ナオタの星 (ポプラ文庫 お 12-7)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591163108

作品紹介・あらすじ

会社を辞めてシナリオ作家を目指す小倉直丈は、新人賞に応募し続けるが落選ばかり。そんな折、プロ野球選手として活躍する小学校時代の級友から、奇妙な仕事を頼まれる。蟹座のB型、おなじ星のもとに生まれながら圧倒的な差がついてしまった同級生の「頼みごと」、それはある身近な人物の「尾行」だった――。20年ぶりに再会した級友が、それぞれの場所でもがきながら新たな希望を見出していく、胸がいっぱいになる青春小説!

感想・レビュー・書評

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  • ☆3.8

    小野寺史宜さんの作品は、読後にほっこり優しい気持ちになれる作品が多いので大好きなのですが…今作ではちょっとモヤモヤしながらの読了となりました。

    以下ネタバレを含みます↓↓↓

    主人公のナオタにあまり感情移入することが出来ず……そしていくらしっかりしているからとはいえ、まだ5歳の子供を1人きりで家に居らせたまま深夜に出掛ける梨紗の行動に驚きました…!(同年代の子供が居るのですが、1人きりにさせて出掛けるなんて私にはとても出来ないです)
    そんなこともあり…大好きな小野寺さんの作品ですが、低評価になってしまいました。

  • 小野寺さんの作品は、普通の、強いて言えば冴えない男のうだうだ感が上手いなぁと思う。
    周りの人達のさりげない温かさも心地よい。
    冴えない中に前へ進もうという気持ちがある事にホッともさせられる。
    きらびやかさのないこの感じに惹きつけられる。
    今回は売れてもいないシナリオライター。
    同じアパートの住人、同級生のゴタゴタに巻き込まれながらも、シナリオライターであり続ける姿勢が良かったな。

  • 思いもかけないストーリー。引き込まれて一気に読んだ。青春だな〜!

  • 売れない(売れる前?)のシナリオライターと、周りの人達とのお話。離れていく人と、支えてくれる人。そして、自分が支えたいと思う人。主人公の手掛けるゾンビ映画を観たいと思った。

  • みんないい人。ほっこりする。

  • 「ライフ」に続き作者5作目。アパートの2階の住人がたてる音が気になったり、幼なじみとばったり会ったりするところは、「ライフ」と同じパターンだけど、そんなの気にならない面白さ。登場人物全員いい人、まさにオノデラワールド全開。
    最後に頼也とキャッチボールするシーンが、お気に入りかな。さ、次のオノデラ作品読まなきゃ。

  • シナリオ作家を目指す小倉直丈。
    コンクールに落ち続けても
    自分の進む道はそれしかない!
    というような、力みも感じられないし
    大きなうねりのようなものもない。
    淡々とストーリーは進んでいくのだが
    そこがいい。
    登場人物のセリフが
    ココロの隙間にちょうどよくはまり込む。

    小野寺さんの描くキャラクターは
    ひとり一人の輪郭がはっきりしていて読みやすい。

  • シナリオ作家を目指す主人公。応募作品の落選。失恋。初恋の彼女との再会から始まるあれやこれ。そうそう小野寺さんのこの感じ。安心して読めてちょこっと背中を押してくれる。

  • 小野寺作品って感じで、やっぱり好きです。流れてる時間っていうのがうまく言えないんだけど、ものすごく好きです。

  • ひとに続き、同作者2作目の読了。
    『ひと』が好きだったから、鳥蘭出てきて、おっと思った。
    この話でも、主人公と頼也との再会と探偵依頼の場所そして、頼也と憧れの牧田の再会の場所にもなった。
    色々なポイントに使われるお店だなぁ

    主人公が住んでる場所も、主人公を表すような場所。
    この作者は、物語の場所、背景のセレクトが秀逸だと思う。

    主人公のちょくちょく挟まれる自己ツッコミにクスリと笑える

    失うものもあるけど、気づけば得ているものも確かにある、人生マイナスばかりじゃない。
    牧田が言った『陽太だけじゃ不満?』には、話上そのままの重みのある言葉だけど、欲しがるだけじゃない人生の重みも感じた。

    なおたけ、頼也、牧田、美樹、2階の元住人も元カノも、登場人物みんなが彼らなりの決断をしていて、彼らなりの人生が幸せだと嬉しい。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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