもりだったのに電車で開いたら3だった…バカ。数学一筋の少年の話、夢は数学で世界を救う!同級生達のお悩みを数学を用いて解決という面白い切り口。恋の話もなんでも。数学しかないという不器用極まりない主人公。でも真っ直ぐに生きてる。そんな姿に涙。

  • 今作はあまり好きになれなかった。
    二年間宙と遥はメールやスカイプを通して付き合いを続けていたわけで、遙のソフトボールの試合に合わせてサプライズ企画なんかするほど、宙は遙を大切に思っていたはず。
    なのに、、無関係な女の子(明日菜)を連れてくる神経。

    明日菜もまた思わせぶりに、自分の方が宙のことをよく知っている風を匂わせる辺り、とても感じが悪い。

    小学生時代の宙の家庭環境、学校での様子を知ることができたのはよかったけど、どうもうまく本筋と結びつかない。
    おちおち家で勉強もできないくらい宙の両親の仲が悪いのなら、お父さんだけアメリカに行けばよかったのでは?

    宙と大智、明日菜と大智の関係は分かるけど、それで明日菜が宙につきまとう理由にはならない。
    そして一人悩む遙に対して、宙からの説明もなければ、周りのフォローもない。
    言葉足らずすぎる。

    もう少しストレートでさわやかなストーリーの方が良かったように思いました。

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著者プロフィール

一九八九年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。『お任せ!数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞受賞。著書に「トリプル・ゼロの算数事件簿」「算額タイムトンネル」シリーズ、『ショダチ!藤沢神明高校 でこぼこ剣士会』『リケイ文芸同盟』などがある。剣道五段。将棋アマチュア三段。

「2021年 『われら滅亡地球学クラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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